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#11 通信制高校進路決定プロセスの問題点⑥(「卒業研究」提出への道のり)

【これまでのまとめ】

通信制高校への進路決定プロセスについて、中学生・保護者、中学校(塾講師)、通信制高校側に次のような不満があることが確認されました。

<中学生・保護者>

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・学校が多すぎるため、手当たり次第、情報収集が必要
・内容もバラエティに富んでいるため、実際に問い合わせや見学に行かないとわからない
・資料請求サイトはあるが、そこでの学校ごとの比較は不十分。検索条件などがあるが、実際にはそれだけでは実態はわからない(正確に反映されていはいない)。結局、資料を見て見学にいかなければならない。非常に手間がかかる。

<中学校(塾講師含む)>

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・学校が多いため、それぞれの学校(キャンパス・拠点)の詳細の把握はほぼ不可能
・通信制高校から案内はあるが、バラバラに訪問されたり、パンフレットを送り付けてきたりと対応に追われる。志望する生徒がいれば対応するが、正直、めんどくさい。
・学年主任や進路指導主事は、通信制校高校の募集担当と直接面談する機会があるが、担任レベルだとその機会は少ない。進路指導をする担任は、通信制高校の内容はほぼ知らない。つまり、効果的な進路指導は期待できない。

<通信制高校(募集担当)側>

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・ネットでの申し込みは増えてきているが、広告費等がかかり大手高校しか予算が組めない。資料請求一括サイトは、情報料が高額の割りに中身が疑問。しかし、中学生・保護者から「当校だけ掲載されていなかった」と言われるのが怖いのでしぶしぶ掲載している。
・中学校に出向きパンフレットやイベントチラシの配付をお願いするが、かなりの時間をそちらの訪問に取られてしまう。校舎業務、授業に支障がある。また、御用聞き周りのような非効率さがあり、何度も同じ内容を伝えなければならないことも多い。非常に非効率である。

ビジネスの基本は、不足・不満・不信など「不の解消」(負=マイナスの解消)だとされます。

通信制高校への進路決定プロセスには上記のように、多くの「不」(負)があり、社会課題として解決されるべき状態であると考えています。

次回以降、それでは、どのようにこの社会課題を解決すればよいのかを述べていきます。

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