詩誌「アンリエット」。完成の前に
最近、「『アンリエット』を楽しみにしています」「もうすぐ完成ですね」と数人の方から言われた。
わたしがいま詩誌を制作していることをご存じなのはありがたく、別件でやりとりしながらも、そのことをメールにわざわざお書きくださるのは温かい……と嬉しかった。
詩誌「アンリエット」は、以前noteの記事にも書いたが、髙塚謙太郎さんとの二人誌だ。
昨年制作した個人誌「hiver」では、わたしもゲストも、執筆する詩篇の数や長さは自由に好きなだけ、とした。
この「アンリエット」においても、詩作品は10~30ページを目安に、数や長さは自由とした。
第1号では、わたしは8篇の詩を書き、髙塚さんは9篇もの詩と、力のこもった、興味深い論考を2篇もお書きくださった……!
執筆者は二人だが、タイトルや目次、扉などをあわせると本文のページは100ページにもなる。
校正をなるべく冷静に客観的に何度か眺めたが、とても読み応えがある、充実した内容になったと思う。
なんといっても髙塚さんの詩篇は今回も面白く、ひどく、うつくしい。
そして、本文、目次、扉も、デザイナーの吉岡寿子さんが素敵に組んでくれている。
(吉岡寿子さんは現在、片桐寿子の名義で活動中。わたしのこれまでの個人誌と詩集『あのとき冬の子どもたち』『微熱期』の装幀を担当)
これから表紙を制作し、紙を決めることと入稿作業が残っているが、最初は頭のなかにしかなかった本が、だんだんと現実のなかへと姿を現してくれるのを実際に眺めるのはやはり、素直に嬉しい。
とてもよい詩誌になったと思うので、ほんとうに興味をお持ちくださる方のもとへちゃんと届くようにしたい。それが、わたしと、わたしの詩の一番の願いだ。
この詩誌の完成をもっとも楽しみにしているのは、おそらくわたし自身。そんな存在が、いま、あることが嬉しい。
一緒の舟にのり、同じ岸辺を目指してくださる髙塚さんと吉岡さんには心から感謝している。
・・・・・・・・
【販売について】
今回も、これまでの個人誌と同様に、BOOTHで販売するのとあわせて、七月堂古書部さんと葉ね文庫さんにまず置いていただく予定。
七月堂古書部さんと葉ね文庫さんには、いつも愛情深くご販売いただき、ほんとうにありがたく、感謝しています。
9月28(土)から販売できると思いますので、髙塚さんの読者にも、わたしの詩をいつもお読みくださる方々にも、ぜひ手に取っていただけたら嬉しいです。
発行、販売時には、わたしのXとこのnoteでもお知らせします。
よろしくお願いいたします。