7輪目「サンライトブレーン」
やっほー!私、花道 陽鞠!この前ブラック企業を退職した24歳の乙女!
前回は、ヤンマが仲間になったの!あと、トンボ4兄弟に囚われていた黄色のヒマワリガニ、サピエンが目を覚ましたわ!
サピエン「おはようございま…、え!?ツォルセットの幹部もいる!?」
花道 陽鞠「待ってサピエン…!」
ひまはサピエンにこれまでのことを話したわ!
サピエン「それはそうでしたか。疑ってしまい、大変失礼いたしました…」
ヤンマ「あ、いや…、俺たちだって…」
サピエン「いえいえ!それよりも…、ひまわりの女神様からこれらを預かっておりまして…」
花道 陽鞠「ん…?種?いっぱいね…?」
サピエン「ひまわり郷では道具をひまわりの種に変換できます!ただし、専用ポットでないと意味無いです」
花道 陽鞠「専用ポット?」
サピエン「はい…。1つ何とか持ってこれました!」
ポンッ!!
サピエン「この種を1つ、試しに埋めてみてください」
花道 陽鞠「…このピンクのを試しに!」
サピエン「陽鞠、お水ありませんか?」
花道 陽鞠「ちょっと待ってね!…よーし!それっ!」
水を与えていくと…、
アモル「わぁ!素敵!」
花道 陽鞠「花が咲いたわ!」
サピエン「アイテムが出てきましたよ!取り出してみてください!」
花道 陽鞠「ん?スマホ…?」
サピエン「これはサンライトブレーンというアイテムで…、いわゆるスマートフォンですね!」
花道 陽鞠「おぉ…!このひまわりはどうしましょう?」
サピエン「別のポットに植え替えれば飾れますよ」
花道 陽鞠「植え替えるものは…」
ヤンマ「陽鞠、これはどうだ?」
花道 陽鞠「ちょうど1つあったわね!明日またポット買ってこないとだわ!さっそくみんなに共有ね!その〜、このアイテムなんだっけ?」
サピエン「サンライトブレーンですね。この使い方も後日皆さんが集まった時にレクチャーしますよ」
花道 陽鞠「オッケー!」
とりあえずアイテムが出たことはみんなに共有したわ!
花道 陽鞠「おっと!時雨返信早い!」
アモル「さっすが!」
花道 陽鞠「『アイテムの件承知した。拙者もポット1つ購入しよう。使い方はサピエル殿からまた伺いたい』ですって!」
サピエン「何かと丁寧な方ですね」
花道 陽鞠「時雨は礼儀正しいのよ!さすが大和撫子!」
ヤンマ「よし、明日も早いんだろ陽鞠。今日はもうゆっくり休みな」
花道 陽鞠「うん、そうね」
よし、明日も張り切らなくちゃ!
翌朝…、
ヤンマ「ヒマワリガニは確か…」
花道 陽鞠「このスマホのようなアイテムに入って行ったわ!」
アモル「窮屈ですが仕方なし!」
サピエン「本来は1匹しか入れないのですが、2匹だとギリギリセーフです!」
ヤンマ「お、おぉ…。まぁ、何はともあれ職業訓練いってらっしゃい」
花道 陽鞠「おはよう!2人とも、トーク見てくれた?!」
空園 乃空「おはよう。見たわよ。サンライトブレーンっていうもの、後でゲットできる?」
花道 陽鞠「うん!この中にはヒマワリガニを1匹入れられるの!今は理由あって2匹だけど…」
空園 乃空「窮屈ね…」
サピエン「なんとか踏ん張ります!」
空園 乃空「う、うん…」
美鳥 時雨「ふむ…訓練の後、陽鞠の家にお邪魔することできるか?」
花道 陽鞠「うん!」
ガラ…!
秋元 千咲「おはよう」
花道 陽鞠「あっ、先生来た!」
美鳥 時雨「うむ。訓練に専念しよう」
秋元 千咲「みんな、パソコンの使い方慣れてきたわね!さすがよ」
花道 陽鞠「ありがとうございます!」
美鳥 時雨「うぉ…、よくわからないものが出てきたでござる…。これはどういうシステムでござるか?」
秋元 千咲「あらら、これはダブルクリックで…、はい!」
美鳥 時雨「ありがとうございます。メモメモ…」
空園 乃空「すごいね、メモ量」
秋元 千咲「勉強熱心なのね!」
美鳥 時雨「ありがとうございます。秋元様」
秋元 千咲「ものすごく丁寧ね!私も見習いたいわ」
美鳥 時雨「幸甚に賜ります」
花道 陽鞠「何よこれ!どうしたら文字が揃うの〜!?」
秋元 千咲「はいはーい!これはね〜」
こうして楽しい訓練もあっという間!
秋元 千咲「はい!今日もお疲れ様!また来週もよろしくね!」
花道 陽鞠「はーい!」
さて、家に帰ろ帰ろ!
花道 陽鞠「ただいま〜!」
マリーエ「あっ!おかえり〜!」
美鳥 時雨「お邪魔する」
空園 乃空「華夏さんはこの後いらっしゃるわ」
マリーエ「了解です!」
みんなにリビングに来てもらったわよん!
美鳥 時雨「予告通りポットを1つ」
空園 乃空「私もいくつか買ってきたわ」
花道ひまに「ありがとう!さぁ、サピエン!」
サピエン「はい!まずは土を入れて、この不思議な種を専用のポットに埋めます!水を与えればあら不思議!アイテムが出てくる仕組みです!」
空園 乃空「まぁ!使い終えたひまわりは私たちが買ってきたポットに移し替えるのね?」
サピエン「はい!」
乃空たちもひまと同じように花を咲かせてアイテムゲット!
空園 乃空「おっ、これがサンライトブレーンね!」
スペース「とても便利なものだし、私たちもその中に入れるのよ!」
空園 乃空「すごいわね、アニメでよくやってる戦闘美少女のアイテムあるあるね」
美鳥 時雨「うむ」
フィーデス「では、私たちも」
ポンッ!!
空園 乃空「中に入った!すごいわ!」
…、ツォルセットのアジトでは…?
ツォルセットのボス「何?ヤンマが裏切った!?」
コノシメ「はい…、奴は彼女たちのところにいます…」
シオカラ「私たちの邪魔ばかりをしていました」
ツォルセットのボス「なんということだ!ええい!あいつはもう用済みだ!ウスバ!」
ウスバ「ひ、ひぃ!」
ツォルセットのボス「ヤンマを始末しろ」
ウスバ「し、始末…、で、でも…」
コノシメ「ボスの命令は絶対だ、ウスバ」
ツォルセットのボス「やる気がないならこうするまでだ!」
ウスバ「うわっ!!?」
シオカラ「ボス自らデスシードを植えつけた!?」
コノシメ「いくらなんでもやりすぎでは!?」
ツォルセットのボス「お前たちもこうなりたいか!」
コノシメ&シオカラ「!!!」
ツォルセットのボス「さぁウスバ。奴らを始末してこい!!」
ウスバ「…は、はい…」
紫安 華夏「お邪魔しまーす!」
花道 陽鞠「あっ!華夏さん!」
アモル「来た来た!」
紫安 華夏「一応ポット、買ってきたわよ」
花道 陽鞠「ありがとうございます!」
空園 乃空「では、華夏さん、かくかくしかじか…」
乃空は華夏さんに上手くやり方を説明して…、
紫安 華夏「すごい、まだ春なのに綺麗なひまわり!」
美鳥 時雨「もうすぐアイテムが出てきます。サンライトブレーンというスマホ型アイテムが出てきます」
パァァ…。
紫安 華夏「おっ!こりゃ便利ね!フォルティ!入るのよ!」
華夏さんはサンライトブレーンを掲げたわ!
フォルティ「はーい!成功でーす♪」
紫安 華夏「変身すると自動的にそれ専用のポーチも付くのね!」
サピエン「えっと、変身する時、ひまわりの飾りがありますよね?」
花道 陽鞠「そうだけど…。ひまは頭…、乃空が胸元…、というように?」
サピエン「はい!それです!!変身するとなぜかその中に吸い込まれます!使いたい時は強く念じれば出てきますよ。もちろん、今まで集めてくださったひまわりトーンも!その飾りを異空間だと思っていただければと」
紫安 華夏「なんか変わった形だけど…、それは便利ね!そんで、アタシたち、もっと強くなれるかしらね!!おほほほ!」
空園 乃空「すごい自信ですね」
紫安 華夏「えぇ!アタシたちはどんな敵でもぶっt」
ドクン…!!!
花道 陽鞠「うぅ…!!」
紫安 華夏「え!?陽鞠!?どうしたの!?大丈夫!!?」
美鳥 時雨「おのれ!カラカラ…、いや、違う…。この凶悪なオーラは…!!」
ヤンマ「ウスバ兄さんに何かあったかもしれない!!」
花道 陽鞠「うっ…、ぐっ…!!」
ヤンマ「陽鞠!…、マリーエ!肩を並べて走るぞ、マリーエ!」
マリーエ「う、うん!陽鞠、大丈夫!?」
花道 陽鞠「大丈夫!走れるわ!!」
スタタタタタタ…!!!
美鳥 時雨「奴は…、あそこだ!ファミリーレストランの近く!!」
紫安 華夏「食いしん坊なだけに!?」
あっ!!
客たち「きゃー!!!」
美鳥 時雨「なんたることだ!!」
花道 陽鞠「…あいつよね…!?」
サピエン「ヤンマさん、もしや!?」
ヤンマ「あぁ…!あれはウスバ兄さんだ!!無理矢理デスシードを植えつけられてカラカラヒマワリと合体しちまったんだ!!」
花道 陽鞠「ヤンマ!ウスバを必ず元に戻すわ!!だからヤンマ!」
ヤンマ「…!!マリーエを元に戻したお前らなら大丈夫だ!信じてる!!」
アモル「変身変身!!」
花道 陽鞠「開花せよ!シャイニングマイピンクハート!」
空園 乃空「開花せよ!シャイニングマイブルーハート!」
美鳥 時雨「開花せよ!シャイニングマイグリーンハート!」
紫安 華夏「開花せよ!シャイニングマイパープルハート!」
*変身中*
花道 陽鞠「愛を司るひまわりメイデン、陽鞠!開花!悲しみに包まれているあなたたちには陽鞠のラブラブハートをズッキューン♡」
空園 乃空「希望を司るひまわりメイデン、乃空!開花!絶望に染まっているあなたたちに希望というものを見せてあげるわ!」
美鳥 時雨「信仰を司るひまわりメイデン、時雨!開花!煩悩に苦しむ者たちよ、拙者が歩むべき道を示そう!!!」
紫安 華夏「勇気を司るひまわりメイデン、華夏!開花!臆病なあんたたちには勇気のビートで叱咤激励!!」
フォルティ「よし!決まったわね!」
紫安 華夏「例のアイテムはきちんとひまわりの飾りにあるのよね!」
花道 陽鞠「ほんと便利!」
空園 乃空「2人とも!」
紫安 華夏「あら、そんな腹ペコトンボ…!ぶっ飛ばしてやるー!!!」
花道 陽鞠「後ろからパンチした!?」
ヤンマ「効いてるか!?」
ウスバ「…」
紫安 華夏「えっ!?」
ウスバ「うぅ…!!!」
紫安 華夏「あっ!」
ドシーン!!
紫安 華夏「くっ…!!薙ぎ払われてしまったわ…!」
花道 陽鞠「華夏さん!!」
紫安 華夏「大丈夫よ、それより…、あいつ強すぎるわ!!」
空園 乃空「あんな威力じゃあ接近戦は大変危険だわ…!!」
美鳥 時雨「くっ!ならば!グリーンサンフラワーサムピング!!」
ウスバ「…」
美鳥 時雨「むっ!?」
空園 乃空「一旦みんなで必殺技をぶつけてみよう!」
花道 陽鞠「私の歌に酔いしれなさい!!ピンクサンフラワーラブシング♡ラー♪」
空園 乃空「ブルーサンフラワーアルペジオ!!」
美鳥 時雨「グリーンサンフラワーサムピング!!」
紫安 華夏「喰らいなさい!パープルサンフラワービート!!」
ヒューン!!!
アモル「いっけー!!」
スペース「いや…」
フィーデス「ウスバには…」
アモル「えっ!?」
フォルティ「効いてない!?」
花道 陽鞠「そんな!」
どうしよう…!!絶体絶命!!
紫安 華夏「くっ…!!」
美鳥 時雨「突破口は…」
空園 乃空「こんなんだとトリコロールサンフラワー効かないわよ…!」
花道 陽鞠「…!新しいひまわりトーンって生み出せない!?確か、私たちの心が1つになった時に…!」
紫安 華夏「せめてあいつを弱体化させられないかしらね」
ヤンマ「俺らトンボはよく目が回る。だから、お前らが上手くウスバ兄さんの目を回して隙を狙えば…!」
マリーエ「この前と同じように演奏すればなんかいいことあるかも!!」
花道 陽鞠「うん!」
美鳥 時雨「よし、拙者と華夏さんでウスバを翻弄する!陽鞠と乃空は隙を狙って攻撃してくれ!!」
花道 陽鞠「オーライ!」
空園 乃空「わかったわ!」
美鳥 時雨「作戦実行!全員位置につけ!!」
花道 陽鞠&空園 乃空&紫安 華夏「おーっ!!!」
紫安 華夏「おら!こっちだよ!」
ウスバ「!」
美鳥 時雨「どこを見ている!」
ウスバ「!?」
花道 陽鞠「乃空!」
空園 乃空「うん!せーの!」
ウスバ「!?」
アモル「ダブルキック効いた!!!」
マリーエ「みんなー!バンドだよー!!!」
花道 陽鞠「よし!みんなスタンバイよ!」
美鳥 時雨「うむ!陽鞠、歌ってくれ!」
♪七色ひまわり
暗い空の下 ひとりぼっちで座り込んでいる
土砂降りで 心がさらに湿ったけど
しばらくして晴れたら なんだかポカポカ
私は負けない ずぶ濡れの雨に
苦しくて行き詰まりそうな時は
太陽の光を浴びて 気分リセット
やがて美しく 雨の水滴で宝石みたいに輝く
天高く花開け 七色ひまわり
ウスバ「…!!」
マリーエ「ウスバが怯んでる!!チャンスチャンス!」
美鳥 時雨「よし!せーの!」
花道 陽鞠&空園 乃空&美鳥 時雨&紫安 華夏
「愛よ、希望よ、信仰よ、勇気よ、私たちのひまわりに輝きを!」
キラリーン!!
花道 陽鞠「あらま!新しいひまわりトーンよ!」
空園 乃空「4色のひまわりね!」
紫安 華夏「アタシたちのイメージカラーだわ!素敵!」
美鳥 時雨「さらに輝きを増しているな!よし!」
花道 陽鞠&空園 乃空&美鳥 時雨&紫安 華夏「4色のひまわりの輝きを1つに!輝け!シャイニングサンフラワー!!!」
ヒューン!!!
ウスバ「!?」
マリーエ「よーし!成功だわ!」
ヤンマ「ウスバ兄さん!」
パァァア…。
アモル「壊された部分は女神様が元に戻してくださるわ!」
サピエン「おや、ウスバさんが目を覚ましたようですよ」
ウスバ「ん…、ん?ここは…?」
ヤンマ「兄さん!…兄さん!!」
ウスバ「…!?ヤンマ!よかった!無事だったんだね!」
ヤンマ「よかった!よかったよ!!」
ウスバ「うぅ…!ごめんよ…!!みなさん、本当にありがとうございます!そして、ごめんなさい!!」
花道 陽鞠「そんなそんな!」
空園 乃空「よかったね、ヤンマ」
ヤンマ「あ、あぁ…!!ありがとう!」
美鳥 時雨「あとはあの2人だな…」
ウスバ「俺、これからどうしよう…」
花道 陽鞠「とりあえずうちに来る?」
ウスバ「いいの〜?頑張ってご飯作るよ!」
紫安 華夏「とりあえず一件落着ね!」
ウスバが元の優しいトンボに戻ってよかったわ!
その頃のサンフラワーハウスでは…?
秋元 千咲「…バイオリンのコンテストのチラシまた来てる…。もうやらないって決めたのに…。またあの頃のトラウマが蘇るじゃない…。はぁ…」
さて!今回のお話に出てきたひまわりトーンはこちら♡
じゃ、
またね〜!