「恋のよろこび」
時に ちいさな恋などをいくつかして
ふと取り戻せる 蒼い時間
ちょっとだけ 胸が ちょっといたい
だから胸が ちょっとやさしい
会いたい すごく 会いたい
だから君に ちょっと会いたい
告白までの最短距離を思う
そして遠回りばかりを選ぶ
目の前にある地図に 目が届かない
遠い空ばかりを見ている
隠した犯人はいつでも きっと自分自身だ
いつも恋をすると そんないじわるな自分に出会う
恋に落ちる 落ちる
でもまた 恋におちる
ちょっとだけ ちょっとだけでいい
だからこれが恋なんだって
ちょっと それでいいんだ
だから それがいいんだ
しめつけよう しめつけてやろう
揺れなくなった 僕の胸
固くなった この脳みそを
解けそうもない難題で 刺激する
恋が終わってしまうと 失恋という恋におちている
いつかまた出会うためのエッセンスを劇的に過ごす
「君は もう僕の事は 忘れてしまったのか?」
「なぜ なぜに振り向いた・・・」
頭の中で繰り返される
そんな物語が 悲しいくらいばかばかしい
恋に堕ちる 墜ちる
そしてまた 恋におちる
恋のよろこびにおちる
それを実はいいと思っている
いつまでたっても ダメな奴だと思っている
だけどいつでも 今回だけは本当だと思っている
結局いつでも バカな奴だと思っている
だけどいつでも そんなバカな奴を忘れて恋をする
それでもまた 恋におちる
恋のよろこびに恋をする
19980725 / 20170114
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