15輪目「祈りの調べ」
やっほー!私、花道 陽鞠!パートでの採用が決まった25歳の乙女!
前回、Phantom Papillonっていうよくわからない強化人間とカラカラヒマワリがひまたちに喧嘩を売ってきたの!
だからひまたち、売られた喧嘩を買うことにしたのよ!
リンキは千咲さん、ギビオは明乃、チェムは華夏、トラバは時雨、そしてひまはギタルというミステリアスな女と対決することに!!
おっと、乃空はカラカラヒマワリと対決よ!!
空園 乃空「あのカラカラヒマワリ…、これまでのとはなんか違いそう…?」
スペース「乃空、気をつけて!あの怪物から2つのひまわりトーンのオーラを感じるわ!」
空園 乃空「なんですって!!」
丁田 祈壱「なんなら、僕と共闘だよ!」
空園 乃空「頭脳派の力、みせてあげましょう!」
丁田 祈壱「オーライ!」
リンキ「では千咲さんから」
秋元 千咲「よし、この弾幕はどう?」
千咲さんの美しいバイオリンの音と同時に弾幕が現れるわ!
リンキ「ふむ…、そう来ましたか…、では、私は…」
秋元 千咲「!?」
リンキ「今回はバイオリンで対抗です!!」
秋元 千咲「あなたもバイオリン!?」
リンキ「そーれ!」
リンキも同じように弾幕を繰り出してきた!!
秋元 千咲「やるわね…!!」
リンキ「互角のようですね…!」
チェム「よーし、私は…、…そりゃっ!!」
紫安 華夏「あら、ドラム!?」
チェム「そう!私だってビート刻めるんだから!闇のビートで私たちツォルセットの力を示してあげる!」
紫安 華夏「そんなことさせるもんですか!」
チェム「畏怖のビート!聞いて慄け!!!」
ジャカジャカジャン!!!
紫安 華夏「わっ、なかなかやるじゃない!」
チェム「ほら、あんたも早くドラム聞かせてよ!」
紫安 華夏「アタシだって!!」
ギビオ「なんの音楽を奏でるの…?」
白雪 明乃「私?私はね…」
明乃のロックなギターの音色が魂を揺さぶるわ!!
白雪 明乃「こんなロックな音よ!どう?」
ギビオ「すごい…、でも、私も負けてられない…!!!」
ギビオもギターを鳴らしてきたわ!
白雪 明乃「あら、あなたも7弦ギター?面白いわね!」
ギビオ「お姉さんと真剣勝負…!!」
トラバ「あんた、確かベース?」
美鳥 時雨「うむ。拙者もベースを奏でる者…。其方も同じく重低音を奏でる者か」
トラバ「そうよ!コントラバスもしくはエレキベースを使って闇の音楽を奏でてるんだから!」
美鳥 時雨「や、闇の音楽だと…!?」
フィーデス「気をつけろ、相手は何をしてくるのかわからない…!!」
美鳥 時雨「うむ。合点承知!ならばまずはベースで対抗でござる!」
トラバ「わたくしも〜!ベースで!!」
ドカドカドカーン!!
美鳥 時雨「むっ、互角か…!!」
トラバ「うっそ…!?生意気よ!!」
ギタル「花道 陽鞠、僕は君と戦ってみたかった」
花道 陽鞠「なんでよ?」
ギタル「ひまわりメイデンで最も歌うのが上手くて…、隣人愛も絶やさない…。そんなあなたが本当に羨ましい」
花道 陽鞠「え?ひまはひまなりにフツーに生きてるだけだけど!?」
ギタル「…いいよね、そういう風に簡単に言えて…、そんなのみんなができるわけじゃない。…それに、僕はそんなのできない…!」
花道 陽鞠「え…?」
ギタル「どうしたらあなたみたいになれるのか、この戦いで教えてよ!!」
ヒューン!
花道 陽鞠「わっ!ちょっと!!」
アモル「いきなり弾幕を放ってきた!?陽鞠、相手に注意よ!」
花道 陽鞠「オーライ!!」
空園 乃空「ていっ!!」
丁田 祈壱「そりゃ!!」
ヒュンヒューン!!
2人はカラカラヒマワリに向けて弾幕を放ったわ!!
空園 乃空「やった…?」
丁田 祈壱「…いや、まだまだ攻撃する必要がある!」
空園 乃空「…はっ!」
さすがのカラカラヒマワリもそう簡単には倒れないか…。
空園 乃空「くっ…!スタミナあるのかしらね!」
丁田 祈壱「あいつの弱点は…!!」
秋元 千咲「妙な動きをするのね、あなた!」
リンキ「あなたもなかなかです!さすが頭脳派です…!!」
秋元 千咲「知恵のひまわりメイデンですもの!!」
リンキ「くっ…!でも、まだまだ…!!このメロディーでもお聞きになって!」
秋元 千咲「!?」
サピエン「千咲!?」
秋元 千咲「ぐっ…!!」
リンキ「絶望なさい、ひまわりメイデン!」
ギビオ「くっ…、仕方ない…、あの技、使う…!」
白雪 明乃 「え?」
ギビオ「この旋律、あなたは耐えられる?」
白雪 明乃「な、なんなの、この音は〜!!」
テムパラ「明乃〜!」
チェム「むむぅ!互角かぁ…!ならばもうこっちは遠慮なしだよ!」
紫安 華夏「何する気!?」
チェム「畏怖のビート!さらにヒートアップ!!!」
ジャカジャカジャン!!
紫安 華夏「ぐっ…!!」
フォルティ「華夏!!」
トラバ「もう!どんだけ粘り強いの!?」
美鳥 時雨「悪いな、拙者は諦めが悪くてな!」
トラバ「ふ〜ん…、そうなんだ〜…。…なら!!!」
美鳥 時雨「!?」
フィーデス「構えろ時雨!」
トラバ「このベースの音でも聴いて絶望するがいい!!」
美鳥 時雨「ぐっ…!?」
フィーデス「時雨!!」
ギタル「…聞こえる、君の大事な仲間の悲鳴が…」
花道 陽鞠「みんな…!!」
ギタル「よそ見しない方がいいよ!」
花道 陽鞠「!?」
ギタル「ほら!」
花道 陽鞠「ぐっ…!!」
ギタル「この音でも聞いて絶望しろ!」
ギュイーン!
花道 陽鞠「ぐっ…!!」
アモル「陽鞠!!」
空園 乃空「くっ!怪物からなんか変な音が…!!」
丁田 祈壱「乃空さん!…!!ひ、陽鞠ちゃん!!」
空園 乃空「ひ、陽鞠…!!」
乃空たちは駆けつけようとするわ…!
花道 陽鞠「ぐ、ぐぁああ…!!!」
空園 乃空「そんな!陽鞠!!!」
スペース「どうしよう!陽鞠が胸をおさえて苦しそう…!!!」
美鳥 時雨「ぐっ…!陽鞠…!!」
ま、まずい…!
リンキ「よーし!みなさん、今のうちに絶望のコンサートでも開きましょう!」
トラバ「うん!今ここでひまわりメイデンを畳み掛けちゃうんだから!」
ギビオ「準備…する…」
チェム「ここでやっつけちゃえばうちらの大勝利じゃん?」
ギタル「よし…!!」
…!?
美鳥 時雨「まずい!皆の者、構えろ…!!」
秋元 千咲「これはまずいわ…!!」
ギビオ「ミュージック…」
トラバ「スタート!」
♪Phantom Papillon
…暴れろ、反逆者よ
わからない 私たちが産まれた意味
未来予知ができない 毎日が嗚呼怖い
わからない 私たちが生きる意味
罪に苛まれていても 毎日が嗚呼苦しい
花道 陽鞠「いやぁぁぁぁぁあ!!」
丁田 祈壱「陽鞠ちゃん!!」
空園 乃空「まずいわ!祈壱、私のことはいいから陽鞠を…!ぐっ…!!」
丁田 祈壱「あぁ!乃空さん!みんなは…!?」
美鳥 時雨「ぐっ…、こ、鼓膜が…!!!」
秋元 千咲「なんなのこの音楽…!メロディーは綺麗なんだけど…!」
紫安 華夏「耳が…、痛い…!!!」
白雪 明乃「あぁ…!!」
リンキ「ふふ…」
劣等感に(これ以上) 己を支配されるくらいなら(染められないように)
私は一人になれる場所を見つける
罪悪感に(これ以上) 己を支配されるくらいなら(染められないように)
善良という名の殻を破ってしまえ
花道 陽鞠「ぐあぁぁぁ…!!!」
闇の蝶々が 絶望を運んでくる
私たちにもう迷いはない
世の理を破壊したら きっと望む未来がUh…、待っている
さぁ暴れろ Phantom Papillon
花道 陽鞠「痛い痛い…!!!」
丁田 祈壱「!!」
トラバ「あっはは!あっけなーい!」
ギビオ「でも、ティーダ様には効かないみたい…」
リンキ「でも、人間には効いてることですし。特にそこのピンクのひまわりメイデン」
チェム「そんなにうちらの音楽やばかったんだー!」
ギタル「さて、トドメとしてアンコールを」
白星 真莉絵「ちょっと待った〜!!!」
!?
鬼矢 摩耶「悪い、バイトで遅れちまった!!」
鬼矢 潮香「今日は残業でしたもので!!」
秋元 千咲「トンボ4兄弟!!」
紫安 華夏「待ってたわよ!!」
美鳥 時雨「来てくれたか…!!」
鬼矢 碓樹「ごめんね〜!!今助けるよ〜!!」
それぞれ虫の姿になっていたマリーエたちが助けに来てくれたんだわ!!
鬼矢 明司「明乃ねーさん!」
白雪 明乃「コノシメ君!」
鬼矢 潮香「乃空さん!」
空園 乃空「シオカラ!遅いわよ!」
鬼矢 潮香「バイトとはいえ申し訳ございません…!ここからはこちらも戦力になりますので!」
空園 乃空「えぇ、よろしく!」
鬼矢 碓樹「千咲ちゃーん!!」
秋元 千咲「ウスバ君!急いで来てくれたのね!」
鬼矢 碓樹「ごめんよ!なかなか抜け出せなかったもんだから…」
秋元 千咲「ううん!いいのよ。アルバイト決まったばかりで大変なのに本当にありがとう」
鬼矢 碓樹「千咲ちゃーん!!ハグだよ!」
秋元 千咲「あらあら」
鬼矢 摩耶「華夏さん、お怪我は!?」
紫安 華夏「平気よ。鼓膜がちょっとやられちゃったかもだけど…」
鬼矢 摩耶「こっからは俺たちも戦う!華夏さんは無理すんな!」
紫安 華夏「ありがと」
白星 真莉絵「時雨様ぁ!ご無事ですか!?」
美鳥 時雨「うむ。拙者は平気だ。マリーエよ、早速だが力を貸してくれぬか?」
白星 真莉絵「もちろんです!!」
鬼矢 潮香「ティーダ…、祈壱というべきですか。…陽鞠を助けてください…!!今の陽鞠に寄り添えられるのは祈壱しかいないのです」
丁田 祈壱「シオカラ…」
鬼矢 潮香「乃空さんは私が援護しますので」
丁田 祈壱「う、うん!」
あっ、祈壱が私のところへ…!!!
丁田 祈壱「陽鞠ちゃん!!」
花道 陽鞠「あっ…、き、祈壱…、ぐぅ…!!!」
丁田 祈壱「僕が来たからもう安心して!」
花道 陽鞠「ありが…と…」
丁田 祈壱「陽鞠ちゃん!しっかりして!!」
花道 陽鞠「…そ、そんなこと言われなくたっ…て…っ!」
ここでくたばるわけにはいかない!
もし私がここでくたばったら…!!
花道 陽鞠「でも、どうしよう…、このままだと…!」
丁田 祈壱「陽鞠ちゃん…」
花道 陽鞠「どうし…たら…?」
丁田 祈壱「…」
え…?
祈壱が祈りだしたわ…?
丁田 祈壱「(ひまわりの女神様…、このままだとひまわりメイデンがやられてしまいます…!僕に何かできることはありませんか…!?お願いです…、僕に力を貸してください…!!)」
花道 陽鞠「(祈壱…)」
白星 真莉絵「おりゃ!!」
ギタル「!?」
鬼矢 摩耶「闇のコンサートとか笑えねぇ!」
鬼矢 碓樹「みんなを苦しめちゃ駄目だよー!」
トラバ「ちょっと!妨害しないでよ!」
ギビオ「邪魔は許さない…!」
チェム「これでも喰らいなよ!!」
リンキ「制裁ですわ!!」
ドカーン!!
白星 真莉絵「ぐぁっ!?」
鬼矢 明司「なんて強さ…!!」
鬼矢 潮香「くっ…!!」
トラバ「あっはっは!無様無様!!わたくしたちの邪魔をするからこうなるんだ!」
白星 真莉絵「くっ…!」
秋元 千咲「みんな!!」
空園 乃空「まずい…!!」
丁田 祈壱「マリーエたちがこうして戦っています!!僕に何かできることを!できることを!!」
祈壱は声に出しながら祈っているわ…!!!
丁田 祈壱「ひまわりの女神様!!!」
キラリーン!!
紫安 華夏「あら!?」
美鳥 時雨「祈壱の心の輝きが…!?」
白雪 明乃「祈壱君の祈りが女神様に届いたの…!?」
トラバ「え!?」
なんか祈壱の前に現れた…!?
花道 陽鞠「こ、これは…?」
丁田 祈壱「…?キーボード?」
空園 乃空「…?とにかく何か弾いてみて!!」
丁田 祈壱「う、うん!そりゃ!」
ポロポロン♫
白雪 明乃「この音は…?」
空園 乃空「シンセサイザー!!」
秋元 千咲「祈壱君、ピアノできるのね!?」
紫安 華夏「い、意外…」
丁田 祈壱「僕の家系は英才教育で…、特に医療と芸術系には力を入れているんで!!それっ!!」
ジャーン!!
トラバ「な、なんなのよ!」
チェム「綺麗だけど不快になる音!!!」
ギタル「ぐっ…!こ、こんな音に…!!」
リンキ「止めますわよ!!」
丁田 祈壱「僕の音楽は…!」
ジャン!
丁田 祈壱「止められない!!」
リンキ「!?」
秋元 千咲「祈壱君…!!」
すごい!Phantom Papillonに怯んでない…!!
丁田 祈壱「陽鞠ちゃん!」
敵が怯んでる!!
今なら!!
花道 陽鞠「ええ!」
♪七色ひまわり
暗い空の下 ひとりぼっちで座り込んでいる
ギタル「な、なんだ、この歌声は…!!」
紫安 華夏「陽鞠が歌ってる…!?」
白雪 明乃「祈壱君のシンセサイザーに合わせて…」
美鳥 時雨「我らもこうしちゃおられん!皆の者!!」
空園 乃空「えぇ!」
土砂降りで 心がさらに湿ったけど
しばらくして晴れたら なんだかポカポカ
白星 真莉絵「いいぞいいぞ〜!!」
鬼矢 明司「熱い演奏だ!!」
みんなの演奏が加わった!よし…!!
私は負けない ずぶ濡れの雨に
苦しくて行き詰まりそうな時は
太陽の光を浴びて 気分リセット
やがて美しく 雨の水滴で宝石みたいに輝く
天高く花開け 七色ひまわり
ギタル「ぐぁ…!!」
リンキ「今日はこの辺にしてさしあげます!」
チェム「覚えてろ〜!!」
トラバ「あとは頼んだわよ、カラカラヒマワリ!!」
カラカラヒマワリ「カラカラ!?」
ヒュンッ!!
丁田 祈壱「さぁ、ひまわりメイデン!!」
花道 陽鞠「わかってるわ!私の歌に酔いしれなさい!!ピンクサンフラワーラブシーング♡ラー♪」
カラカラヒマワリ「カラカラ!?」
ドカーン!!!
空園 乃空「私たちもやるわよ!ブルーサンフラワーアルペジオ!!」
美鳥 時雨「グリーンサンフラワーサムピング!!」
紫安 華夏「パープルフラワーカレッジビート!!」
秋元 千咲「イエローサンフラワースタッカート!!」
白雪 明乃「インディゴサンフラワーピックスクラッチ!!」
花道 陽鞠「みんなの技が6色のひまわりに!!」
丁田 祈壱「なんて美しいんだ…」
カラカラヒマワリ「グゥ…」
白雪 明乃「これでもまだ倒れない!?」
秋元 千咲「そうだわ!私たちにはあの技があるじゃない」
紫安 華夏「あ、あの技?」
丁田 祈壱「あれだよ!僕を浄化した時の技!」
花道 陽鞠「あ、あれね!」
美鳥 時雨「よし!皆の者、配置につけ!」
紫安 華夏「オーライ!」
さて!あれをやるわよ!
花道 陽鞠「よーし!6色の輝きよ!私たちに輝きを!!愛のひまわりパワー!」
空園 乃空「希望のひまわりパワー!」
美鳥 時雨「信仰のひまわりパワー!」
紫安 華夏「勇気のひまわりパワー!」
秋元 千咲「知恵のひまわりパワー!」
白雪 明乃「節制のひまわりパワー!」
ひまわりメイデン「ひまわりよ、カラフルに彩れ!レインボーサンフラワーフィニッシュ!!!」
ヒューン!!
鬼矢 摩耶「決まれー!!」
鬼矢 明司「いっけー!!」
カラカラヒマワリ「ウルオッタ〜」
鬼矢 碓樹「ひまわりトーンに戻ったよ!」
鬼矢 潮香「2つも出てきましたよ」
紫安 華夏「よし、これらは回収ね」
浄化成功ね!!
ほっ…。
空園 乃空「浄化できたのはいいけど…」
美鳥 時雨「うむ…。彼女らがいつまた襲ってくるかはわからない…」
秋元 千咲「そうね…。また来るでしょうね…」
白雪 明乃「今後も警戒しましょう…」
マリーエ「せやな…」
さて、次は誰と戦うのか…、
気になってたまらないのでした…。
さて!今回のお話に出てきたひまわりトーンはこちら♡
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じゃ、
またね〜!