8輪目「知恵のひまわりメイデン」
やっほー!私、花道 陽鞠!この前ブラック企業を退職した24歳の乙女!
前回は、サンライトブレーンをゲットして、ウスバを仲間にしたわ!
さて、今日は休日!
空園ホールでバイオリンコンテストがあるんだって!!
乃空も出演!
空園 乃空「みんな!今日は来てくれてありがとう!」
花道 陽鞠「乃空!」
美鳥 時雨「うむ。健闘を祈るぞ」
紫安 華夏「乃空ならきっと大丈夫よ!」
白雪 明乃「お嬢様なら優雅な演奏ができますよ!」
アモル「ファイト♪」
花道 陽鞠「乃空のサンフラワーブレーン、ひまが持ってるからね!」
空園 乃空「うん、よろしくね」
乃空は本番まで準備しに行ったわ!
白雪 明乃「あれ?確か体操競技の日本代表選手だった…」
紫安 華夏「紫安 華夏よ。今はシトラスウィンドで転職する人たちのリクルーターをやっているわ」
白雪 明乃「ひゃあ!大物!し、白雪 明乃と申します!この度ご縁があって乃空お嬢様のメイドをやらせていただいております!」
紫安 華夏「明乃さん、緊張しなくてもいいわよ。と言うより、明乃さん、アタシより随分大人っぽいけど…」
白雪 明乃「あはは…、私、今年で37歳になります」
紫安 華夏「37歳!?てっきり20代後半かと思っていました!ごめんなさい、偉そうに言っちゃって!」
白雪 明乃「いえいえ!私も歳ですね」
紫安 華夏「白雪 って…、あの…、白雪 財閥のお嬢様!?」
花道 陽鞠「え」
美鳥 時雨「聞いたことがあるぞ。確か…、空園家と紫安家に負けないくらいかなりの大金持ちの財閥だとな」
花道 陽鞠「ひぇー!!!」
おいおい私!お嬢様たちと一緒にいるんだぞ…!
白雪 明乃「あはは…、でも理由あって実家には戻っていないんです」
紫安 華夏「そうだったんですね…。明乃さんの方が年上なので別に敬語じゃなくてもいいですよ!」
白雪 明乃「あら?そう!?じ、じゃあ…、華夏ちゃんも敬語じゃなくてもいいわ。あと、明乃で大丈夫よ」
切り換え早!?
紫安 華夏「うん、明乃。あと、時雨、陽鞠。あなたたちもアタシのことは別に敬語じゃなくてもいいし好きなように呼んでくれてもいいわ」
白雪 明乃「私のことも!」
美鳥 時雨「え」
花道 陽鞠「ひまは遠慮なく!華夏!明乃!」
美鳥 時雨「(もうタメ口に呼び捨て…)」
マリーエ「マリーエもいるよ!」
ヤンマ「どうも、明乃さん、ヤンマです」
ウスバ「ウスバだよ〜、明乃お姉さん、よろしくね」
白雪 明乃「あら!お話は乃空お嬢様から伺っています!よろしくね!」
花道 陽鞠「そろそろ席の方に行ってパンフレット読まない?」
ひまたちは観客席の方に行ったわよ!
マリーエ「わぁ、広い!」
紫安 華夏「席も前の方ね!」
マリーエ「乃空が私たちの分のチケット買ってくれたし!」
ヤンマ「…何もなきゃいいけどな」
花道 陽鞠「そうね…」
白雪 明乃「…、あの人は今年も出ないか…」
花道 陽鞠「…?あの人?」
白雪 明乃「プロに匹敵する実力者がいてね。当時は高校生だったけど、出演しなくなっちゃったの…」
紫安 華夏「…、確か、学年は1つ上だったような…。器楽部にバイオリンがすごく上手な先輩がいたんだけどね」
花道 陽鞠「え?!誰!?」
紫安 華夏「秋元 千咲さん」
美鳥 時雨「職業訓練の先生!?」
紫安 華夏「えぇ。…、千咲さんと知り合い!?」
花道 陽鞠「そうそう!あの人今、サンライトステップっていうところで働いている!とゆーか華夏もあの人と知り合い!?」
紫安 華夏「そうよ!すごく穏やかな口調で話す人で…、成績は常にトップだったわ。高校と大学はアタシと同じサンリッチ学園だったわ」
花道 陽鞠「およ!?私たちと同じ大学出身じゃない!」
紫安 華夏「まぁ、バイオリンをやめてからサンリッチ学園に転校してきたのよね」
美鳥 時雨「知らなかったでござる…」
紫安 華夏「まぁ、無理もないわ。アタシ今年で31歳になるんだし、あなたたちは25歳になるのよね?」
美鳥 時雨「仰る通りです」
紫安 華夏「芸術学部に進んだのは確かだけど、音楽学科じゃなくて美術学科のイラストレーターになるコースに歩んだのよね…」
白雪 明乃「あの人のバイオリン、また聴きたいわ…」
千咲さん、なんでバイオリンやめちゃったんだろう…?
秋元 千咲「(…来てしまった…。来てしまったわ…。でも、教え子たちが…!…仕方ないわ…。…、あそこにいるのは華夏ちゃん…!?…、それに、よく演奏を聴きに来てくださった明乃さん…!?…、そんな、どうして…。どうしてここにいるの…!…、いえ、怒りの矛先はあの子たちじゃないわ…!)」
ツォルセットのアジトにて…。
ツォルセットのボス「何!?ウスバも足を洗ったのか!?」
コノシメ「はい…。またもや裏切り者が…」
ツォルセットのボス「おのれ!ひまわりメイデン!!」
シオカラ「私たちでひまわりメイデンを倒すしかありませんね…」
ツォルセットのボス「うむ。シオカラよ、お前は確かバイオリンできるだろ?」
シオカラ「はい」
ツォルセットのボス「今日ひまわりメイデンたちはバイオリンコンテストに出ている」
シオカラ「ほぅ…、それで、バイオリンをカラカラヒマワリにして…、コンテストに出てひまわりメイデンたちを倒せばいいんですね?」
ツォルセットのボス「そうだ!さすがシオカラだ!早速行ってこい!」
シオカラ「はっ!!」
パチパチパチ…。
美鳥 時雨「うむ。素晴らしい。次は乃空だったな」
紫安 華夏「そうね!あっ!出てきた!」
花道 陽鞠「やる気満々ね!」
司会「続きまして!空園 乃空さん、お願いします!」
スッ…、
花道 陽鞠「すごく美しい音色!」
スペース「うんうん!」
美鳥 時雨「心も体も洗練される…!」
紫安 華夏「癒されるわね」
白雪 明乃「さすがお嬢様…!明乃は…、明乃は…!!」
花道 陽鞠「わわっ!明乃泣いてる!?」
マリーエ「あちゃ…」
ヤンマ「おいおいマジかよ…」
美鳥 時雨「ティッシュを」
白雪 明乃「ごめんね〜!ばびばぼ(ありがと)〜!!」
美鳥 時雨「泣くことは悪いことではありませんから」
秋元 千咲「(なんなの…、音程は正確だけど、どこか未熟な演奏だわ。…指の位置もやや不適切。…あぁ、昔のことを思い出してしまう…!でも、乃空ちゃんだからこそ…!うぅ…)」
パチパチパチ…!!
秋元 千咲「(なんなの、未熟でにわかな演奏見ていると、内心ムカつくのはなぜ…?乃空ちゃんなりに一生懸命弾いたのに…。心が穏やかにならないわ…)」
花道 陽鞠「…?」
マリーエ「あれ?誰あの人」
白雪 明乃「ん?パンフレットには載っていないわね?」
紫安 華夏「ゲスト?」
ウスバ「ん〜?司会の人、なんか止めてる?」
司会「ちょっと、あなたは呼んでいませんよ!早くここから…」
仮面の男「はぁ…、これだからあなたは…、ふっ!!」
司会「…?目が回る…!ぐっ!!」
花道 陽鞠「!!」
バタッ…!
美鳥 時雨「何が起こっているんだ!?」
司会「失礼いたしました!今回のゲスト、OKAさんです!それでは、よろしくお願いします!」
花道 陽鞠「う…、なんか胸がちょっと痛むなぁ…」
ヤンマ「無理するな、陽鞠」
花道 陽鞠「う、うん!ありがとう」
スッ…。
花道 陽鞠「え、すごく綺麗な音色!」
美鳥 時雨「でも何やら暗いメロディばかりだな…」
紫安 華夏「言われてみればそうね…」
秋元 千咲「(何よ…、乃空ちゃんより指の位置も弾き方もぐだぐだじゃない!!心もこもっていない!!)」
???「うぅ…」
花道 陽鞠「!?」
美鳥 時雨「後ろの人…、何っ!?」
白雪 明乃「え、え…!?ちょっと周りの人たち、ゾンビみたいに動いてるわよ!!」
紫安 華夏「ちょ、ちょっと!あいつら、アタシたちを目掛けて…!!」
白雪 明乃「あの仮面の男のせいなのは間違いないわね!」
空園 乃空「みんな!」
シュタッ!!
花道 陽鞠「乃空!」
乃空は綺麗なドレスであるにもかかわらずステージから華麗に着地したわよ!
空園 乃空「あの仮面の男は突然待機室に入ってきた人なのよ!」
美鳥 時雨「なっ!?」
空園 乃空「コンテストは中止!早く外に出よう!」
紫安 華夏「そうね…!ほとんどの観客はあいつに洗脳されて自我を失っているわ…!」
ヤンマ「おい!あそこにいる人!」
紫安 華夏「え…!!?千咲さん!?」
ウスバ「おりゃ〜!!」
秋元 千咲「まずいわね…、みんなゾンビみたいになっちゃってる!どうにか脱出…」
ウスバ「こら〜!!お姉さんから離れろ!!」
ビュンビュン!!
秋元 千咲「…!?」
ウスバ「大丈夫。気絶しているだけ。さぁ、早くここから逃げよう!」
秋元 千咲「え、えぇ…!ありがとう…!!」
紫安 華夏「どこか変身できそうな場所は…!?」
仮面の男「(ふふ、逃しませんよ…!!)」
美鳥 時雨「!?」
バタン!!
白雪 明乃「駄目!開かない!」
空園 乃空「こっちも開かない!!」
ウスバ「くっ…!なんてことだ!!謎の魔力でびくともしないよ!!」
空園 乃空「あのバイオリン…、もしや…」
花道 陽鞠「違和感の正体がわかったわ!あのバイオリン、カラカラヒマワリよ!」
空園 乃空「なんですって!?」
紫安 華夏「でも千咲さんがいては変身は…!!」
美鳥 時雨「待機室はどうだ!?」
空園 乃空「マリーエ!ヤンマ!明乃!あの人たちの足止めお願い!!」
マリーエ「任せといて〜!!」
ヤンマ「おぅ!」
白雪 明乃「お任せください!!」
マリーエたちが食い止めていくうちに!!
秋元 千咲「(あの子達どこに行くのかしら…)」
フォルティ「ふぅ!ようやく顔を出せるわ!」
アモル「なんか大変なことになってたわね!」
サピエン「陽鞠の言ったことはビンゴでしたよ…!」
フィーデス「よし、早く変身しよう!」
フォルティ「変身変身!!」
花道 陽鞠「開花せよ!シャイニングマイピンクハート!」
空園 乃空「開花せよ!シャイニングマイブルーハート!」
美鳥 時雨「開花せよ!シャイニングマイグリーンハート!」
紫安 華夏「開花せよ!シャイニングマイパープルハート!」
*変身中*
花道 陽鞠「愛を司るひまわりメイデン、陽鞠!開花!悲しみに包まれているあなたたちには陽鞠のラブラブハートをズッキューン♡」
空園 乃空「希望を司るひまわりメイデン、乃空!開花!絶望に染まっているあなたたちに希望というものを見せてあげるわ!」
美鳥 時雨「信仰を司るひまわりメイデン、時雨!開花!煩悩に苦しむ者たちよ、拙者が歩むべき道を示そう!!!」
紫安 華夏「勇気を司るひまわりメイデン、華夏!開花!臆病なあんたたちには勇気のビートで叱咤激励!!」
花道 陽鞠「そこのあんた!演奏をやめなさい!」
仮面の男「…来ましたか」
空園 乃空「その声は…!!」
シオカラ「ふふ、いかにも。シオカラです」
美鳥 時雨「なっ…!!」
秋元 千咲「…!?あの子たち変身したわね!?」
ウスバ「う、うん!あの人たちは〜、ひまわりメイデンっていうスーパーヒロインなんだよ。本当はみんなには秘密にしないとだけどね…」
秋元 千咲「ひまわり…メイデン。もちろん、周囲には広めないわ」
ウスバ「ありがとう!お姉さん、お名前は〜?」
秋元 千咲「秋元 千咲よ」
ウスバ「千咲ちゃん、すごく可憐なお名前だね!俺はウスバ!よろしく〜」
秋元 千咲「うん!ところで私たちにはなぜあのバイオリンの演奏が効かないのかしら?明乃さんも変身していないのに、効いてないみたいだし…」
ヤンマ「それはあんたも特別だからじゃね?」
秋元 千咲「…!」
ヤンマ「どうも、ウスバの弟、ヤンマです」
マリーエ「マリーエだよん!」
秋元 千咲「あらどうも!ひまわりメイデンのお友達?」
マリーエ「イエス!とにかくあのバイオリンをなんとかしないとここから出れないよ…」
秋元 千咲「うーん…」
花道 陽鞠「もう!どうしてウジャウジャとひまたちに押しかけてくるのよぉ!!」
美鳥 時雨「まずいな…!とにかく拙者が観客たちを誘き出す!」
空園 乃空「私も!こっちはバイオリンで洗脳を消せないかやってみる!」
紫安 華夏「アタシたちはあいつが持ってるバイオリンとバトるわ!」
美鳥 時雨「こっちだ!」
空園 乃空「この演奏で…!!」
観客たち「うぅ…」
空園 乃空「え?全然洗脳が解けない!?」
美鳥 時雨「そんな!」
紫安 華夏「そのバイオリンをこっちによこしな…」
ヒュンッ!!!
花道 陽鞠「華夏!」
そんな!弓で叩かれた!?
シオカラ「何があろうとバイオリンは止められませんよ」
空園 乃空「駄目…!いくら弾いてもあの人たちには効かない!!」
美鳥 時雨「ぐっ…!!」
花道 陽鞠「うっ…!!」
アモル「みんな!!」
駄目…、あのバイオリンの音を聴いたら力が…!!
ヤンマ「まずい!」
マリーエ「このままだとみんなが!」
ウスバ「乃空、バイオリンすごく上手なのにぃ!!」
紫安 華夏「…!!千咲さん!バイオリン弾いて!!あなたしかいないわ!!」
秋元 千咲「…駄目よ…!!私はもう弾かないって…」
ウスバ「…どうして…?みんな危ないんだよ…?みんなこのままだとやられちゃうかもしれないよ…?!千咲ちゃんはそれでいいの?」
秋元 千咲「よくない!!でも、私にはもう…!!」
白雪 明乃「…私もう一度千咲ちゃんのバイオリン、聴きたいな。楽しく弾いてた千咲ちゃん、もう一度見たいな」
秋元 千咲「どうしてよ…」
白雪 明乃「私ね、千咲ちゃんが姿を現さなくなっても…、毎日千咲ちゃんのバイオリンのCDを聴いて…、元気をもらってるのよ」
秋元 千咲「それは…、たまたま…」
白雪 明乃「たまたまなんかじゃないわよ。千咲ちゃんのコンサート、何度か見てるけど、誰よりも楽しそうでバイオリンと心を通わせている…、そんな感じがするのよ。すごく練習したんだなって思う」
秋元 千咲「…練習…。私、小さい頃におばあちゃんからバイオリンもらったの。あのバイオリンで練習して…、コンクールで何度も入賞して…、全国レベルの器楽部がある高校に推薦されて…、そこでも練習したわ…!」
白雪 明乃「うん…!すごいことよ!休みの日は11時間くらい練習したって!」
秋元 千咲「明乃さん…。転校前だけど、ある日、私のバイオリンが同じ部活の人に壊されていたの…」
ヤンマ「それは酷い!」
秋元 千咲「先生は何もしてくれなかった。私が壊したことにされたの」
マリーエ「うわ!最悪!」
白雪 明乃「言っちゃ悪いかもだけど…、それは転校してよかったと思うわ…。学校が何も対応しないのはもう駄目だわ!」
秋元 千咲「…後に聞いた話だけど、私のバイオリンを壊した人たちはみんな音大に特待生で合格したの…。サンリッチより遥かに偏差値が高い大学の音楽学部にね。今では有名な演奏家よ…」
ヤンマ「うっわ!!本来なら千咲さんが行くべきところだったのになんてことを!」
ウスバ「バイオリンは千咲ちゃんにとって命だったんだね」
秋元 千咲「でも、私はそんなおばあちゃんのバイオリンを守れなかった…。壊されたバイオリン…」
千咲さんは明乃たちに破壊されたバイオリンの写真を見せたわ…。
白雪 明乃「酷すぎる…!!派手に壊されたわね…」
マリーエ「落書きもされてるやん!!」
秋元 千咲「…おばあちゃんのお下がりを壊されて…!これ、1億円もしてもう売ってないモデルなのよ…!その挙句自分で壊したことに塗り替えられて…!!おばあちゃんに謝りたいけど…!おばあちゃんもう死んでいてもうこの世にはいないの!!私…、私…!!バイオリン見てるとあの頃の憎しみや死んじゃったおばあちゃんのこと、思い出して…、胸が締め付けられて辛いの…!」
ウスバ「ごめんね…。千咲ちゃんのことわかってあげられなくて…」
秋元 千咲「ううん…」
千咲さん…、こんなことがあったなんて…!!
ウスバ「でもね、それは千咲ちゃんが謝ることじゃないよ」
秋元 千咲「…え…??」
マリーエ「どう考えても悪いのはあいつらじゃん!」
白雪 明乃「謝るのは千咲ちゃんを苦しめたあの人たちよ!千咲ちゃんが壊したんじゃないんだから!」
ウスバ「そうだよ!…おばあちゃんは君のバイオリン聴いて幸せだったと思うよ。おばあちゃんは何よりも君の演奏を心から愛していたんじゃないかな?どう?」
秋元 千咲「…!」
紫安 華夏「くっ!」
花道 陽鞠「やめなさいって言ってるでしょー!!!」
シオカラ「お断りします」
空園 乃空「もう!どうしたらいいのよ!」
美鳥 時雨「これだとキリがない!」
ウスバ「おばあちゃんの姿は見えなくても、バイオリンで心を通わせることはできると思うよ、千咲ちゃんなら!」
秋元 千咲「…、うん…、うん…!!…ウスバ君、みんな」
ウスバ「ん〜?」
秋元 千咲「私、行ってくるわ」
ヤンマ「え、あ、あぶ…」
ウスバ「だいじょーぶ!」
ポンッ!!
秋元 千咲「え!?トンボ!?」
ウスバ「俺とヤンマはトンボの妖怪だよ。でも大丈夫!妖怪とはいっても君たちを食べたりしないからね!」
秋元 千咲「わかってるわ!ウスバ君!私を乗せて!乃空ちゃんからバイオリン借りるわ!」
ウスバ「オーライ!!」
ヤンマ「じゃあ俺も…」
マリーエ「私も〜!!」
ポンッ!!
ヤンマ「明乃さんも危ないから俺に乗りな」
白雪 明乃「うん!ありがとう!」
マリーエ「マリーエは乃空たちを乗せるよーん!」
ヒューン!!
サピエン「大変です…!ここまで追い込まれるとは…!!」
シオカラ「さぁ!ひまわりメイデンはここで終わりですね!!…!?」
秋元 千咲「乃空ちゃん!」
空園 乃空「え!?先生!?それに、ウスバ!?」
ウスバ「やっほ〜♪」
秋元 千咲「ウスバ君たちのおかげで目が覚めたわ!そのバイオリン、私に貸して!!」
空園 乃空「…!はい!お願いします!!」
マリーエ「2人は私の背中に乗って!!」
美鳥 時雨「うむ!承知した!」
空園 乃空「お願いね!マリーエ!」
マリーエ「あいよー!さて、陽鞠たちも回収よん!」
花道 陽鞠「くっ…!」
マリーエ「陽鞠!華夏さん!」
紫安 華夏「えっ!?」
マリーエ「一旦私の背中に乗って!」
紫安 華夏「え、えぇ!ありがとう、でも大人数ね…」
ヤンマ「もう1人俺のところに乗れるぞ!」
花道 陽鞠「私が行くわ」
ヤンマ「よし!シオカラ兄さん!これからすごいことが起こるから覚悟しな!!」
シオカラ「はい…?」
♪バイオリンの音色♪
秋元 千咲「これがバイオリンっていうものよ!…バイオリンは人々を操る道具じゃない!人々の心を安らかにするものよ!!」
シオカラ「…なっ!?」
操られていた人たちが正気に戻るわ!!
美鳥 時雨「よし!人々を安全なところに誘導だ!」
白雪 明乃「私も手伝うわ!」
2人は誘導係として動いたわ!
シオカラ「…な、なんてことだ!私のバイオリンが…!!?」
サピエン「…あの人なら!…陽鞠!私をあの人のところへ連れて行ってください!」
花道 陽鞠「うん!千咲さん!!」
秋元 千咲「陽鞠ちゃん!!」
サピエン「あなたこそが知恵のひまわりメイデンに相応しいです!シオカラのバイオリンに対抗できるのはあなたしかいません!」
秋元 千咲「ちょっと腕は鈍ってるけど…、やってみるわ!!あんな出鱈目な演奏、私が止める!!」
キラリーン!!!
シオカラ「なんだと!?」
ヤンマ「すげぇ!」
マリーエ「ひまわりトーンが出てきたよ!」
秋元 千咲「ひまわりトーン!?」
花道 陽鞠「詳しいことはまた後ほど!!とりあえずサンライトブレーンを渡しておきます!」
秋元 千咲「確かに受け取ったわ!」
白雪 明乃「こっちはもう誘導終わったわよ!」
秋元 千咲「この秋元 千咲があなたたちを成敗してみせる!!」
サピエン「変身の仕方、大丈夫ですか?」
秋元 千咲「えぇ、聞こえてたわ。陽鞠ちゃんたちが変身する声ね!だから大丈夫!行きましょう!」
サピエン「(すごい聴力!)」
秋元 千咲「開花せよ!シャイニングマイイエローハート!」
*変身中*
秋元 千咲「知恵を司るひまわりメイデン、千咲!開花!培ってきた知恵を邪悪に染める者よ!この私が邪悪に染まった色を洗いざらいにしてあげる!」
キラーン…!!
花道 陽鞠「千咲さんが…!」
空園 乃空「…!?」
美鳥 時雨「ひまわりメイデン…!?」
紫安 華夏「ご、5人目!?」
シオカラ「そんなバカな!!くっ!!」
秋元 千咲「はぁ…、予想外だったかしらね。じゃあ…、乃空ちゃん、バイオリン返すわ。ありがとう!」
空園 乃空「あ、い、いえ!千咲さんがひまわりメイデンでとても嬉しいです!」
秋元 千咲「私もよ!…さぁ、今度は自力でバイオリンを出そうかしら!…はっ!!」
すごい!特別な呪文なしで出した!!
ウスバ「おっ!バイオリンが出たよ!黄色だね!キラキラしている!」
マリーエ「千咲先生にぴったり♡」
秋元 千咲「そう?…じゃ、ウスバ君!行くわよ!シオカラ君に対抗する!」
シオカラ「お、おのれ…!!このバイオリンはもう用済みだ!」
あっ!バイオリンがカラカラヒマワリに!!
シオカラ「私もトンボになって…!!」
ヤンマ「ウスバ兄さん!」
ウスバ「大丈夫!俺は負けない!千咲ちゃんはそのままバイオリンを弾き続けて!!」
秋元 千咲「オッケー!!」
花道 陽鞠「私たちはシオカラをなんとかするわ!」
美鳥 時雨「うむ、拙者と乃空で悪しき怪物を食い止める!!」
紫安 華夏「アタシは陽鞠と一緒に戦うわ!」
ヤンマ「陽鞠!」
マリーエ「華夏さん!」
私たちはそれぞれの背中に乗ったわ!
ヤンマ「よーし!あの怪物を!」
マリーエ「上手く翻弄しちゃうぞ!」
シオカラ「来ましたか!ヤンマ!!」
ヤンマ「兄さん…!俺は陽鞠たちと出会って強くなったんだ!もう昔の俺じゃ!!なーい!!!」
ドシーン!!!
シオカラ「うぉ!?体当たりとは…!!」
紫安 華夏「よし!相手は倒れた!!」
花道 陽鞠「私の歌に酔いしれなさい!!ピンクサンフラワーラブシング♡ラー♪」
紫安 華夏「喰らいなさい!パープルサンフラワービート!!」
シオカラ「うわっ!!」
秋元 千咲「甘いわね!その演奏じゃあ私は倒せないわよ!」
カラカラヒマワリ「カラカラ!?」
空園 乃空「やぁー!」
美鳥 時雨「はっ!!」
ドシーン!!
空園 乃空「ブルーサンフラワーアルペジオ!!」
美鳥 時雨「グリーンサンフラワーサムピング!!」
カラカラヒマワリ「カラカラ!?」
空園 乃空「今です!千咲さん!」
秋元 千咲「えぇ!イエローサンフラワースタッカート!!」
ヒューン!!!
カラカラヒマワリ「ウルオウ〜」
ウスバ「よーし!ひまわりトーン回収しよ〜」
秋元 千咲「えぇ!」
壊された会場は不思議な力で元に戻ったわ…!
花道 陽鞠「…ふぅ…」
シオカラ「くっ!私…は…、ぐっ…!」
コノシメ「シオカラ!」
シオカラ「に、兄さ…」
コノシメ「大丈夫か!?…一旦戻るぞ」
シオカラ「御意…」
ヒュンッ!!
マリーエ「あっ!逃げた!!」
白雪 明乃「仕方ないわ…。また現れるでしょうし…」
秋元 千咲「その時は決着をつけましょう!」
空園 乃空「はい!」
こうして、私たちに新しい仲間ができたのでした!
空園ホールの高いところから…?
???(謎の青年)「…ふふっ、陽鞠ちゃん、見ーつけた♡」
さて!今回のお話に出てきたひまわりトーンはこちら♡
じゃ、
またね〜!