「らしさ」を生かすということ
今日、割と長く濃い付き合いの、同い年のベンチャー経営者のW氏とメシ食いながら話をしている中で、挙がったテーマ。
お互いに、ベースは営業キャリアで、若い頃はどちらかといえば、オラオラ、競争心むき出しタイプだったはずの2人が、
30代後半でいきついた「らしさ大事よね」
みたいなナゾの結論。笑
キャリアアップの近道は自分の延長線上にいる人を見つけること
キャリアアップにおいて、「自分の延長線上にいそうな先輩」つまり「自分とタイプが似ている先輩」を見つけることは、とても大事だと思っています。
例えば、営業であれば、共通するゴールは「数字を挙げる」ことだとして、、
そのゴールを達成するための、一定程度共通するベースはあれど、プロセスは人によって、かなり異なります。
一番やっちゃいけないパターンが「絶対手に入らないものに憧れ、目指すこと」だと思っていて、飛び切りのイケメンで笑顔だけで数字を稼ぐタイプの営業の先輩に憧れても、真似しようがない。みたいな。笑
逆に、コミュニケーション力にはそこまで自信はないけど、緻密さには自信ある、みたいな人は、「あんまり口達者じゃないのに、なぜか数字をあげている先輩」のやり方を盗んで、真似をすると一気に伸びる、という。
営業に限らず、自分の「らしさ」を把握するということは、社会人スタートした瞬間から大事なことだと思っています。(もちろん、あまりに限定しすぎて可能性を狭めるのは問題ですが)
「らしさ」はやがて「強み」になる
一定程度、経験や実績を積んでいくと段々と「らしさ」が固まっていきます。
そしてそれはやがて「強み」に変わっていくのだと思っています。
だからこそ、歳を重ねてくると「らしさ」を捨てる、あるいは「らしさ」が消えることは即ち、自分自身の「強み」や「競争力の源泉」を捨てるに等しい行為になるとも言えます。
競争や周りを意識しすぎると「らしさ」が消える
今日の会話の中での、W氏の言葉。
同い年ながら私より遥かに格上の経営者W氏が、マネジメントで感じてきたこと、という形で言語化されたわけですが、
私自身特に若い営業時代などを思い返してみると、、、闘争心故に競争や周りを意識しすぎると、自分を追い込みすぎて苦しくなるので、成果を出したい時こそ「マイペース」というのは意識していた気がします。
前述の通り「らしさ」は「強み」でもあるので、例えば、経営というレベルになってくると「らしさ」が消えることのデメリットたるや凄まじいなと。
もちろん、別のスタイルからの学びを取り入れることはとても大事だと思うのですが、「らしさ」を根本に置くことは自分自身においても、誰かの能力を引き出すことにおいても、とても大事なのではないか、と思います。
最後に・・・「らしさ」を生かして起業するという道
最後、だいぶ話がズレますが・・・
私が長年過ごしている、ベンチャー、スタートアップ界隈では特に、働き方やキャリアの多様化が、ここ数年でものすごい勢いで進んでいる、また進んでいくという実感があります。
また、新卒やかなり若い段階から、ネットベンチャーで過ごしてきた僕らが、大量に40歳、50歳になる時代がこれから来ます。
まだこれは誰も見たことがない世界です。笑
それに対して、まだまだキャリアのロールモデルが少なすぎるとも感じていますし、そのロールモデルの一つになりたいという思いがあります。
参考:「会社では仕事がまぁできる人」レベルがどこまでいけるのか?そのロールモデルを創りたい。
でもって、今日W氏と話していた結論は
その人の「らしさ」を生かした起業
っていう道がたくさんできるといいよね
ということ。
別に起業することが正解でもゴールでもなんでもないけど、
その人「らしさ」にあった規模やスタイルでの起業がたくさん生まれてきたら、おもしろいキャリアのロールモデルがたくさんできるんじゃないかなと。
自分もそのロールモデルの一つを創っていきたいなと思います。
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