2輪目「希望のひまわりメイデン」

やっほー！私わたし、花道はなみち 陽鞠ひまり！この前まえブラック企業きぎょうを退職たいしょくした24歳さいの乙女おとめ！　

前回ぜんかいは、ツォルセットっていうよくわかんない敵てきに襲おそわれて大だいピンチだったけど、こうして、乃空のあたちのおかげでひまわりメイデンになることができ、敵てきを撃退げきたいしちゃったのよ！えっへん！！！

さて、今日きょうは乃空のあの家いえで勉強会べんきょうかいよ！

空園そらぞの 乃空のあ「…と、いうことね」
美鳥みどり 時雨しぐれ「ふむ…、これさえ掴つかめば…」

ひまたちがやってるのは、パソコンの資格しかくに関かんするお勉強べんきょうよ！

花道はなみち 陽鞠ひまり「さすが優等生ゆうとうせい！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「文系ぶんけいにも理系りけいにも強つよい。見事みごとだ」
空園そらぞの 乃空のあ「ふふ、ありがとう、2人共ふたりとも」
花道はなみち 陽鞠ひまり「高校時代こうこうじだいは生徒副会長せいとふくかいちょうやってたもんねー！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「勉学べんがくに限かぎらず水泳すいえい、ピアノの腕前うでまえも見事みごとだ」
スペース「乃空のあってこんなに凄すごい人ひとなの！？」
花道はなみち 陽鞠ひまり「そうなのよ！さすが空園家そらぞのけのお嬢様じょうさま！」
空園そらぞの 乃空のあ「そ、そんなこと…、お兄様にいさまとお姉様ねえさまの方ほうがもっとすごいわよ、偏差値へんさちの高たかい学校がっこうで生徒会長勤せいとかいちょうつとめていたし、それに比くらべて私わたしは高校こうこうのレベルは違ちがって副会長ふくかいちょうだったし…」
美鳥みどり 時雨しぐれ「乃空のあは謙虚けんきょだな。偏差値へんさちは関係かんけいなく、学業以外がくぎょういがいのことにも精一杯努せいいっぱいつとめている。それは立派りっぱなこと。誰だれもができることではない。むしろ乃空のあは副会長ふくかいちょうでよかった気きがする」
花道はなみち 陽鞠ひまり「んー、なんかそれわかるかも！副会長ふくかいちょうってさあー、なんとなくうちらと距離きょりが近ちかいって感かんじがするし、その分ぶん、話はなしかけやすい！乃空のあは副会長ふくかいちょうという役職やくしょくでピッタリよん！…どう？フォローに…、なってる？」
空園そらぞの 乃空のあ「ありがとう、2人ふたりとも。そう言いわれるとなんだか心こころが安やすらぐわ」
美鳥みどり 時雨しぐれ「うむ。乃空のあは乃空のあらしく自信じしんを持もって欲ほしい。それに、適材適所てきざいてきしょという言葉ことばもあるしな」
花道はなみち 陽鞠ひまり「そうそう！お兄にいさんたちと比くらべる必要ひつようはないのよ！」
空園そらぞの 乃空のあ「…うん、そうだよね…！」
スペース「乃空のあたちと出会であったばかりでまだよくわからないけど、自信じしんを持もってくれるとこちらも嬉うれしいわ！」
空園そらぞの 乃空のあ「ええ…！」

コンコン！

？？？「失礼しつれいいたします！！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「おや、その声こえは…」
フィーデス「私わたしたちは念ねんの為隠ためかくれよう」
アモル＆スペース「イエッサー！」
空園そらぞの 乃空のあ「…いいわよ入はいってきて」

カチャ…。

花道はなみち 陽鞠ひまり「こんにちは、明乃めいのさん！」
白雪しらゆき 明乃めいの「ご機嫌きげんよう、陽鞠ひまりちゃん、時雨しぐれちゃん！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「お邪魔じゃましております」
白雪しらゆき 「あら！相変あいかわらずすごく礼儀正れいぎただしいのね！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「感謝かんしゃいたします」

乃空のあのお部屋へやに入はいって来きたのは、乃空専属のあせんぞくのメイド、白雪しらゆき 明乃めいのさん！

明乃めいのさんの正体しょうたいは白雪財閥しらゆきざいばつっていう空園家そらぞのけに負まけないくらいすごいお金持かねもちの財閥ざいばつのお嬢様じょうさま！

いつからか理由わけあってメイドとして働はたらいている私わたしたちの気きさくなお姉ねえさんなの♪

白雪しらゆき 明乃めいの「お勉強べんきょうでお疲つかれでしょう？」
花道はなみち 陽鞠ひまり「はい！パソコンの専門用語せんもんようごってこんなに難むずかしいんですね！」
白雪しらゆき 明乃めいの「パ、パソコン！？」
空園そらぞの 乃空のあ「内容見ないようみてみる？」
白雪しらゆき 明乃めいの「どれどれ…、うっ…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「明乃めいのさん！？」
白雪しらゆき 明乃めいの「む、難むずかしすぎ…」
空園そらぞの 乃空のあ「ごめんなさい、刺激強しげきつよめだったかしら…」
白雪しらゆき 明乃めいの「い、いえ！こちらこそ失礼しつれいいたしました！それとさっきの会話かいわ…、聞きこえてしまったんですが…」
空園そらぞの 乃空のあ「え」
白雪しらゆき 明乃めいの「申もうし訳わけございません！盗ぬすみ聞ぎきしているつもりは一切いっさいないです！たまたま！…でも、お嬢様じょうさま、いいお友達ともだちができましたね」
空園そらぞの 乃空のあ「…！！そうね…！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「勉学べんがくに励はげんだ褒美ほうびに庭にわで散歩さんぽせぬか？」
花道はなみち 陽鞠ひまり「賛成さんせい！丁度散歩ちょうどさんぽしたかったのよ！」
空園そらぞの 乃空のあ「そうね…、そうだ、明乃めいのも一緒いっしょにどう？」
白雪しらゆき 明乃めいの「えっ！？いいのですか？！」
空園そらぞの 乃空のあ「明乃めいのもそろそろ休憩きゅうけいに入はいるじゃない？メイド長ちょうには私わたしから言いっておくわ」
白雪しらゆき 明乃めいの「お嬢様じょうさま、ありがとうございます！」

こうして私わたしたちは明乃めいのさんと一緒いっしょに散歩さんぽすることになったよ♪

白雪しらゆき 明乃めいの「私わたしもお嬢様じょうさまと共ともにメイド長ちょうには伝つたえておくので…、陽鞠ひまりちゃんたちは庭にわの入いり口ぐちで待まっててくれる？」
花道はなみち 陽鞠ひまり「はい！」

明乃めいのさんも部屋へやから出でたことだし…、

花道はなみち 陽鞠ひまり「出でてきていいわよ」
アモル「中庭なかにわで散歩さんぽ？」
美鳥みどり 時雨しぐれ「あぁ」
アモル「私わたしたちもついていきたい！…ところなんだけど…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「ひまの髪かみに隠かくれる？とゆーか隠かくれられる？」
アモル「よーし！よいしょっと…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「どうかな、時雨しぐれ、大丈夫だいじょうぶそう？」
美鳥みどり 時雨しぐれ「ふむ。3匹びきとも上手うまく隠かくれられているぞ」
アモル「陽鞠ひまり、3匹びきもいるんだけど、重おもさ的てきには大丈夫だいじょうぶ？」
花道はなみち 陽鞠ひまり「うん！平気へいき！バレないようにね！」
ヒマワリガニたち「はーい！」

よーし！ひまたちは一足先ひとあしさきに庭にわの方ほうに行いったわよ！

花道はなみち 陽鞠ひまり「あ、暑あつい…」
美鳥みどり 時雨しぐれ「無理むりをするでないぞ」
花道はなみち 陽鞠ひまり「うん！大丈夫だいじょうぶよ！」
空園そらぞの 乃空のあ「お待またせ！それじゃあ散歩さんぽに行いきましょうか」
白雪しらゆき 明乃めいの「レッツゴー♪」

あたり一面いちめんひまわりだらけ！

空園そらぞの 乃空のあ「今年ことしも美うつくしく咲さいてくれたわね！」
白雪しらゆき 明乃めいの「無数むすうの太陽たいようです！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「うんうん！」

ツォルセットのアジトでは…、

ツォルセットのボス「何なに…！人間界にんげんかいにひまわりメイデンが…！？」
マリーエ「…はい、変身へんしんを阻止そしすることができず、申もうし訳わけございません…！！」
ツォルセットのボス「…、まぁ、出でてきてしまったことは仕方しかたがない。出でてきてしまったからには潰つぶすまでだ」
マリーエ「はい、このマリーエ、ひまわりメイデンを必かならずや倒たおしてみせましょう！」
ツォルセットのボス「頼たのんだぞ、スモールブライドよ」
マリーエ「はっ！！」

花道はなみち 陽鞠ひまり「んー、このひまわり、なんだか他ほかのひまわりより一段いちだんと大おおきいわね！？」
白雪しらゆき 明乃めいの「あら、栄養えいようでも多おおく摂とりすぎたのかしら？」
花道はなみち 陽鞠ひまり「うーん、まぁ、こうして太陽たいように向むかって元気げんきに咲さいているので何よりよりです！」
白雪しらゆき 明乃めいの「そうよね！ひまわりって見みてると不思議ふしぎとお日様ひさまに照てらされている気分きぶんになるのよね…！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「わかりますその気持きもち！」
空園そらぞの 乃空のあ「私わたしが陽鞠ひまりと出会であったのはひまわりがきっかけだった気きがする…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「あー、そうかも！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「拙者せっしゃもなんだかそんな気きがしてきた」
花道はなみち 陽鞠ひまり「私わたしたち、ひまわりに選えらばれている…、そんな気きがする」
美鳥みどり 時雨しぐれ「うむ」

マリーエ「んー？あれは…、この前まえのひまわりメイデンとその仲間なかま！？それにあのでっかいお家うち…、そっか…、仲間なかまの中なかにお嬢様じょうさまいたんだ…！！なんてセレブ…！！！いいや、そんなの関係かんけいない！！勝手かってにお邪魔じゃましちゃおーっと！！」

ストンッ！！

マリーエ「えーっと…、ん、結構広けっこうひろい花畑はなばたけだなぁ…。でもマリーエ的てきにはひまわりトーンどっかにあってもおかしくないんだよな〜。んー」

キラリーン！

マリーエ「おりょ？こんなところにひまわりトーンが！？むふふ…、よーし！太陽たいようの光ひかりで輝かがやく花はなよ、闇やみに染そまれ！！！」

シューッ！！！

マリーエ「あは！おいでー、カラカラヒマワリー！！ここに召喚しょうかん！！！！！」
カラカラヒマワリ「カラカラ…」
マリーエ「あっ、そっちに呑気のんきに散歩さんぽしている連中れんちゅうがいるわ！行いくわよ、カラカラヒマワリ！」
カラカラヒマワリ「カラカラ…」

花道はなみち 陽鞠ひまり「んで〜、うっ！！？」
美鳥みどり 時雨しぐれ「陽鞠ひまり！？」
空園そらぞの 乃空のあ「大丈夫だいじょうぶ！？」

また、心臓しんぞうが…！！

白雪しらゆき 明乃めいの「陽鞠ひまりちゃん！！？きゅ、救急車きゅうきゅうしゃ…！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「落おち着ういてください、明乃めいのさん！」
白雪しらゆき 明乃めいの「でも…！」

ドサッ…！！

白雪しらゆき 明乃めいの「えっ…、陽鞠ひまりちゃんの髪かみから…」
美鳥みどり 時雨しぐれ「あっ…、まずい…！！」
ヒマワリガニたち「わわわっ！！」
空園そらぞの 乃空のあ「ちょっと、スペースたち！？何なにやっているの！？」
スペース「乃空のあ、ごめんなさい…」
アモル「私わたしたちも散歩さんぽに…」
空園そらぞの 乃空のあ「…」
白雪しらゆき 明乃めいの「えっ、なんかカニのような生いき物ものが喋しゃべった…！？」
花道はなみち 陽鞠ひまり「乃空のあ…、明乃めいのさんに話はなした方ほうがいいかも…」
空園そらぞの 乃空のあ「…、陽鞠ひまりがなぜ急きゅうに左胸ひだりむねが痛いたむのか、そもそもこのカニたちはどのような生いき物ものなのか説明せつめいするわ。けど、これから言いうことは私わたしたち以外いがいには話はなしちゃ駄目だめよ」
白雪しらゆき 明乃めいの「…、かしこまりました、乃空のあ様さま…」

乃空のあは明乃めいのさんにこれまでのことを話はなしたわ…。

白雪しらゆき 明乃めいの「ツォルセット！！！？虫むしの妖怪集団ようかいしゅうだん！？なんですかそれ！？つまり、悪者わるものが！？」
空園そらぞの 乃空のあ「声こえが大おおきいわよ、他ほかの人ひとに聞きこえたらどうするつもり？」
白雪しらゆき 明乃めいの「も、申もうし訳わけありません、お嬢様じょうさま…。つい、びっくりしちゃって…」
空園そらぞの 乃空のあ「バレたら私わたしたちどうなるのかわからないのよ。明乃めいのだからこそ信頼しんらいして話はなしたの」
白雪しらゆき 明乃めいの「面目めんぼくないです…」
美鳥みどり 時雨しぐれ「まぁまぁ、乃空のあ、明乃めいのさんが驚愕きょうがくなさるのは無理むりもない」
空園そらぞの 乃空のあ「…、そうね。言いいすぎたわ」
白雪しらゆき 明乃めいの「いえ、そんな…」
花道はなみち 陽鞠ひまり「アモルたち、このお姉ねえさんはとっても優やさしい人ひとだから心配しんぱいしないで！」
フィーデス「まぁ、陽鞠ひまりたちがそう言いうなら…」
マリーエ「あれー？こんなところで呑気のんきにお散歩さんぽしてていいのかなー？」
空園そらぞの 乃空のあ「…！！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「マリーエ！！」
マリーエ「今度こんどこそひまわりメイデンをやっつけるんだから！ゆけ！カラカラヒマワリ！！！」
カラカラヒマワリ「カラカラ〜！！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「みんなを危険きけんな目めに遭あわせるわけにはいかないわ！！アモル！！！」
アモル「はいよー！！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「開花かいかせよ！シャイニングマイピンクハート！」

＊変身中へんしんちゅう＊

花道はなみち 陽鞠ひまり「愛あいを司つかさどるひまわりメイデン、陽鞠ひまり！開花かいか！悲かなしみに包つつまれているあなたたちには陽鞠ひまりのラブラブハートをズッキューン♡」
白雪しらゆき 明乃めいの「可愛かわいい！！よく似合にあっているわ、陽鞠ひまりちゃん！！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「え？えへへ…」
空園そらぞの 乃空のあ「そんなことしてる場合ばあいじゃないでしょ！ほら、敵てきが襲おそってくるわよ！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「わっ！！」

ドカーン！！！

花道はなみち 陽鞠ひまり「ちょっと！また植物しょくぶつを蹴散けちらすの！？」
ツォルセットのボス「蹴散けちらすも何なにも！あんたを倒たおして私わたしたち虫むしの妖怪ようかいの楽園らくえんにしちゃうんだから！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「はぁ！？自分勝手じぶんかってな…！！！」

ヒュンヒュン！！

花道はなみち 陽鞠ひまり「わっ！！」

しまった！敵てきの蔓つるに躓つまずいてしまった！！

そして…、

ジャバーン！！！

空園そらぞの 乃空のあ「！？」
白雪しらゆき 明乃めいの「なんてこと！？陽鞠ひまりちゃんが水中すいちゅうに！！？」
美鳥みどり 時雨しぐれ「まずい！このままでは…！！！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「ゴポゴポ…」
アモル「陽鞠ひまり…！！！」
マリーエ「むー、ヒマワリガニは水中すいちゅうでも平気へいきか〜。なら、まずはこのピンクの子こからやっつけちゃおーっと♪さぁ、トドメを刺さすのよ！水中すいちゅうで思おもいっきり締しめ付つけちゃいなさい！！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「ぐあ…！！」
アモル「陽鞠ひまりー！！！！！」
空園そらぞの 乃空のあ「陽鞠ひまり…！！！」
白雪しらゆき 明乃めいの「…」
マリーエ「あはは！！！我々われわれに楯突たてつくからこうなるんだ！！」
白雪しらゆき 明乃めいの「ちょっと！そこのお嬢じょうちゃん！！」
マリーエ「んあ？取とり込こみ中ちゅうなんですけど…！」

ん…、明乃めいのさんの声こえ…！？

空園そらぞの 乃空のあ「明乃めいの？！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「明乃めいのさん！」
空園そらぞの 乃空のあ「危あぶないわ！無茶むちゃよ！！」
白雪しらゆき 明乃めいの「わかっています、お嬢様じょうさま…！でも…、大切たいせつなお友達ともだちが苦くるしんでいるのに黙だまって見みていられないわ！！！」
空園そらぞの 乃空のあ「…！！！」
マリーエ「はいー？」
白雪しらゆき 明乃めいの「えっ…、どうしたら…、あっ、小石こいしがいくつも…！！それっ！！」
カラカラヒマワリ「カラカラ？」
白雪しらゆき 明乃めいの「こらー！！そこの怪物かいぶつ！！今いますぐ陽鞠ひまりちゃんを放はなしなさい！！！」
マリーエ「ちょっと！カラカラヒマワリに小石こいしなんか投なげないでよ！傷きずがつくじゃない！！！」
白雪しらゆき 明乃めいの「それより傷きずついている人ひとが、苦くるしんでいる人ひとがあんたの目めの前まえにいるのよ！！！」
マリーエ「うわわ…、痛いたい痛いたい…！！！」
白雪しらゆき 明乃めいの「陽鞠ひまりちゃん！！今いまから引ひき上あげるわよ…！！ん〜！！！」
空園そらぞの 乃空のあ「明乃めいの…！！！」
カラカラヒマワリ「カラカラー！！！！！」
白雪しらゆき 明乃めいの「きゃっ！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「薙なぎ払はらわれた！！！？」
マリーエ「小癪こしゃくな真似まねをしてー！！カラカラヒマワリ！！！あの生意気なまいきな女おんなもやっつけるわよ！」
空園そらぞの 乃空のあ「駄目だめ！！！！！」

その声こえは…！？

美鳥みどり 時雨しぐれ「乃空のあ…！」
白雪しらゆき 明乃めいの「お、お嬢様じょうさま！私わたしのことは構かまわず…、早はやく逃にげて…！！！」
空園そらぞの 乃空のあ「あなたの上司じょうしたる者ものが大切たいせつな部下ぶかを見捨みすてるわけないでしょう…！！！」
白雪しらゆき 明乃めいの「…！！！」
マリーエ「ほー、この家いえ、水色みずいろの子こだったのね！」
空園そらぞの 乃空のあ「それが何なに？」
マリーエ「は？」
空園そらぞの 乃空のあ「…、私わたし、陽鞠ひまりたちといて気きづいたの。…、私わたし、こんなに幸しあわせなのね」
マリーエ「はいー？」
空園そらぞの 乃空のあ「私わたし、裕福ゆうふくな家庭かていに生うまれて…、習ならい事ごともたくさんして、誰だれよりも優秀ゆうしゅうな成績せいせきを修おさめた。…、でも、そんな自分じぶんに自信じしんがなくて…、性格せいかくもキツい私わたしなんだけど…、こんな私わたしでもちゃんと向むき合あってくれる、大切たいせつな友達ともだちがいるの」
マリーエ「だから？」
空園そらぞの 乃空のあ「私わたしには友達ともだちがいて幸しあわせなの！友達ともだちが背中せなかを押おしてくれるからこうして私わたしは前まえに進すすめる！！希望きぼうを持もって生いきていける！！！…私わたしは諦あきらめないよ。だって…、これから私わたしが…！！！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「乃空のあから強烈きょうれつなオーラが！？」
空園そらぞの 乃空のあ「友達ともだちを助たすけるんだから…！！！」

キラリーン！！！

スペース「この感かんじ…！！乃空のあ…！！！」
空園そらぞの 乃空のあ「スペース！！」
フィーデス「希望きぼうのひまわりトーン！希望きぼうのひまわりメイデンは乃空のあだったのか…！！」
マリーエ「え、ま、まさか…！！！」
空園そらぞの 乃空のあ「そのまさかだよ。覚悟かくごしなさい！」
スペース「変身よ、乃空のあ！」
空園そらぞの 乃空のあ「えぇ！開花かいかせよ！シャイニングマイブルーハート！」

＊変身中へんしんちゅう＊

空園そらぞの 乃空のあ「希望きぼうを司つかさどるひまわりメイデン、乃空のあ！開花かいか！絶望ぜつぼうに染そまっているあなたたちに希望きぼうというものを見みせてあげるわ！」
スペース「素敵すてき…！！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「乃空のあ…！遂ついに変身へんしんしたな…！！」
白雪しらゆき 明乃めいの「お嬢様じょうさま、最高さいこうです！！！」
マリーエ「え、ちょっ、まっ、ひまわりメイデンが2人ふたりになっちゃった！？」
空園そらぞの 乃空のあ「希望きぼうを捨すてないよ。行いこう、スペース」
スペース「OKオッケー⭐︎」
マリーエ「ええーい！1人ひとり増ふえたところで…！！カラカラヒマワリ…！！」
カラカラヒマワリ「カラカラー！！！」
スペース「まずは水中すいちゅうに捕とらわれている陽鞠ひまりを助たすけよう！呼吸こきゅうが危あやういかも…！！」
空園そらぞの 乃空のあ「そうね…！！」
マリーエ「あっ！！！水中すいちゅうに！？」
空園そらぞの 乃空のあ「陽鞠ひまり…！！待まってて…！今助いまたすけるからね！！！そーれ！！」

ドカーン！！！

カラカラヒマワリ「カラカラー！！！」
マリーエ「嘘うそ、水中すいちゅうでキックされたの！？」
空園そらぞの 乃空のあ「よし、今いま！！陽鞠ひまりを救出きゅうしゅつしたわよ！！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「よし…！！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「はぁ…、はぁ…」
空園そらぞの 乃空のあ「陽鞠ひまり！！！大丈夫だいじょうぶ！？」
花道はなみち 陽鞠ひまり「う、え、乃空のあ！？変身へんしんしたの！？」
空園そらぞの 乃空のあ「えぇ！陽鞠ひまりたちのおかげだよ！ありがとう！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「やった！ひまわりメイデンが増ふえて嬉うれしいよ！こちらこそ助たすけてくれてありがとっ！！」
マリーエ「くぅ〜！！！何なにをごちゃごちゃ話はなしているのよ！！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「乃空のあ、私わたしが奴やつを翻弄ほんろうするわ！乃空のあはその隙すきに浄化じょうかをお願ねがい！」
空園そらぞの 乃空のあ「うん、任まかせて！！！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「こっちよー！お馬鹿ばかさん！！！」
カラカラヒマワリ「カラカラ！！！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「どこ見みてるの？こっちよー！！！」
スペース「よし、今いまのうちに浄化じょうかだよ！！」
空園そらぞの 乃空のあ「うん！ひまわりよ、私わたしに力ちからを！」

キラーン！！

空園そらぞの 乃空のあ「これって…」
美鳥みどり 時雨しぐれ「キーボード…！？乃空のあはこの楽器がっきが適てきしているということか！」
空園そらぞの 乃空のあ「そっか！じゃあ、私わたしのキーボードの音色ねいろでフィニッシュ！ブルーサンフラワーアルペジオ！！」

ポロポロン♪

マリーエ「わわっ！なんて綺麗きれいな音色ねいろ…！！」
カラカラヒマワリ「ウルオウ〜」
美鳥みどり 時雨しぐれ「よし、浄化成功じょうかせいこうだ！」
白雪しらゆき 明乃めいの「よかった〜！！！」
マリーエ「くぅ〜！！またボスに報告ほうこくだよん！！」

ヒュンッ！！

フィーデス「よし、不思議ふしぎな力ちからが辺あたりを元もとに戻もどしていく…」
空園そらぞの 乃空のあ「怪物かいぶつも元もとのひまわりトーンに戻もどったね」
スペース「忘わすれないうちに回収かいしゅうしましょう！」
空園そらぞの 乃空のあ「うん！」

＊変身解除へんしんかいじょ＊

花道はなみち 陽鞠ひまり「乃空のあ！！」
白雪しらゆき 明乃めいの「お嬢様じょうさま！！」
美鳥みどり 時雨しぐれ「見事みごとだったぞ」
空園そらぞの 乃空のあ「ふふ、ありがとう。キーボード、久ひさしぶりに弾ひいたけど、上手うまくいったみたいでよかった！」
白雪しらゆき 明乃めいの「仰おっしゃる通とおりです！さてさて、散歩さんぽの続つづきでもしましょっか！」
花道はなみち 陽鞠ひまり「はーい！！」

こうして陽鞠ひまりたちは散歩さんぽを再開さいかいすることができたのでした！

美鳥みどり 時雨しぐれ「…」
フィーデス「…時雨しぐれ？考かんがえ事ごとかな？」
美鳥みどり 時雨しぐれ「あ、いや、なんでもない。難むずかしい顔かおをしていたようだ…（陽鞠ひまりも乃空のあも…ひまわりメイデンに変身へんしんできた…。…、なぜだ…。なぜ他ほかの人ひとは変身へんしんできないのか…、世よの中奇妙なかきみょうなこともあるものだ。ひまわりメイデン…、もし拙者せっしゃもなれたら…、二人ふたりを…大切たいせつな者ものたちを守まもれる…だろうか…）」

この時とき、陽鞠ひまりはよくわからなかったけど、時雨しぐれはひまわりメイデンの素質そしつについて考かんがえていたみたい…。

確たしかにどうしてひまたちがひまわりメイデンになれたのか気きになるな…。

その秘密ひみつ、明あきらかになってくれればいいんだけど…。

まぁ、今いまは難むずかしいことを考かんがえても仕方しかたがない！

次回じかいも続つづくわよん♡

さて！今回こんかいのお話はなしに出でてきたひまわりトーンはこちら♡

希望きぼうのひまわりトーン

ひまわりトーン（そら）

じゃ、

またね〜！