大学授業一歩前(第73講)
はじめに
今回は政治学の修士課程に所属中の先輩に記事を書いて頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございました。是非ご一読くださいませ。
プロフィール
Q:ご自身のプロフィールを教えてください。
A:早稲田大学大学院政治学研究科修士課程1年の倉田大輔と申します。高校は早稲田大学高等学院の出身で、今年の3月に早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業しました。学部では現代の規範的政治理論を中心に学び、修士課程でもこれを継続しています。大学4年間は、広く「政治」という営みに対して多角的にアプローチすることを中心的な課題としていました。
オススメの過ごし方
Q:大学生におすすめの過ごし方を先輩の視点から教えてください。
A:言えることがあるとすれば、ひとつは、何らかの意味ですごい人と時間を共にすることではないでしょうか。長く人生経験を積んで、様々な局面を生き抜いてきた「海千山千」の大人や先輩でも、何かに強くに打ち込んでいる学友でも、特定の先生でも構わないと思います。その人達と場を共にし、互恵的な関係を築こうとする中で、自分の考え方や振る舞い、日々の習慣も変わっていくはずです。もうひとつ述べれば、意見や考え方、世の中についての見方が根本的に異なる集団を意識的に往来するのがおすすめです。考えを凝り固まらせるのではなく、多くの視座を持っていた方がよりよいと思います。
必須の能力
Q:大学生に必須の能力をどのようなものだとお考えでしょうか。
A:自分とは異なる人が何を言っているのかを理解しようとする力ではないでしょうか。人に会って粘り強く話してみたり、本を読んだりしてみることを勧めます。知らない場所にまずは飛び込んでみる、というのもひとつの方法です。失敗しても許してもらえるのが大学生の特権だとすれば、たくさん失敗し学ぶ機会を逃す手はありません。
学ぶ意義
Q:先輩にとっての学ぶ意義を教えてください。
A:現実とは異なった別の可能性を描き出すこと、でしょうか。これからもう少し考えてみます。
オススメの一冊
Q:オススメの一冊を教えてください。
A:学部一年生の春に、当時所属させていただいていたサークルで読んだ、カントの『道徳形而上学の基礎づけ』を挙げさせてください。貴重な経験でした。簡単には読めそうもないけど、価値のあることが書いてありそうだ、という書物を手に取ってみるのがよいと思います。なお、画像はイマヌエル・カント著 中山元訳(2012)『道徳形而上学の基礎づけ』光文社古典新訳文庫になります。
メッセージ
Q:後輩に向けてのメッセージをお願いします。
A:私自身、まだまだ学部を卒業したばかりの身ですが、4年間の過ごし方次第で人は変わると思います。何をしていいのかわからないという人も、少しでも面白そうだと思ったものがあればそれを一旦妥協せずやってみると、何か見えてくるものがあるはずです。
おわりに
今回は修士課程に所属してらっしゃる先輩に記事を書いて頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございました。
失敗しても許してもらえるのが大学生の特権だとすれば、たくさん失敗し学ぶ機会を逃す手はありません。
私も失敗してばっかりです。今の内に経験値を積む事で将来に活かせるかなと思っています。もちろん反省などをして次に活かすようにはしています!!次回もお楽しみに。