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ルールを壊して創る、J.W. Andersonの美学


SS14 J.W. Anderson

2014年春夏コレクションで登場したJ.W. AndersonのDeformed Knit。このアイテムは見る者を引きつける個性的なシルエットとランドらしい斬新なアプローチが詰まった一着だ。ネイビーの深い色味が醸し出す洗練された雰囲気と着るだけでスタイリングの主役になる存在感を併せ持つ。そんな注目のニットトップスを実際に手に入れたのでその魅力を掘り下げていこうと思う。

まず、このトップスの最大の特徴は何といっても「変形デザイン」だ。J.W. Andersonのデザインに触れるたびに感じるのは既成概念を覆すアイディアの数々。このニットも例外ではなく、アバンギャルドでありながらどこか実用的なバランスが絶妙だ。シンプルな形状ではなく、少し変化を加えたフォルムが見る者にも着る者にも新鮮さを与えてくれる。特に着るだけでサマになるデザイン性は、日々のコーディネートを考える時間を短縮してくれるのもありがたいポイントだ。

次に注目したいのはこのニットに使われている素材だ。柔らかさと伸縮性が絶妙で肌触りがとても良い。軽い着心地だから、一日中着ていても全くストレスを感じない。さらに素材が持つ品のある質感がシルエットの美しさをより引き立てている。個性的なデザインでありながら、どこか落ち着いた雰囲気が漂うのはこの素材の力が大きいのだろう。

また、ネイビーというカラーも忘れてはいけないポイントだ。この色は派手すぎず地味すぎず、さまざまなコーディネートに対応できる万能カラーだ。デニムやチノパンと合わせてカジュアルに楽しむこともできるし黒のパンツやスカートと組み合わせて少しフォーマル寄りに仕上げることも可能。どちらにしてもこのニットが持つ独特のシルエットが全体のアクセントとなり、ただ着ているだけで「おしゃれ」と言わせる力がある。

さらにこのトップスは「着るシーンを選ばない」のも大きな魅力だ。ちょっとしたお出かけにもぴったりだし、特別な場にも堂々と着ていける。例えば、友達と過ごす休日にサラッと着こなせば、周囲の視線を集める存在感を発揮するだろう。逆にディナーやパーティーといった華やかな場面ではこのニット一枚で主役級の輝きを放つ。そんな幅広い活用シーンが想像できるからこそ、このアイテムを手に入れる価値があると実感する。

これらのポイントを考えると単なるニットトップスではない。デザイン、素材、色合い、そのすべてが計算し尽くされ、日常の一部をアップデートしてくれるアイテムだ。一見すると派手なデザインにも思えるが実際に着てみると意外なほど馴染みがよく、日常に取り入れやすい。そのバランス感覚こそがJ.W. Andersonが多くのファンを惹きつける理由なのだろう。

さて、ここまで読んで「J.W. Andersonとは誰なのか?」と気になってきた方もいるはず。次回はこのJ.W. Andersonについて詳しく紹介していく予定だ。どんな服なのか、どのようなデザイナーなのかぜひ、楽しみにしてほしい。

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神奈川・三浦海岸に位置するビンテージ・セレクトショップ「UNKNOWN」の
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