大学授業一歩前(第60講)

はじめに

「大学授業一歩前」が第50講からもう第60講になりました。いつも支えて下さっている皆さまのおかげです。引き続き応援の程よろしくお願いいたします。今回はCSJプラススタディの講師の方に記事を書いて頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございました。

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えてください。

A:山口県出身、大学入学を機に京都へ。大学卒業後30歳まで、ミュージシャンになりたくてバンド活動をしておりました(無理でした)。中学受験の集団指導塾で6年ほど勤務した後独立し、今は京都市山科区でCSJプラススタディという学習塾を運営しています。1対1個別のみ、対面とオンライン両方で指導をしています。基本的に国語単科の塾ですが、生徒の希望に応じて他の教科を一緒に勉強することもあります。

オススメの過ごし方

Q:大学生におすすめの過ごし方を教えてください。

A:一生懸命やったのに思ったほどうまくいかなかったことを「頑張ったけど、ダメだったねえ」と笑える経験をたくさんしてほしいなと思います。半分ふざけつつ半分真面目に「ま、ええか/しゃあないか/どうにかなるか」を座右の銘としているのですが、この言葉は自分が本気で取り組んで、かつダメだった時にだけ役に立ってくれます。何かをやってみようと思い立つことはマイナスに働いたりはしないと思っているので、これまで経験してこなかったことにどんどん手を出してほしいと思います。

必須の能力

Q:大学生に必須の能力を教えてください。

A:社会に出ると、お金を出せばできることがある程度増えます。でも大学生だと自由に使えるお金が手元にたくさんはないことが多い。そういうところでどう現状を楽しむか。物事がうまくいくための要素がいくつか欠けているときにどう工夫してカバーするのか、ということをそれなりに楽しむ力があるといいのではないかと思います。あとは無理に自分を大きく見せようとしなくてもよいので「わかりません」をできるだけ素直に言うように努めるといいのかなと思います。さらに状況に応じて「教えてもらえますか」が出せればもっとよいかもしれません。

学ぶ意義

Q:先生にとっての学ぶ意義を教えてください。

A:世の中が、自分の知っている範囲を大きく超えて「つながっている」と実感できるようになることだと思います。何か一つのことについて、それにつながる道をできるだけたくさん持とうとしたり、自分でも知らないうちに持ってしまっていたりすることが知性とか教養とか言われるものにつながるんだろうなあと思います。どんな対象でも、思いもよらないところから「つながり」を見つけられると楽しく感じることが増えるのではないかと思います。

オススメの一冊

Q:オススメの一冊を教えてください。

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⑤【オススメの一冊】
A:河合隼雄著 河合俊雄編『心理療法序説』岩波現代文庫を挙げます。人と接するということや、先に述べたいろいろなもの同士のつながり、視点の持ち方の妙について、多くのことを教えてもらえる本だと感じています。大学生になると、家庭教師や塾講師など、勉強を教える仕事に興味を持つことも増えると思います。また学年が上がれば後輩もできます。具体的に人との接し方を説明する内容ではありませんが、何度読んでも新たな発見のある本だと感じています。

メッセージ

Q:学生に向けてのメッセージをお願い致します。

A:大学を出た後まともに就職活動をしたこともなくこの年齢まで来てしまったのですが、今のところ自分なりに楽しく人生を送れているのではないかなと感じています。周囲の人には本当に恵まれたと思いますが、すごそうな人や面白そうな人を見つけて近づいていったのは自分の手柄だと思っています。自分がOKと思えばそれがよい人生になるのだと思いますし、どうしたって一片の悔いもない人生なんて送れないのだから、思い切ってあれこれ失敗してみればよいと思います。”Best Wishes always.”

おわりに

今回はCSJプラススタディの講師の方に記事を書いて頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございました。失敗もまた学びだと思って頑張っていきます。次回もお楽しみに!!




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