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きらきらした時間
平成最後の同期会をやろう、との呼び掛けに乗って、大学寮の入寮同期で集まった。
私たちは平成社会を渡ってきた世代だ。
卒業以来時々集まっては、学生時代と変わらぬはしゃぎっぷりと飲みっぷりでやってきたが、いまや皆立派なおじさま・おばさまとなった。
女子も男子も個性が豊かで、実に頼もしい仲間たちだ。
18歳または19歳で入学して、北は北海道から南は長崎佐世保まで、全国から集まって、寮という場で時間を共有した、ただそれだけがきっかけのメンバーなのだ。
学部も学科も、寮に在籍した期間も異なるメンバー、携帯もない時代、卒業後は電話や年賀状でネットワークは維持されてきていた。
その後携帯電話、SNS、スマホ・・・とつながりの手段は増え、家庭が落ち着いてきたメンバーも増えたことにより、同期会も年1回くらいは、だれかが幹事を務め、続いている。
毎回そうなのだが、在学中、卒業後の様子を改めてじっくり聴くことができ、人間は一人一人が特別な存在であることがよくわかる。
あるいは前回から今回までの変化を報告しあうことで、互いの人生を認め・称えあうことにもなり、元気や活力がわいてくる。
同期は学生のときの関係のまま、職場や家庭で見せる顔を作る必要なく会える、貴重な存在たちだ。
友人は人生の宝物。
今までの人との出会い、自分とつながる人、一つ一つが奇跡のようなものだとしみじみ思う。
人生は選択と決断の連続。
九州の西端から、だれも知る人のいない関東の大学を選択し、進学と入寮を決断したあのころの私が誇らしい。
これからもきらきらした時間をますます過ごすこと、間違いない私である。
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