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余裕を持ってダラダラする

Uber eatsも頼んだことないのに、旅先で訪れた連れの「もーこっちの料理無理」でも「おなかが減ってめまいがする」「外食行くの道も混沌としている疲れる無理」「パンじゃやだ」の流れから、ホテルの部屋からgrab foodで餃子を頼むことにした。

アプリを使ってみると中華料理のジャンルでは点心は出るが餃子はない。
それじゃ日本食を探してみるとラーメン屋のサイドメニューに餃子発見。
もちろん一回も行ったことのないお店だが、背に腹はかえられぬというより、お腹は背に変えられぬほどに、お腹が減ってなんか食べたい(でも出たくない)に寄り添うと、この選択しか今はない。

ポーク餃子二人前、チキン餃子、野菜餃子それぞれ一人前を頼む。
もちろんラーメンは頼まず。
届け先をホテルのフロントと指定して、注文をクリック。
自宅でサービス使わず旅先でってちょっと無謀な気もするがこれもちょっとした冒険。

所要時間の予測が画面に表示され、お店が混んでいるのか時々ステータスが変わり、ただいま料理ができるのを待っています状態。
注文が無事に進んだようでちょっと安心。

一方もう一つの重大なミッションがあった。
本当は白飯も一緒に頼みたかったのだが、ラーメン屋メニューの中にないので、そこは近くの食堂(ワヤン)にトコトコ歩いて買いに行く。
なんとも微妙な感じだが、今夜「餃子ライス定食」にするにはご飯は必須なのだ。
連れは配達が早まった時の受け取りとして残ってもらい、1人でお使いだ。

食堂では以前食事した時にナシチャンプルを持ち帰ってきたことがあったが、決まったメニューではなく、「ご飯だけください」って、売ってくれるとは思うけど、なんていうんじゃい。
カタコトに英語もおぼつかないが、ローカスの食堂で買うので、翻訳アプリでインドネシア語の文章を作って、見せてみることにしてみる。

食堂に到着。スタッフさんに翻訳した画面をみせる。
かなりなりふり構わずだが、わかってくれたようでちゃんとご飯を用意してくれた。
しかし、わたしのミスはつきもの。お代を払う時、「シックスティーンサウザンド」と言われたにも関わらず、「シックスサウザンド」とテンパっていたわたしはきいてしまった。
もちろん現金オンリーのお店。
6千ルピアを出して見せて、「ノー」と言われ、オタオタしながら、困った時の10万ルピアを出したみたところ、無表情(多分呆れられていた)のまま受け取り、無事お釣りが帰ってきた。
こんな恥ずかしいこと重ねながら、時には助けてもらいながら、人は学べるのですね。

ちょっとお使いのドキドキが残る気分で帰還。
配達ももう少し先のようなので、ちょっとダラダラしていようとするも、連れに「後何分予測?」と聞くと、「あと2〜30分くらいってさっきでていた」
「余裕持ってダラダラしてていいんだよ」
そっか〜、余裕持ってダラダラね。いいなぁ。
勝手に納得して、何かに急かされる感覚が小さく溶けていく。

その後、フロントまで餃子は届き、私たちは豪華餃子ライスディナーを満喫したのであった。

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ケィティ(Katy)
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