見出し画像

足の裏に刺さった棘のような…その子、いくらですか?

最近、よく足を怪我します。
足って言っても、ほぼ、足の裏。
いや、汚部屋人間なのもあるのですけど
このごろ、しょっちゅう皿を割るんですわ。


大人になったらしなくなったとなと思ったこともあるけれど

大人になってから『しないのが普通だったのか』と驚くことっていくつもあると思うんですけど、その中のトップ3って

1、擦り傷を作らない
2、転ばない
3、倒さない壊さない割らない

だと思うんですよね。
いや、異様なほどそれらが多かったからっていうのもあるんですけど!!

ふと膝を見たときに擦り傷がなかったり、20年使ってるカップをしみじみ味わったりしているとき「わたしってば大人になったわね…」ってちっちゃな自画自賛をしてニヤニヤしたりしてたんですが


最近、皿をめっちゃ割るようになっちまいました
一番ショックだったのはこの地に移住してきてすぐに買ったきれいな琉球ガラスのコップさん。本当にお気に入りだったのに、ガシャーンしちゃいました。多分きっと、あの子の面影を残した子をずっと探し続けてしまうんだろうな、ってくらいにはショックでした。かなり大切にしていたはずのこの子も割っちゃうし、こないだなんて重ねたお皿を運んでる時にコケちゃって一気に5枚ガシャンですよ。ほんともう、なにやってんだか…

いや、こんな割るのは疲れてるからだと、多分2人目を産んでからずっと子供と離れるのは大嫌いな歯医者のときだけってくらい休みがないくせに暇があればこんなもんずっとバキバキ書いてる上に、最近ずっと完全ワンオペだからだと思うんですけどね!! 夫が出張→入院→出張でずっといないので!! いないぶんいろいろすごい楽なんだけど、家では片時も休まらないわけで! ふんすふんす≡3

まあ、それはいいんですけど
なんとかするしかない事項なので。


もうすぐ1歳ともうすぐ3歳姉妹はワイワイガチャガチャキャーキャーママママしているので割ったお皿に対する悲しみをじっくり味わったりしっかり片したりするだけの余裕がないくらいのわちゃわちゃ暮らしをよぎなくされており、がっつり掃除したつもりでも、完璧に後処理を完了する前に呼ばれたり泣かれたりで、多分ちょこちょこ、残ってるんですよ……破片が。

割ってから大掃除するまでは子供たちはキッチン侵入禁止にしているんですけど、多分それではカバーできないところに残っちゃってるんですね、破片。

それが、ある日何かをしたときにひょこっと、現れて
それが、あるひふと、わたしにぶっ刺さるんですよ。

皮肉というか、示唆的というか…
足の裏に、ぐさっと、刺さるんです。


スリッパを履けばいいのかもしれません
でも、スリッパではすぐこけてしまうし、すぐ履いたまま出て行ってしまうので余計に危険……よって自分の不備は自分の足の裏が一身に引き受けているわけです


大抵はすぐ、痛くて気づきます
そういう破片は、大きくてわかりやすい。
残りのほとんども、出血していて気づきます。
そういうときには破片がすぐには見つからない時もあるので大騒ぎです
なんとか、見つけますけど、チビたちのことを考えると気が気じゃなくなります

不安にもあんまりならないし、血もほとんど出ないのに、ウザさは超一級
それが、「足の裏に刺さった棘」状態のもの
です。

こいつ、結構、嫌なやつ。


足の裏に刺さったままのトゲ

ふだんは、あんまり痛くないです
けれど、ふとしたときに、チクンと刺さってその存在を知らしめてきます
ふと、さわったときに、明確な違和感をもたらしてくれます
「あ、あるな」てやつです。


なんとなく、きになります
なんとなく、心の片隅に居座ります
なんとなく、ずっと、目の端にチラチラ見えているようなうっとおしさです
そして、その程度のトゲだと、めちゃめちゃ取りにくいですよね…

刺抜き、5円玉の穴、爪で押し出す、針で突き出す、ガムテを貼るなど、大昔からいろんな手段でトゲを抜く工夫を人々は重ねてきています。

トゲ抜き地蔵なんてもんがあるくらいですからね!(違う)
アレは針を誤飲した人がお地蔵様の御真影を飲んだら刺さって出た的なアレ


今ほんとしょっちゅうトゲとかいろんなものが刺さったりするんですけど
こんな状況なのですぐに処置できないことがけっこう多いです。
明らかに刺さってるけど常備してあるガムテでもすぐは取れないから貼ったままとりあえず泣く子を黙らせよう! とか、ママママ言ってるから行かなくちゃ!とか、そういうやつが多発するからです。

ムスメズのところに行く途中にも、します。チクンと。
お腹空いた!してる子たちに急いでご飯を出しながらも、ときどき、チクン

夕方に気づいていたけど、その日は寝かしつけで寝落ち……
落ち着いて抜こうと思えたのは翌日夕方!なんてことも、よくあります。


昔だったらもっとずっと気にしていたと思うんです。
朝に気づいていたけれども遅刻しそうだからと放置して、職場でもいじるタイミングも道具もなくて…みたいな状況だと、もっと、もっと気にしていました。

何度もいじって余計に悪くしてしまうことも多く、けっこうな労力をそいつのためにさいていたように思います。

でもいま、取るまでの時間がめっちゃ長くなってしまっていますけど
傷の程度としては別になんともない
んですよね。


むしろ、時間が経つと自浄作用というか、吐き出されるような感じでとりやすくなったり、しているような気すらします。
むしろ、こいつに取られるコストが最小化したくらいの感覚です。
いやー、昔は暇だったなー、ってはなしでもあるんですけど
これ、それだけじゃないお話だよな、と思いまして。


モノゴトの取捨選択は、細かい所まで

前回の記事でも書いたのですが
わたし「人生がとっ散らかってる系取捨選択へたっぴ人間」なのです。
目の前にあるものについ、手が伸びてしまう「あっ!リス🐿!」なのですが、
あるていど育っておとなになってきたら
「いう前やる前にちょっと一歩止まる」ができるようになってきました

いつか、松田優作氏がよく「どんな小さな選択でもすべての選択は意識的にしたい」と言っていたというような没後の奥様のインタビュー記事を読んでそんなこと考えたこともなかった!と感銘を受けて、選択というものに注目するようになってきたからとも言えるのですが、小さい頃から母にしつこくしつこく言われてきたからできるようになったとも言える所です

禅の思想でも同じようなことが言われています
「自分に起こる全てを自分自身のコントロール下に置くこと」を古代仏教でも求めています。


しっかり自身の意思の元に自身を動かすこと
決断をしていくことで、無意識と名付けている不確定なものから自由意志のもとで決定する自由を勝ち取ることが、求められているのです。それこそが心の平穏を得るための自由である、と


つまり、
足の裏のトゲ、きになるけどとれないー!で、止めてるからいけないんじゃね?疑惑が持ち上がったのです。
「気になる!から気にしてる」んじゃ、ダメなんじゃね?
って



後回すにしても、ひとてまかけて

じゃ、どうすればいいの?って
ああまだある気になる!
まだ取れてないのイライラする!
とおもうだけでイライラしたり気にしているというのは大きな損失なので、
気になった時にいちいち「いま無理!後で!」と決断しようと、思ったのです。
「夜やる!わすれてたらそれはそれ!きっと免疫ちゃんががんばる!」と
決断をしない放置ではなく
意図的な放置に掛け替えて仕舞えばいいのじゃないのか、ということです。


ほら、どっちがいいのかって、いまなら多分試し放題だし
(自身の掃除能力への大きな不信という信頼度が高い)


で、案の定、昨朝刺さった\(^0^)/

しかも、かなりいい感じで。
朝食準備中に。
そんな気はしたんだよね。
夜にちょっとおきれたからそこですこし片付けしちゃったもんね。
夜だからって掃除機朝にかけようとか言ってきれいに忘れたもんね。
寝ぼけてそのエリア普通に踏んだもんね、うん、なる。そりゃそうだ
いや、掃き掃除はしたんだけどね。


んで、まあ、ガムテ2−3回はってダメだったからこりゃ無理だなーと思って
「こりゃ完全に無理! ムリだから夕方か夜か朝!」って唱えてから朝の仕事に戻ったのです


そしたら、ちくってするたびに、毎回脳内から「あとで!」が自動的に出てくるようになりまして。考えるより前に。反射のように。


「うわー!こんなに楽になるのか!」って、目から鱗だったんです。
「気にして感情を動かしちゃうことがひとつ減る」って、こんなにスペース空くのか!ってびっくりしましたし、こんなことにリソースさいてたんかわしは!と、ちょっと凹みすら、しました。


かんがえてみたら、忘れちゃいけないこと、って、ほとんどのことが「わすれちゃやばいんじゃないのー?ねーねー?」って、アラートがくるものが大半です。相手がいるものなら確実にきますし、例えば今回の10万円の給付金だってコンビニなどでアナウンスが出てます。取り返しのつかないものなら尚更、けっこう何回もリマインドが来て、それをスルーしてるから大変なことになったり、するのです。


必要度が低いなら棚上げしちゃえっていうと、忘れちゃうのが怖い!ってなるけどそういうものって、一回ちょっとメモして、そのメモを定期的に見るようにしたらいいだけのように思えてきました。その習慣化さえすれば、忘れて気にしなくていいものが、増えます。そうしたら、脳の可使用領域が増えて、けっこう生きやすきなるのではないでしょうか?



散らかった部屋にでも、ランドマークは必ずあるはずです。
あそこを漁れば大抵そういう細かいものは出てくるはず、みたいな
起き忘れたものは大抵あそこにある、みたいな。
そういうものは脳内に作りにくいならば、外部化してしまえばいいんです。
棚上げして、忘れて、あとでやる/考える
わすれちゃならんなら、外部でメモ書きしておけばいい

それだけで、いちにちが、けっこう楽になるんじゃないでしょうか


結局、そういう取るに足りないわすれちゃダメ、はiPhoneのメモアプリに、思いついたネタの断片と共にメモしておくことにしました。

こんな感じです↓
(今後書くネタがネタバレしてますが)

画像1


さっきやっとトゲとったから、今からトゲ部分消すけど。
めっちゃさくっと指だけで取れてめっちゃスッキリしてるけど
時間経っただけに、なんか排除機構かなんかはたらいたんじゃないかな
偉いぞおれの体!ってなりましたし、モヤモヤした量も少なかったからか
爽快感もいつもよりでっかい気がしてめっちゃほくほくしてます。

そうだよね、気持ちは、なるべく楽しくて嬉しいもので満たしていたいものね
私たちは、日々を過ごした時間そのもので出来上がっているのですから


こういう気づきや変化って
すこしずつ、自分をよくしていけている気がして
とてもとても、きもちがよいです


きみたちへ

これを読んだら、君たちはどうおもうだろうか
「ママ、お皿割らないで済む時期があったんだ…」っておもうのか
「ママにもお皿割っちゃうことってあるんだ」って、思われるのか

後者であると、さすがに、信じたいけれど(苦笑


現在、かーさんがみんなと住んでいる家は、多分、相当上級者向き
ようするに「使いにくい家」
ちょっと、使いにくい古い一軒家を、かーさんは甘く見ていた
ここほんとにめっちゃ使いにくくて片付けにくい上に導線もキレイに作れない
かーさんはそういう能力、低い方なので
しかも、とうちゃんは一切そういうことができないので
家の中、しっちゃかめっちゃかになってる。

甘く見てたんだよね
こんなことでここまでいろんな損失があると思ってなかったんだ
いや、最近1人で住んでた場所ではそうでもなかったんだけど
かーさんの育った家も、そんな感じだったから、さ
「そんなもんだろう」とおもってたと言ったほうが早いのかもだ


大失敗したな、って、実はかーさんめちゃくちゃ後悔している。
ここから先、挽回できればいいんだけどさ


ほんの小さなことへの懸念でも、懸念ってどんなに小さくても懸念でさ
懸念であるからには、どんなに小さくても心の負担になってしまうみたいなんだ


例えば、貧乏
「お金がない」って懸念は人の知能を大幅に落としてしまうほどの威力がある
お金の心配で脳のリソースをがっつり持っていかれてしまうからなんだよ

でもね、お金の心配なら仕方ないかもしれないけど


「蚊に刺されたかゆい!」とか「足の裏のトゲがきになる!」とかで、脳のリソースばっくり持っていかれるのってめっちゃムダじゃね?って、はなし。

好きでもない相手が自分を好きじゃなさそうだって言うことに思い悩んでしまうのも同じようなところあるんだけどさ

例えば、3分を10回。合計30分、そのことを気にして費やしたとしたらさ
0.5時間、そのために働いたのと同じだよね。
時給1000円だったら500円分だよ


そのトゲ、その虫刺され、500円の価値、ある?
っていうか、そのトゲや虫刺されって、わたしのその時間と、等価?


30分あれば、なにができる?
それと代わりに差し出していいもの?


ね、無駄でしょ?
わすれちゃって、あとにしちゃおう。
フルでそのことを考えていなかったとしても、気にしながら何かをしちゃったらもう無駄がうまれてしまってるん
だもん。


気になっちゃたら「あとにする!わたしはそんなに安くない!」みたいにおもって、うっちゃりをかますのって、すんごい大事なんだって、かーさんやっときづいたよ


だからね、君たち
君たちにはすんごい、早いうちに教えておいてあげるよ
「それ、きみの時間を使ってまで考えることかい?」って大切な疑問をね

そうしたら、きっと
君たちはかーさんよりもっと、もっと、遠くまでいける力を持てるはずだから
脳のリソースの確保術を、みにつけていっておくれ、と
かーさんは、強く強く、おもうのですわよ!!


きみたちよ、しなやかに厚く育て!
かーさんがアホなぶんだけ、教訓はたくさん、渡せるからね


さ、君たちを迎えに行く前にガッツリ、掃除機をかけるよ
足の裏やら背中やら、向こう脛やら、傷痕だらけなとこなんて、かーさんに似なくていいんだからさ


この記事が参加している募集

いただいたサポートはなんか面白いことにつかいます!