17輪目「忘却は幸せか不幸か」
やっほー!私、花道 陽鞠!パートの25歳の乙女!
今回もストーリーを進めていきまーす!
花道 陽鞠「んもう!なんなのよ!ひまなりに工夫してやったのに!却下とか頭いかれてんじゃないのー?あんのくそ上司!!!」
美鳥 時雨「まぁまぁ、相手は口が悪かった部分もあるだろうが…」
枯葉 恵鞠「でもいきなりダメ出しはショックだよね…。私だったらどんな気持ちになるんだろう…」
美鳥 時雨「まぁ、相手は教えているからな」
花道 陽鞠「だとしてもよっ!?悪いところしか言わないしさ!だいたい指示も悪いし!ひまのせいにしないでよねっ!!!あー、ほんと萎える萎える!!!」
枯葉 恵鞠「まぁまぁ、美味しいものでも食べて元気出しなよ…」
花道 陽鞠「そうね!カレーうどんでもあっためて食べるわ!!」
ドン!
ピッピッ…!!
花道 陽鞠「ふん!」
美鳥 時雨「あぁ…」
枯葉 恵鞠「よほどムカついたんだね…」
美鳥 時雨「そのようだな…。陽鞠は昔からプライドが高い」
枯葉 恵鞠「プライドが高い子なんだね」
美鳥 時雨「うむ…」
そして、仕事を終えたわ!
花道 陽鞠「きー!まだまだムカつくわー!!」
美鳥 時雨「よほどだな…、これ、お茶のペットボトルをお裾分けしよう」
花道 陽鞠「えぇ!?いいの!?」
美鳥 時雨「うむ。まだ飲んでない」
花道 陽鞠「ありがとー!!!」
美鳥 時雨「では、恵鞠殿にも」
枯葉 恵鞠「ありがとう!」
ふぅ…、とにかく!祈壱を迎えに行かないとだわ…。
花道 陽鞠「あっ…」
アモル「あらもう出てきているみたい!」
花道 陽鞠「は、早…!祈壱!!」
丁田 祈壱「あっ、陽鞠ちゃん!遅かったね、残業だった?」
花道 陽鞠「あ、い、いや、その…。退勤する時の支度に時間がかかっちゃったみたいね…」
丁田 祈壱「まぁ、たまにはこういう日もあるよね」
花道 陽鞠「…」
丁田 祈壱「陽鞠ちゃん?今日なんか言われちゃった?」
花道 陽鞠「今日はまっすぐ帰ってそん後に愚痴る!ここでは言えないわ」
丁田 祈壱「おけ、じゃあそのまままっすぐ帰宅しよう」
こうして私たちは一旦花道家に帰ったわ。
丁田 祈壱「はい、陽鞠ちゃんの好きなピーチジュースだよ」
花道 陽鞠「…、ありがと…」
丁田 祈壱「それで?今日上の人とか先輩に嫌なこと言われちゃったの?」
花道 陽鞠「否定的なコメントはしないでくれる?」
丁田 祈壱「僕はそんなことしない。陽鞠ちゃんの背中を押したいんだ」
花道 陽鞠「祈壱…」
かくかくしかじか…。
丁田 祈壱「え?いきなり大声で呼び出されてダメ出しされちゃったんだ…」
花道 陽鞠「そうよ…。せっかくひまなりに工夫して商品を集めてガードを固めていたのに…」
丁田 祈壱「いきなりは嫌だね…。せっかく一生懸命やっているのにね…。僕的にもそれはないと思うし、相手の教え方も悪かったんだと思うよ。なんせ、全部陽鞠ちゃんのせいにするのはどうかと…」
花道 陽鞠「ほんとそうよ!やってられないわ!…、でも、働かないと…」
丁田 祈壱「陽鞠ちゃん、よく耐えたね…」
花道 陽鞠「…」
丁田 祈壱「ほら、僕がぎゅーってしてあげる」
花道 陽鞠「…!」
私は祈壱に抱きついたわ。
…自分でも思ったよりもメンタルの負荷が大きかったみたい…。
丁田 祈壱「よしよし…」
花道 陽鞠「祈壱…」
丁田 祈壱「本当に辛くなったら辞めてもいいんだからねー?僕が養うから」
わっ!耳元で…?!
花道 陽鞠「い、今は気持ちだけでいいわよーっ!!!」
丁田 祈壱「そうー?」
アモル「(おや、これはもしや…)」
…、ツォルセットのアジトでは…?
トラバ「何?楽器を全部破壊されちゃったの?」
チェム「その通り…。やられちゃった…」
リンキ「なんと恐ろしい…」
ギタル「…」
ギビオ「行く…」
トラバ「え!?」
ギビオ「私のお友達の大事なものを破壊…、許せない…」
ギタル「おぉ…、やる気だね…」
リンキ「チェムは楽器を破壊されたこと、カメルダ様には報告しました?」
チェム「これからしにいく…」
スタスタ…。
ギビオ「私の…、忘却の演奏で…、ひまわりメイデンたちの心を壊す…」
トラバ「その意気よ!」
ギビオ「…じゃあ、行ってくる…」
ギビオ「人間界改めて来るとなんか新鮮な気持ちになる…。いいなぁ…、自然豊か…。私もこういう恵まれたところで生まれたかった…。…あ、ひまわりトーン、どこ…?」
キラリーン!
ギビオ「あった…。よし…、天の下で輝くひまわり…、漆黒の闇を纏って…」
シュー!!
ギビオ「カラカラヒマワリ…、暴れておいで…」
カラカラヒマワリ「カラカラヒマワリ〜」
花道 陽鞠「あ〜!何もかも忘れたいわよ〜!!」
丁田 祈壱「でも僕らのことは忘れないでよ〜!」
花道 陽鞠「まぁ、それはそうね…。でも、どうしても忘れたいことってあるのよね…」
丁田 祈壱「その気持ち、なんとなーくわかるかも…」
花道 陽鞠「だいたい嫌なことなんかすぐに忘れた…、ぐっ!?」
ドクンドクン!
丁田 祈壱「陽鞠ちゃん!?大丈夫!?」
アモル「陽鞠!陽鞠!!」
花道 陽鞠「あぅ…、こ、この感じ…、カラカラヒマワリでも現れたかも…」
アモル「あ、言われてみれば…」
ピロロロロン!
丁田 祈壱「あ、時雨さんから電話!?はーい、祈壱だよー!」
美鳥 時雨「大変だ!カラカラヒマワリが水族館のイルカショーの会場に現れたようだ!」
丁田 祈壱「え!?水族館…!?」
美鳥 時雨「皆にもう伝えてある!できるだけ早く駆けつけていただきたい!」
丁田 祈壱「うん!わかった!じゃっ!…、水族館か…」
花道 陽鞠「もう!とりあえずレッツゴー!!」
ギビオ「水族館…、お魚…、いっぱい…。…あ、写真…、オッケー…!…いっぱい写真撮って記録する…」
秋元 千咲「あら!水族館に来てみれば…!」
鬼矢 碓樹「もうカラカラヒマワリがいるよー!?」
紫安 華夏「あらやだ!…おっと、Phantom Papillonのメンバーがどこかにいるはずよね…?」
白雪 明乃「言われてみれば…!」
テムパラ「探す組も作る〜?」
空園 乃空「そうね、その方がいいわ」
花道 陽鞠「みんな!お待たせ!」
美鳥 時雨「待っていたぞ。陽鞠は敵を探すのとカラカラヒマワリ退治、どっちをやるか?」
花道 陽鞠「そうね…、お説教したいから敵を探すわ!」
美鳥 時雨「うむ。拙者はカラカラヒマワリ退治を」
白雪 明乃「私は陽鞠ちゃんと同じく!」
鬼矢 明司「明乃姉さんがそうするなら俺も!」
空園 乃空「私も!」
鬼矢 潮香「では、私も」
丁田 祈壱「陽鞠ちゃんのそばにいる…!!」
美鳥 時雨「それでは、残りのメンバーはカラカラヒマワリとバトルでござる!」
紫安 華夏「オッケー!!」
それぞれのチームに分かれて行動開始!
花道 陽鞠「敵は…、どこ…?」
白雪 明乃「水族館は今、みんな逃げちゃってて誰もいない感じね…」
花道 陽鞠「えぇ…」
丁田 祈壱「3手に分かれて探そっか。Phantom Papillonのメンバーはまだいると思う」
花道 陽鞠「そうね…!じゃあ、いつもの組み合わせで…!!」
そしてさらに分裂していったわ!
花道 陽鞠「ここには…、いない?」
丁田 祈壱「うーん、さすがにここにはいないか…」
白雪 明乃「お土産コーナーには…、あら!このお土産素敵!」
鬼矢 明司「明乃姉さん!今はそんなことしてる場合じゃないっす!」
白雪 明乃「あら失礼!気を取り直して…」
空園 乃空「うーん、深海魚コーナーにもいないの…!?」
鬼矢 潮香「うーむ…。一体どこに…」
白雪 明乃「えっと…、このエリアは…」
テムパラ「カニがたくさんいるところだね〜」
白雪 明乃「どうりでカニだらけかと思ったら!…そういうことね…」
鬼矢 明司「ズゴー!だってここはカニコーナーですもん!!」
白雪 明乃「え?…あらやだ!書いてあったわね!」
コノシメ「と、ともかく、敵は…」
ギビオ「このカニ…、ほしい…。でも、それは叶わぬ夢…」
白雪 明乃「あらあらあなたもカニが好きなのー?」
鬼矢 明司「え…」
テムパラ「え…」
白雪 明乃「ん!?」
ギビオ「あ、来てたんだ」
白雪 明乃「えぇ、来てたわよって…」
鬼矢 明司「こ、この前の!?」
ギビオ「ギビオ。Phantom Papillonのビオラまたはリズムギターをやっている…」
白雪 明乃「はわわ!」
ギビオ「お姉さんたち、私と戦う?」
白雪 明乃「た、戦うって…」
鬼矢 明司「チェムは俺たちがやっつけたぞ!」
ギビオ「…!チェムの大事な楽器を壊した…?」
白雪 明乃「だって悪い力が込められているのよ…!?」
ギビオ「ひまわりメイデン…、やっつける…!だから、お姉さんたちと戦う…!!」
白雪 明乃「うわっ!?もう戦闘!?」
鬼矢 明司「ぐっ…!」
テムパラ「明乃!みんなに知らせ…」
ギビオ「忘却の音楽をあなたに」
おっと!?ビオラの音が!?
白雪 明乃「くっ…!」
鬼矢 明司「姉さん!!」
テムパラ「明乃!!」
ギビオ「辛い過去なんか忘れちゃえ」
花道 陽鞠「ん〜!ここにもいないのー!?」
丁田 祈壱「参ったな…、…、なんか妙なオーラを感じるな…」
花道 陽鞠「え」
アモル「それって…」
丁田 祈壱「カニコーナーに行ってみよう!」
花道 陽鞠「うん!」
空園 乃空「ここにもいない…?」
鬼矢 潮香「う〜む…、参りましたね…」
スペース「あれだけ探してもいないってことは…、陽鞠か明乃が担当したところにいる可能性が高いかもね…」
空園 乃空「えぇ…、あ、陽鞠からメールだわ!…えっ!?いなかった!?…私も返信っと…。…、もしかすると明乃の方にいるかもしれないわね…」
鬼矢 潮香「行ってみましょう」
美鳥 時雨「くっ…、どうなっているんだこの怪物は!!」
フィーデス「イルカのような動きをしていて行動パターンをなかなか読めない…!」
秋元 千咲「イルカも賢い生き物よ!そう簡単にはいかない!!」
サピエン「はわわ…!」
紫安 華夏「水中戦なんて不慣れなのに!」
フォルティ「こういう時こそ乃空がいてくれれば…!」
美鳥 時雨「しかし、我らもいつまでも乃空ばっかりに頼るわけにはいかぬ!なんとか策を考えよう!」
紫安 華夏「時雨の言う通り…!アタシたちにできることだってあるわよね!」
秋元 千咲「うん!」
花道 陽鞠「あっ!いた!」
空園 乃空「明乃!!」
鬼矢 明司「来るな!」
丁田 祈壱「!?」
鬼矢 潮香「な、なぜ!?」
鬼矢 明司「ギビオのビオラの音は危険だ!!」
丁田 祈壱「…!まさか…!」
花道 陽鞠「祈壱…?」
丁田 祈壱「あの子のビオラの音楽を聴くとどんどん大事なことを忘れて…、昏睡状態に陥るのか!?」
ギビオ「さすが私たちを改造しただけはあるね、ティーダ様」
丁田 祈壱「!?」
ギビオ「待ってたよ、お姉さんたち」
鬼矢 潮香「…!?」
花道 陽鞠「えっと…」
空園 乃空「ギビオ!明乃に何かしたの!?」
ギビオ「私のビオラ…、聴かせただけ」
空園 乃空「そう易々とよく言えるわね!」
白雪 明乃「…?」
空園 乃空「明乃!目を覚ましたの!?」
白雪 明乃「…?あなたは…?誰…?」
空園 乃空「え?」
花道 陽鞠「ひまのことは?」
白雪 明乃「…知らないわ…」
丁田 祈壱「!!」
そんな!ひまたちに関する記憶が消えている…!?
白雪 明乃「…」
空園 乃空「あ!」
ー明乃の過去ー
明乃の家庭教師「なんでこんな簡単な問題ができないの!!」
白雪 明乃「ご、ごめんなさい…」
白雪 里眞「白雪家で生まれたというのに…!!この出来損ないが!!」
白雪 明乃「ごめんなさい…!ごめんなさい…!!」
白雪 吾郎「なんなんだこの点数は!52点!?中1の数学だぞ!しかも最初ではないか!!!」
白雪 明乃「ご、ごめんなさい…」
白雪 陸斗「はは、また怒られてるー!!」
白雪 すみれ「ほんっと馬鹿だよね〜!」
白雪 吾郎「陸斗たちの言う通りだ!人が一生懸命育ててるというのに!!なんなんだ!この白雪家の恥が!!!」
白雪 明乃「!!!」
白雪 吾郎「ふん、こんな底辺大学2位のお前じゃ底辺企業しか行けないな!」
白雪 明乃「…もういいよ、私、白雪の家から出ていくわ!これからは自力で生きていくから!!!」
白雪 吾郎「お前に何ができる!!」
白雪 明乃「私にはじいちゃんからもらったお小遣いとか遺産があるのよ!」
白雪 吾郎「そうかそうか!お前はもう帰ってくるな!」
白雪 明乃「最初からそのつもりよ!ここにいたって誰も愛してくれないんだから!!!ううん、愛してくれたおじいちゃんとおばあちゃんはもう…。…だから出てってやる!!」
執事「明乃お嬢様!お待ちを…!!」
白雪 明乃「ごめんね爺や。…私、もう限界だから。…おじいちゃんのギターと生きていくわ」
執事「お嬢様ーっ!!!」
明乃はまた眠ってしまったわ…。
ギビオ「嫌なことなんか忘れてしまえばいい。そうすれば楽になれるよ」
空園 乃空「そ、そんなこと…!」
ギビオ「昔のことだけに囚われてあなたは平気でいられる?」
空園 乃空「そ、それは…」
ギビオ「みんな何もかも忘れてしまえばなかったことになる。記憶がなくなればもうその人自身じゃなくなるの」
空園 乃空「どうしてそんなことを平気で言えるのよ!?」
花道 陽鞠「そうよそうよ!記憶がなくなったって!私たちが覚えているんだから!」
丁田 祈壱「記憶がなくなったとしても現実は変わらない…!自分がこれまで過ごした時間なんか変わらないんだ!」
祈壱…!いいこと言ってくれるじゃない…!
ギビオ「どうかな?…まだ思い出せてないみたいだけど」
花道 陽鞠「そんなのこれからひまたちが思い出させるわよ!!」
ギビオ「どうやって…?」
空園 乃空「…、明乃…」
白雪 明乃「…」
空園 乃空「明乃…!」
白雪 明乃「…ん?」
ギビオ「そんなことしたって無駄。お姉さんは…」
空園 乃空「さっさと起きなさい!遅刻するわよ明乃!!!」
白雪 明乃「!?」
ギビオ「え?」
あっ、明乃が反応した!?
白雪 明乃「…、こ、この…、声は…?」
空園 乃空「あなたは白雪 明乃!私の大事なメイドよ!!!起きて私の護衛をなさい!!!」
白雪 明乃「…!?」
ま、まさかの…!?
白雪 明乃「…お家を継げなくて…、結婚もできなくて…、白雪家から追い出されちゃって…」
空園 乃空「追い出すのは流石にやりすぎよ!!」
白雪 明乃「私…、ブラック企業に勤めていて…、でも、辞めちゃって…。…私はいつもドジばっかりでいろんな人に怒られすぎて…、もう…、忘れたい…。何もかも…」
花道 陽鞠「明乃…!!」
ギビオ「忘れてしまえばいい。何もかも。そうすればなかったことに…」
白雪 明乃「うん…、忘れさせ」
空園 乃空「そんなことは私が許さないわよ明乃!!」
白雪 明乃「!?」
ギビオ「なぜ…?」
空園 乃空「記憶をなくすということはこれまでのことが無駄になるのよ!私、明乃と出会って人生変わったんだから!!だから、そんなすぐに忘れようだなんて上司の私が許さない!!!」
花道 陽鞠「乃空…」
丁田 祈壱「そうだよね…、嫌なことは忘れたいけど、それも生きる糧になるんだよね」
花道 陽鞠「そうよ!」
テムパラ「明乃…!!」
アモル「さぁ、節制のひまわりメイデン…!」
白雪 明乃「私…、私は…」
空園 乃空「明乃は明乃でいいのよ!ありのままの明乃がいいの!」
白雪 明乃「…、お嬢…様…」
空園 乃空「ドジなところもあるけど、持ち前の明るさでいつも空園家を盛り上がらせる明乃が好きよ」
白雪 明乃「…!!」
♪何回だって
雨降り土砂降り雷鳴に
私の声が
どうしたって掻き消されて
誰にも届かない
あっ!乃空がキーボードを弾きながら歌い出したわ!
ギビオ「な、なんなの…?不愉快な歌…!!」
白雪 明乃「!」
ねぇどうしようわからないこれじゃあ
私のこと誰にも知ってもらえなくなる
あぁだからってじっとねぼーっとね突っ立ってても
何も変わらない
花道 陽鞠「なんか心が温かくなる歌…!」
鬼矢 明司「この歌は明乃姉さんと乃空さんが初めて路上ライブした時の歌だそうっす!」
丁田 祈壱「おぉ…!」
たとえ誰にも助けられなくても
この歌声と楽器で
一人ぼっちの君に届けるよ
絶望の闇の中に希望の光があること
白雪 明乃「!!」
あっ!明乃がギターを構えた!!
何回だって何千だって何万だって叫ぶ
失敗したからって終わるわけじゃない!
マイナスの感情は声が枯れるまで出しちゃえ!
ギビオ「え…?何…?何が起ころうとしているの…?」
スペース「明乃…!!」
テムパラ「やったぁ!」
鬼矢 潮香「おぉ!明乃さんがギターを鳴らしながら歌ってます!!」
空園 乃空「(明乃…!!)」
何回だって何千だって何万だって歌う
この歌声は一つの光として幾千の歴史に刻まれていく
辛い時は手を叩きながら笑って歌っていこう!
ギビオ「ぐぅぅ…!!」
パリン!
ギビオ「あっ!私のビオラが…!!」
鬼矢 潮香「ほぅ…。お2人のパワーで破壊しましたね…!?」
花道 陽鞠「すごいわ…!明乃ってこんなに歌うの上手かったんだ…!!」
鬼矢 潮香「明乃さんはメイノアというユニットのギター&ボーカルですからね」
鬼矢 明司「ヒューヒュー!!!」
テムパラ「ブラボー!!」
丁田 祈壱「すごい…!!」
白雪 明乃「……、すみません、お待たせしちゃって…、乃空お嬢様…!!」
空園 乃空「明乃!!」
よかった!明乃が目を覚ました!!
白雪 明乃「えーい!こうしちゃおられない!…ギビオ、よくもやってくれたわね!」
ギビオ「えっ…?」
花道 陽鞠「確かに嫌なことは何もかも忘れたい…!でも、世の中は幸せなことばかりだけで成り立っているんじゃないのよ!嫌なこともあるから今の私たちがあるのよ…!記憶をなくしても、やったことは変わらないんだから!」
丁田 祈壱「陽鞠ちゃんに激しく同感するよ」
ギビオ「…、わからない…」
丁田 祈壱「え…?」
ギビオ「そんなの知らない…!あなたたち、まとめてやっつける…!!」
白雪 明乃「あら、今度はギターで勝負しませんこと?」
ギビオ「仕方がない。ギターに切り替える…!」
秋元 千咲「ほら、こっちよ〜」
ザパーン!
紫安 華夏「この手があったわね…」
フォルティ「フープを使えば…!」
美鳥 時雨「誘き出すことは可能だな」
紫安 華夏「ほらほら、カラカラヒマワリ!こっちよ!!」
カラカラヒマワリ「カラカラ!?」
あら!そっちの方も順調みたいね!
ギビオ「私のギター、ビオラより…、強い…!だから、ここであなたたちをやっつける…!!」
花道 陽鞠「!?」
弾幕が飛んできた!?
丁田 祈壱「みんな!一旦外に出よう!」
空園 乃空「なんなら時雨たちと合流しない!?」
丁田 祈壱「あっ、そっちの方がいいか」
白雪 明乃「さて、イルカショーの会場となる場所は…!?」
ギビオ「あっ、どこに行く!?」
ひまたちはイルカショーの会場まで走ったわ!!
花道 陽鞠「…!」
白雪 明乃「もうすぐだわ!」
そして!
白雪 明乃「カラカラヒマワリは!?」
秋元 千咲「あら!いらしたんですね!怪物の方はなんとかなってます!」
空園 乃空「よかった…!」
秋元 千咲「あとは…」
ギビオ「!?」
白雪 明乃「ギビオ!あなただけよ!」
ギビオ「ま、まずい…!このままだと…、…あ、そうだ、カラカラヒマワリ!…私のギターで力を与える…!!だから立って…!戦って…!!」
ギビオはギターを掻き鳴らしたわ!!
カラカラヒマワリ「…カラカラ!!!」
花道 陽鞠「わわっ!?強くなった!?」
空園 乃空「ならばこちらも!」
美鳥 時雨「皆の者!あの技を使うぞ!」
花道 陽鞠「おーっ!!」
さぁ!あの技を!!
花道 陽鞠「よーし!6色の輝きよ!私たちに輝きを!!愛のひまわりパワー!」
空園 乃空「希望のひまわりパワー!」
美鳥 時雨「信仰のひまわりパワー!」
紫安 華夏「勇気のひまわりパワー!」
秋元 千咲「知恵のひまわりパワー!」
白雪 明乃「節制のひまわりパワー!」
ひまわりメイデン「ひまわりよ、カラフルに彩れ!レインボーサンフラワーフィニッシュ!!!」
ヒューン!!
ギビオ「くっ…!」
パリン!
ギビオ「え、嘘…?」
秋元 千咲「どうやら力をコントロールできなくてギターが壊れちゃったのね」
ギビオ「くっ…!!ここは一旦…、退散…!!!」
カラカラヒマワリ「ウルオッタ〜」
空園 乃空「よし!ひまわりトーンも回収!!」
浄化成功ね!
…水族館から出たひまたちは…。
秋元 千咲「ふぅ…、どうなるかと思っちゃった」
紫安 華夏「ほんと…」
美鳥 時雨「うむ…、では、無事に勝利したことだし帰るとしよう」
空園 乃空「今度はみんなで水族館で遊びに行けるといいわね」
花道 陽鞠「もちのろん!」
こうして、ひまたちはまた敵を撃退したのでした…!!
さて!今回のお話に出てきたひまわりトーンはこちら♡
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じゃ、またね〜!!