凡才のキャリアはネガティブな状況でこそ好転する

キャリア相談に乗る側になることも増えてきた今日この頃、皆さんと話しているうちに、自分自身のキャリアを振り返ってみてふと気づいたことがあり、もし今キャリアに行き詰っていると感じている人がいたら、少しでも何かの参考になればと思い、まとめてみることにしました。

変化を決断した時は、毎回ネガティブな状況だった

私は独立を含めると3回転職していますが、その決断をしたときを思い出してみると、全て「その時の短期的な視点」でいうと「ネガティブ」な状況でした。

新卒で入った大手企業を1年でやめて上場ベンチャーに移った時も、新卒入社してから辞めるまで1年間ずっと悶々と過ごしていた状況でしたし、8年勤めて私自身のキャリアの幹ともいえる上場ベンチャーを辞めた時も、退職1年前に部門長から降格をしていて、正直自分としては「このままいても会社の役に立てるような居場所がないな」と感じていました。

その後転職して4年勤めたスタートアップでも、辞めるタイミングは自分としては精神的にも相当に参ってしまっていてパフォーマンスも落ちている状況だったと、振り返ってみると思います。

なんとなくうまくいっている状況で凡才は大転換ができない

正直、どのエピソードもショボくて非常に情けない話だなと思います。

ただ、私自身の能力や大きく伸びたり、マインドが変化して、キャリアが前進ないし、転換していったのは全てこれらのタイミングだったなと。

それこそ上場ベンチャーで仮に降格などせずにいたら、なんとなく今もその会社にいて「独立など考えもしなかったのではないか?」と思ったりします。

極めて優秀な人たちというのは、ポジティブな状況でも満足せず、さらに上を目指して変化の決断をしていくことができるのだと思います。ただ、私のような普通の人間は、ダメな状況になってやっと、そういった思考になれるんだろうなと。

キャリアに行き詰ったからこそ立ち止まって考えられる

その時の短期的な視点ではネガティブを感じて、上場ベンチャーを辞めた時、その後のスタートアップを辞めて独立した時に、はじめて

・このままで目指す場所に到達できるのか?
・自分の強みを突き詰めるとなんなのか?
・どこで勝負すれば自分の強みが生きるのか?
・どんな生き方をしていきたいのか?

こういう問いに真剣に向き合い、それによって、キャリアが転換していったような気がしています。

ネガティブな状況はチャンスかもしれない

なので、もし、キャリアに行き詰ったと感じるタイミングがあれば、一度立ち止まって考えを整理し、決断をできるチャンスと捉えるとよいのではないかと思っています。

私自身、最近意識していることは

自分も経験を重ねて、コントロールできることが増えてきてしまっているからこそ、現在の状況に対して短期的にネガティブと感じることに対して「抗うことと、抗いすぎないことのバランス」が大事なのではないかと。

ネガティブと感じる状況こそ、転換するチャンスと捉えて生きていくのもまたおもしろいのではないかと思っています。

私自身これからも、そんなスタンスで生きていきたいと思っています。

(最後に・・・私の場合は転職だったり独立という動きではありましたが、会社を変わることが必ずしも「転換」とは思っていませんので、その点は補足しておきます)


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