おでこにふんわり手をあてると、気持ちが楽になる
熱があるかな?と手を当てる。
あぁ、困っちゃったなと肘をつき頭を抱える。
そんなとき、手はどこにあるかというと、おでこ。
無意識に不安やいらいらしているとき、自然と手がいってしまうおでこ。
ブレインジムのエクササイズでは、左右の目の上、髪の毛の生え際とまゆの中間にある前頭隆起のポイントのこと・そこにふれることを「ポジティブポイント」名付けています。
感情的ストレスの解放と脳のバランスを整えるためのセルフケア法として、指や掌をふんわりしばらくのせるだけでも十分です。しばらくすると、何となく気持ちよく、穏やかな気持ちになります。このポイントは、感情的なストレスや緊張を和らげるとされるツボであり、ブレインジムでは、ここを刺激することで脳内の血流が増加し、思考がクリアになり、リラクゼーションが促進されると考えられています。
やり方
まず、目を閉じてリラックスし、前頭部の左右の眉の上にある「ポジティブポイント」に軽く手を置きます。額の皮膚が軽く動くくらいで十分です。可能であれば、次に、無理のない範囲で感情的なストレスを引き起こしている状況や思い出に意識を向けながら、深呼吸を繰り返します。この時、額を押さえたまま、緊張が少しずつ和らぎ、心が落ち着くのを感じてください。
理論と効果
このエクササイズの基盤となる理論は、身体と脳が互いに連携し、感情的ストレスが脳の機能に影響を与えるという考えに基づいています。ストレスを感じると、脳は「戦うか逃げるか」の反応を引き起こし、前頭葉の機能が低下します。前頭葉は、問題解決や理性的な思考、感情のコントロールを司る部分であり、この部位への血流が減少すると、冷静さを失いやすくなります。
「ポジティブポイント」を刺激することで、血流が視床下部から前頭葉に血液が流れだします。前頭葉は合理的な考えが起こる場所ですので、感情のバランスが回復し、ストレスに対処する能力が向上するとされています。
これにより、自分自身への安心感が生まれ、落ち着きと前向きな視点を取り戻すことができます。この簡単なセルフケア法は、日常的なストレス管理や感情の安定に効果的で、自己肯定感や内なる平穏を促進するために役立つものと思います。