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未来のためにできること-紙の削減は絶対的な【善】か

こんにちは、ユニット営業課です。

環境意識の高まりにより、昨今は紙の削減が注目されています。
その背景には、環境問題やデジタル化の進展、持続可能なビジネスモデルへの転換などが要因として考えられます。
しかし、紙を減らすことは絶対に正しいことなのでしょうか。

紙を減らすことを促進する第一の理由として、環境保護が挙げられます。
紙の使用量を減らすことで、森林伐採の抑制やCO2排出削減につながり、環境への負荷を軽減させることは、SDGsという言葉が広まる前から言われてきました。
環境保護への取り組みの他にも、紙代、インク、輸送コストなどの削減により、企業の運営コストを下げることができること、電子媒体が広く普及されている現代社会ではより効率的でスピーディな情報伝達の手段としてデジタル化の促進を進めているところも数多くあります。

ですが、我々印刷会社にとって、紙の需要減少は売上減少に直結し、デジタル化によって失った案件も多々あるでしょう。(従来の印刷だけに頼らない、新たな仕事をとってくるのが営業のお仕事なわけですが…)
他にも、紙特有の触感や質感、紙を使うこと自体の文化や価値観が失われてしまうかもしれませんし、デジタル化への急速な変化は業界や社会に混乱を招く可能性があり、高齢者や技術に不慣れな人々が置いてきぼりになることも懸念されています。
紙なくして私たちの生活は成り立たないと考えています。

紙が私たちの生活と切っては切れない関係にある以上、完全なデジタル化に向かうのではなく、持続可能な形でのバランスを模索することが必要です。
たとえば、再生紙や間伐材紙のような環境に配慮された紙を使用するとか。

印刷技術も日々進歩しており、石油系溶剤を用いないインクを開発したり、表裏見当・色合わせをより正確に行えることで資源の無駄遣いを抑えられるような機材が多数出ています。

知らないものを選ぶことはできません。
印刷業界の視点から、これからも色んな媒体を通して発信していきたいものです。

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