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大学授業一歩前(第88講)

はじめに

今回は京都大学iPS細胞研究所のサイエンス・コミュニケーターの方に記事を書いて頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございました。是非ご一読下さいませ。

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えてください。

A:大内田 美沙紀(おおうちだ みさき)。
サイエンス・コミュニケーター/イラストレーターとして京都大学iPS細胞研究所勤務。2018年4月より成安造形大学で生物表現実習の非常勤講師を兼務。同年秋より大阪芸術大学でも動物芸術演習などで年に4回ほど登壇する。広島大学理学博士。2010年に渡米し、ワシントン大学にて人類学修士号を取得する傍ら、サイエンス・イラストレーションの専門コースを受講。卒業後、コーネル大学鳥類学研究所やスミソニアン自然史博物館で経験を積み、2016年に帰国し現職に至る。

オススメの過ごし方

Q:授業のオンライン化の中でのオススメの過ごし方を教えてください。

A:ずっと机に向かって集中するのは無理なので、休憩時間も入れた自分の時間割をその日の朝に決めることをオススメします。私の場合は、休憩時間に加え、散歩などの運動する時間をあえて時間割に入れることで、仕事がより捗るようになりました。

必須の能力

Q:大学生に必須の能力をどのようなものをだとお考えになるでしょうか。

A:レジリエンス(resilience :対応する力)だと思います。予想できないことが起こったときでも、しなやかに適応して生き延びる力が今とても必要なのだと思います。今の大学生はコロナ禍で大変な思いをされているかと思いますが、正に今の状況が「予想できない事態」なので、レジリエンスを鍛える機会だと前向きに捉えて欲しいです。

学ぶ意義

Q:先生にとっての学ぶ意義を教えてください。

A:学生の頃は、受験勉強など、何か目的を果たすための手段として勉強していた面が強かったと思いますが、今は世の中を捉える視界や視点を変えるために学んでいる気がします。新たな気づきが生まれると、喜びのようなものを感じます。

オススメの一冊

Q:今だからこそ読んでおいてほしい一冊を教えてください。

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A:ちょっと前の本ですが、ユヴァル・ノア・ハラリさんの『ホモ・デウス』をじっくり読んでほしいです。人類というスケールで過去・現在・未来を考えると、また世の中を違った見方で捉えられるかと思います。(画像はユヴァル・ノア・ハラリ著・柴田裕之訳『ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来』です。)

メッセージ

Q:学生に向けてのメッセージをお願いします。

A:スティーブ・ジョブズさんの受け売りですが、「未来を見て点を結ぶことはできない。過去を振り返って点を結ぶだけだ。」というメッセージがその通りだと最近感じていますので、そのまま捧げます。正に今、先が見えない世の中かと思いますので、学生の皆さんには、未来に不安を抱えてビクビクせず、今をしっかり踏みしめてまずはたくさんの「点」を作って欲しいです。

おわりに

今回は京都大学iPS細胞研究所のサイエンス・コミュニケーターの方に記事を書いて頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございました。

「未来を見て点を結ぶことはできない。過去を振り返って点を結ぶだけだ。」

未来が分からないからこそ、過去そして現在を見つめ何をすべきかを私も考えていきたいと思います。まだまだ、コロナ禍で答えが無いが状況が続く中、何をすべきを考えなければならないと実感しています。次回もお楽しみに!!

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