【#12 OnlyOne】「秀でる。」環太平洋大学男子サッカー部学生トレーナー佐藤龍希さん
こんにちは!
UNIVAS STUDENT LOUNGE( #U_S_L_ )の松原です。
大学スポーツを”支える学生”にスポットライトを当てる『Only One』。
過去記事はこちらから。
今回は、環太平洋大学男子サッカー部で学生トレーナーとして活動している佐藤龍希さん(3年)にお話を伺いました!全3回に渡って佐藤さんの活動の様子やトレーナー活動に対する”想い”をお届けしています!
第3回目は、『”学生トレーナー”の価値と未来』に迫っていきます!
それでは、どうぞ!
”学生トレーナー”だからこそできることがある
選手からの相談しやすさですかね。選手は学生トレーナーたちに相談してくれます。その点では信頼を得れている部分ではありますが、相談してくれた時は、先生方に相談する前に、まず自分で調べます。それでも分からない場合は、先生に相談する形を取ります。その後、選手に共有します。時々、選手と携帯を一緒に見ながら「多分今、この筋肉が傷んでて、この靭帯も…」というような話をすると、選手自身が理解してくれることが多いです。
理想の学生トレーナー像
トレーナーとしての知識や技術については、”圧倒的なもの”を持って接したいです。適切な応急処置、テーピング技術、メニューの豊富さ、リハビリテーションの流れの正確さは経験を重ねて身につけていきたいと思っています。加えて、信頼関係がないと成り立たない職業でもあるので、選手の気持ちを理解してあげられるようなトレーナーが理想です。トレーナーの知識については勉強をすれば身に付くと思いますが、人間関係に関連する能力については、実際に経験することが成長する一番の近道だと思っています。
今後必要になるトレーナーの多様性
私は男ですが、女性の方を診ることもありますし、今後パラアスリートを診ることだってあり得ます。ここでも、信頼関係がより重要ですよね。実際には、トレーナーは身体を触る機会があります。コミュニケーションの量や質、例えば、目線とか表情は意識したいですね。パラアスリートは、メンタルの部分を気にしている選手が多い印象があります。言ってはいけない言葉や、その選手が気にしている言葉って絶対あると思います。人の心を繊細に理解できるトレーナーが求められるのではないかと思います。
今後の夢
私は大学2年生の時に、人生設計をすでに立てています。まずは、Jリーグのトレーナーになることです。そして、あらゆる世代に教育という側面で携わりたいと考えています。女性アスリートや育成年代のアスリート、あるいは健康増進を目的とする高齢者の方々に、これまでの人生で培った経験を活かしたいと考えています。
そして、最後の夢が、地元(香川県)に”医療City”を創ることです。一つの町の中に、一貫した医療システムを構築します。リハビリや検査・測定と評価が行える場所、応急処置に柔軟に対応できる場所、アスレティックリハビリテーションを行える場所、競技のパフォーマンス向上を図るトレーニング施設。これらの環境を地元に作りたいと思っています。
残りの大学生活の抱負
まずは、柔道整復師とアスレティックトレーナーの資格を絶対に取得するということです。そのために、誰よりも勉強します。さまざまな人(学生トレーナーや医療従事者の方々)を見ていると、自分はまだまだ甘いなということを痛感します。Jリーグのトレーナーになるのであれば、突出したトレーナーにならないといけないと思っています。
今現在携わっているチームのレベルが上がるように貢献していきたいです。そして、チームの勝利に貢献できれば、これ以上嬉しいことはありません。
学生トレーナーとは?
トレーナーっぽく身体のことで例えたら、『チームの血液』だと思います。血液の役割といえば、さまざまな臓器を動かすことや、栄養を与えたりすることです。選手から指導者、指導者から選手といったような橋渡し役だと思います。いろいろな要素を循環させていくことで、選手・指導者がより輝くことになります。そのようにチームとしての機能を向上させる血液的な存在がトレーナーだと思います。
〜取材後記〜
佐藤さんの壮大な人生設計(夢)を聞いたときには、驚きました。夢を語るというのは、周囲の視線や恥ずかしさなどからどうしても躊躇してしまいがちです。その夢が大きければ大きいほど、なおさらです。しかし、佐藤さんの夢を語る時の瞳はキラキラ輝いていました。そして、夢を叶えるためにこれからすべきことを淡々と語る姿は、本当にカッコよかったです。聞いている私の方が、なんだかワクワクしてきました。楽しい取材をありがとうございました😁今後の活躍に期待しています‼️
✅✅学生スタッフ応援団の過去記事も要チェック✅✅