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「お腹が空いたら」

僕の言葉に 君が牙を剥いてきた
攻撃態勢をとる様な 僕の愛する猫がいる

口論と誤解と言い訳も
納得させようとも思わない

そこに問題がないのなら すこしだけ
君のすべてに 真剣に向き合おう

君の言葉を 目で追いながら
君の鳴き声に 気持ちをほどこう

ちょっと痛いけど やわらかく噛み付いたり
そうして心に少し触れて きっと君にも僕にだって

寂しい気持ちに 気づかないまま
じゃれ合うように 猫のように

爪をたてたい 時もあるから


誤解が解けて 理解が暖めあえたなら
時間を緩めて 背伸びをしよう

そこに積み上げられたのは すべて
元を辿れば すべて愛が形を変えたもの

あなたもわたしも 本当は充分なはず


どんな道もどんな選択も 許されている部屋で

見つめ合って 引かれ合って いまを解き放とう
その手はあなた次第 手を離すのか 手を繋ぐのか

人はそうして 涙も笑顔もきっと
そのどちらでも 溢れるものだから


寒くなったら 重なり合って眠ろう
箱のような世界の隅で

ふたりで描く 世界のまんなかで

おもいっきり 喜びに鳴き合って
お腹が空いたらなにか 僕が作るよ

20070521  3:12




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