制作だより2-年末に向けて・カレンダー編
はじめに
こんにちは、制作課の安達です。
ユニット制作課は9月頃から既に年末に向けて作業を始めております。
ユニット オリジナルカレンダーの変遷
毎年、ユニットでは自社で印刷したオリジナルカレンダーを制作してお渡ししております。
導入機の出力見本としての役割も担っており、毎回新しい試みに挑戦しています。
今回はこれまで制作したカレンダーのデザインとその狙いについて少しだけ紹介いたします。
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2019/2020年カレンダー:長尺印刷に挑戦
2018年はユニットにRICOH C7200SHTを導入した年でした。
330×1260mmまでの長尺サイズが印刷できるとのことだったので、2019・2020年のカレンダーは3か月つづりの長~いカレンダーを作ってみました。
各月はミシンで切り取れるようになっており、切り取ると3ヵ月後のカレンダーが現れるようになっています。
2019年のカレンダーは一部に特色トナーも使用しているのですが、如何せん表紙をめくらないとカレンダーとしての役割を果たせず、すぐ切り取ってしまうことになるのが悲しかったです…
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2021年カレンダー:特色トナー(白)を使った魅力的なデザインの模索
2021年カレンダーは特色、特に白トナーに着目して表紙を制作しました。
表紙の用紙はトレーシングペーパー(品名:FSクラシコトレーシング)を使用。半透明の用紙に白トナーを重ねた時の見え方を試したかったからです。
デザインはトナー濃度を70%や50%に落とした部分もあります。
用紙が滑ってトンボ(裁ち位置)がバラバラだったり、うまく定着しなかったりと、RICOHのサービスの方にお世話になり、私にとっても学ぶことが多いカレンダーでした。
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2022年カレンダー:特色トナー(ネオンピンク)を使った魅力的なデザインの模索
2022年カレンダーはネオンピンクを使用して、オモテ面をネオンピンクとプロセスカラー、ウラ面をプロセスカラーで印刷し、ウラから透けたプロセスカラーの見え方や白ヌキの正確さなどを試しました。
これが(も?)すごく…大変で…
両面のトンボ位置の調整はもちろん、白ヌキ部分がシビアでちょっとズレただけでも見栄えが悪くなってしまいます。
印刷中は「なんでこんなデザインにしたんだろう」と過去の自分をぶん殴りたい気分でした。
なんとか定数量を印刷して完成品を見てみると、ネオンピンクとイエローを掛け合わせた錦鯉はとても鮮やかで、ウラ面から透けて見える市松模様も落ち着きがあって大満足の出来栄えでした!
用紙の残数の関係で加工予備をあまり用意できなかったのに、ちゃんと仕上げてくださった製本業者さんには頭が下がる思いです。
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2023年カレンダー:カレンダーガチャ
「せっかくのPOD機だし、みんな同じじゃつまらないよね」ということで、2023年カレンダーは【カレンダーガチャ】と称してタイトル部(白印刷)6柄、背景(プロセスカラー)6柄の全36種の表紙を用意しました!
タイトル部は白い部分とヌキの差異であったり、背景画像、写真の鮮やかさだったりそれぞれにちょっとした試みが加えられているのですが、なにより組み合わせを選ぶ「おもしろさ」みたいなものがPOD機で実現することを、皆さんに知っていただけると嬉しいな、と思いました。
2024年のカレンダーについてはまた次回の記事で紹介します。
楽しみにお待ちください!
失礼いたします。
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