【活動報告】#2.日本医用画像管理学会 第2回セミナー
はじめに
こんにちは。いつもUniTreatの活動を応援していただき誠にありがとうございます。UniTreat代表の津村佳希です。
経緯
今回は学会に講師として呼んでいただき、講演をして参りました。
以下にお示しします2学会様に招聘いただきました。
大変貴重なご機会を賜り、感謝申し上げます。
日本医用画像管理 学会
(The Japanese Society of Medical Image Management / JSMIM)
대한의료영상정보관리학회
(Korean Society of Medical Image Information Administrator Association / KMIIAA)
講演会概要
日時:2023年11月11日13時00分~17時15分
場所:国立研究開発法人 国立がん研究センター 中央病院
〒104-0045 東京都中央区築地5丁目1−1
形式:対面、Zoom
内容:今回はUniTreatから、代表の津村と、エンジニアチーム長の長嶋が登壇させていただきました。演題名は以下の通りです。
「最前線の現場医師による医療DXの実践」
大分医療DX推進会議-UniTreat- 代表 津村佳希
「AIモデルの共有とDX」
大分医療DX推進会議-UniTreat- エンジニアチーム長 長嶋大地
学び
日本と韓国の医用画像管理に関する側面から、医療DXについてさらに深く理解することができました。改めまして、このたび我々UniTreatを招聘くださった皆様に感謝申し上げます。代表津村からは、これまでのUniTreatの活動実績とこれからのビジョンを講演させていただきました。長嶋からは長嶋の専門とする生成AIに関する視点からのDXとの関わりについてご講演させていただきました。現行の医療現場で実際に働いてみて感じた医療DXの必要性を図解しながらご説明し、その中でUniTreatを創設するに至った理由とUniTreatのMVVを共有しました。
【UniTreatのMVV】
〇Mission
医療DXの推進により、医療の質と効率を高める
〇Vision
誰もが必要な医療情報を容易に取得し、適切な意思決定ができる世界へ
〇Value
アクセシビリティ、情報の統合、誰ひとり取り残さないDX
医療DX推進は様々な業種それぞれが自身の強みを活かした活動展開が重要になってくることが、皆様のご講演を拝聴しさらにその後のディスカッションを進めていく中で、改めて深く理解することができました。
日本も韓国も、医療機関間での患者データ共有を推進していく中で、データ互換性や患者データの統合性を高め、標準化する必要が直近の問題として浮上していました。
私の発表では医療DX推進チームをどのように作っているか、そして今後どのようなビジョンで活動を展開していくかをお話しました。そして長嶋先生の発表で主にHL7 FHIRを支える基礎的な技術と標準化についてお話いただき(詳しくは#3長嶋先生の活動報告にて)、次の講演のHL7 FHIRについてお話される塩川康成さんにつなげました。
現段階では異なるシステムや技術間での相互運用性を高め、データの共有と活用を促進し、最終的に標準化につなげていく流れを作っていく重要性を感じました。そのためには、医療とエンジニアリングの融合に関する知識を持った人材の育成が不可欠です。まさにUniTreatは、組織として医師、エンジニア、行政官などを抱えるハイブリッドな団体であり、この医療とエンジニアリング融合に大きな貢献ができると確信しました。
結び
日本医用画像管理学会の皆様、この度は貴重なご講演の機会を賜り、誠にありがとうございました。今回の講演をきっかけに医療DXの分野においても、他職種連携がさらに重要になってくることを再確認でき、積極的な情報交換やディスカッションを通して医療従事者全体の医療DX意識のベクトルを揃えていく必要性を感じました。
UniTreatの運営を代表として行う中で、私が特に意識していることは、メンバーが立場や職種、上下関係、先輩後輩などのしがらみに縛られず、自由に議論、活動できる場所を提供することです。現在メンバーは合計20人で、学生から社会人まで自由な形で参加可能です。
参加においての義務はなく、自分のチームやセミナーを持ち積極的に活動するメンバーもいれば、他のメンバーが発信する情報や内部セミナーで勉強をするメンバー、ひとまずフラットな関係で議論のみしたいメンバーなどそれぞれ自分にあった関わり方をしてくれています。
【UniTreatのMVV】を達成するため、現在UniTreatでは、学会やセミナー講演などで医療DXに関するホットな話題を講演したり、行政の動きをキャッチアップしつつUniTreat内でも最新で正確な情報共有のための内部勉強会を開いたりしています。それだけでなく、実際に病院長や教授などの意思決定者層のみなさまや、行政の方々ともコラボレーションしつつ、大分県だけでなく様々な場所での医療DX推進活動を展開しています。大きな範囲で考えることも大切ですが、Think Globally Act Locallyの精神で、各メンバーが所属する病院や大学などで、例えば「紙アンケート→Excel手打ち」を「Googleフォーム」にする、当直オンコール表作成を「各自のメールで希望日提出→医局長がExcelで手打ち」を「Googleフォーム+スプレッドシートで半自動化」などの、小さな草の根的デジタル化を通じて、より高次のDXへ興味を持ってもらえるような地道な活動も進めております。
我々はいつでも扉を開けております。いつでも、本公式noteの【Contact & Links】からお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
UniTreat代表 津村
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