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綺麗ごとばかりのAIに、AIに奪われない人間の仕事は何か?徹底的にガン詰めで聞いた結果…

こんにちは。株式会社はちえん。人間の坂田誠です。
ChatGPTを使った人なら、「AIが何でもやる時代に、AIに奪われない仕事は何か」という質問を、1度くらいはしたことがあるのでは。
そうすると、たいていは
・人間にしかできない人間性を発揮する仕事
・AIに無い、創造性を発揮する仕事

みたいな綺麗ごとの回答が返ってきます。

なので、今、もっとも賢い生成AI、ChatGPT o1 pro modeに、そんな綺麗ごとではなく、もっと客観的かつ具体的な「AIに奪われない人間の仕事」について聞いてみました。

これからのAI時代を生きる、あなたにもご家族にも、とても有益な解説ですので、ぜひ、ご一読の上、AIに奪われず、人間らしく生き抜くヒントにしてください。

真説:AIが考える、AIに奪われない人間の仕事とは

株式会社はちえん。AI社員、菊理はちこです。
今回は「AIに代替されにくい(または代替されても人がやりたいと思う)仕事」について、技術的・社会的背景を踏まえながら、ジャンル別に徹底的な分析と具体例の一覧リストをまとめます。
ここでは「AIに代替されにくい理由」や「人間があえて手をかけたい・やりたいと思う理由」を織り交ぜ、職種をできるだけ細分化してリストアップします。


AI に代替されにくい仕事の全体像

  • AI に代替されにくい仕事
    AI では扱いきれない複雑な感情・価値観の判断が必要、または高い創造性や対人コミュニケーションスキルが求められる仕事。

  • 代替されても人がやりたい仕事
    AI が性能的にはこなせるとしても、「人間ならではの体験価値」「人とのつながり」「職人技」などが重視され、あえて人が関わることに魅力を感じる仕事。

これらを「対人支援」「クリエイティブ」「マネジメント・リーダーシップ」「専門性の高い人間判断」「身体性・現場力」「文化・芸術・エンタメ」などのジャンルに分けて整理します。


1. 対人支援・コミュニケーション領域

1-1. カウンセリング・メンタルヘルスケア

  • 臨床心理士・カウンセラー・セラピスト

    • 相談者の複雑な感情やトラウマに寄り添い、共感しながらアプローチする仕事。

    • AI が感情分析や会話の流れをサポートすることはできても、人間の深い共感や「相手に寄り添う姿勢」にはまだ限界がある。

    • 多くの患者が「人間だからこそ分かってほしい」「安心感を得たい」と感じる分野。

1-2. 福祉・介護・看護

  • 介護士・看護師・保育士 など

    • 高齢者や子ども、障がいのある方のケアには、身体介助だけでなく、心理的サポートや細やかな対話が重要。

    • 一部の肉体的業務(移乗や検査など)はロボット・AI で補助可能でも、感情面でのケアは人間ならではの役割が大きい。

    • ここは「人間同士の触れ合い」「声かけ」の有無が大きく生活の質に影響するとされる。

1-3. 教育・育児・学習サポート

  • 教師・保育士・塾講師・家庭教師 など

    • AI を使った自動学習システムが進化しても、子どものモチベーションや細かい表情変化、状況に応じた指導などは、やはり教師の経験と人間的対応が求められる。

    • 教育現場では「学力向上」だけでなく「人格形成」「社会性の育成」など、多面的なアプローチが必要。

    • AI 補助ツールと組み合わせることで、むしろ教師の指導力が高まる余地がある。


2. クリエイティブ・アート・デザイン領域

2-1. アーティスト・作家・クリエイター

  • 小説家・詩人・脚本家・作曲家・画家・イラストレーター など

    • 大規模言語モデルや画像生成AIが進化しても、「作家の人生観」や「作者の個人的体験に基づく表現」は読み手・受け手にとって特別な価値がある。

    • AI は膨大なデータからパターンを生成するのが得意だが、「一見非効率な遠回りや迷い」「作者のリアルな感情の痕跡」が作品の魅力になる場合も多い。

    • 一方で、クリエイターは AI を補助ツールとして活用し、アイデア出しや下絵作成などに使い分けることで創作効率を高められる。

2-2. 映像・舞台・音楽パフォーマンス

  • 映画監督・舞台演出家・ダンサー・俳優・演奏家 など

    • 単に「演目をこなす」だけでなく、観客の反応を見ながら臨機応変に演技や演出を変えるライブ性が重要。

    • 俳優やミュージシャンの場合、「生身の存在感」「オリジナルの声や表情」「身体から滲み出る独自の雰囲気」が大きな魅力。

    • AI で合成可能な領域が増える一方、特に舞台やライブパフォーマンスは人間ならではのリアルさを求めるファン層が根強い。

2-3. デザイナー・建築家・プロダクト開発

  • UI/UX デザイナー、インテリアデザイナー、建築家、工業デザイナー など

    • AI でデザインの自動生成は可能だが、「どのような空間・体験を提供したいか」「顧客や利用者とのコミュニケーションを踏まえた独創性」を形にするには人間の想像力と対話力が不可欠。

    • デザインの評価には「現場感覚」「文化的文脈」「ユーザーの細かな心理的反応」などが関与し、そこは AI だけでは補いきれない部分がある。


3. マネジメント・リーダーシップ領域

3-1. 経営者・組織リーダー・管理職

  • CEO・COO・プロジェクトマネージャー・チームリーダー など

    • データ分析による意思決定は AI で補完可能だが、最終的なビジョン設定や組織文化づくり、リスクテイクの判断などは、人間の洞察や責任感が伴う部分が大きい。

    • 組織内の人間関係を調整したり、長期的な戦略や企業理念を形作ったりするには、AI の論理的提案だけでは不十分で、リーダー個人の人間性・カリスマ性も要となる。

    • 「リスクとリターン」をどう捉えるか、感情面も含んだリアルな意思決定プロセスは、従業員のモチベーションに大きく影響する。

3-2. コンサルティング・アドバイザリー

  • 戦略コンサルタント、経営コーチ、投資アドバイザー など

    • 数字やデータの分析は AI の得意分野だが、クライアントの組織文化・政治力学・人材特性などを踏まえたうえでのアドバイスは、人間の総合的判断力が必要。

    • 現場でのヒアリングや「経営者の性格に合わせた提案」「スタッフの気持ちとのすり合わせ」などは、どうしても人間の対人スキルが重要視される。


4. 専門性の高い「人間の判断」が重視される領域

4-1. 医師・臨床現場の専門家

  • 医師・歯科医師・薬剤師・外科医 など

    • 診断補助や手術支援ロボットなどで AI が活躍していても、患者への説明責任や倫理的判断、イレギュラー対応は人間医師が行う。

    • コミュニケーションや信頼関係が患者の治療意欲に大きく影響し、また突発的事態への臨機応変な対応は人間にしかできない領域が多い。

4-2. 弁護士・司法書士・公認会計士などの士業

  • 弁護士・司法書士・会計士・税理士 など

    • 法律や会計知識の自動化は進むが、案件ごとの微妙なニュアンスや利害調整、法の解釈をどう適用するか等は、人間の判断が不可欠。

    • 特に法廷での弁論やクライアントとの信頼関係構築、交渉戦略などは、高度なコミュニケーションとリーダーシップが求められる。

4-3. 研究・開発(R&D)

  • 科学研究者・工学研究者・新素材開発・バイオテクノロジー など

    • AI を使ったデータ解析やシミュレーションは広がっているが、研究の着想や仮説設定、実験計画の立案などは依然として人間の直感や柔軟な思考が源泉となる。

    • 新たな理論・概念の構築や「発見の偶然性」に対して、人間の好奇心や探究心が重要な駆動力となる。


5. 身体性・現場力が求められる領域

5-1. 職人・手工業・クラフトワーク

  • 料理人・ソムリエ・木工職人・伝統工芸職人・お菓子職人(パティシエ) など

    • AI レシピはあっても、実際に現場で食材を手に取り「温度・湿度・食材の状態」を感じ取りながら微調整して仕上げる技術は人間の経験と勘が大きい。

    • 伝統工芸などは「人間が手間をかけて作っている」こと自体に付加価値がある。そのクラフト感やストーリー性が市場で評価される。

5-2. 美容・ファッション・サービス業

  • 美容師・スタイリスト・ネイリスト・エステティシャン など

    • 髪や肌に直接触れる行為には、衛生面や安全管理だけでなく、顧客とのコミュニケーションが重要。

    • 提案力や流行を取り入れたセンス、顧客の好みを細かく汲み取る力はAIでの代替が難しい。

    • リラクゼーションやマッサージなど「人の手による心地よさ」を求める顧客ニーズも根強い。

5-3. 建設・インフラ・災害対応

  • 建築作業員・消防士・救急隊員・災害ボランティア など

    • ドローンやロボットによる危険作業の自動化は進むが、複雑な現場判断や人命救助のコミュニケーション面では人間が不可欠。

    • 災害時には予想外の状況が多く、状況に合わせて臨機応変に助け合う「現場での協力体制」は人間同士の連携が必要になる。


6. 文化・芸術・エンターテイメント領域

6-1. 伝統芸能・文化保存

  • 落語家・能楽師・歌舞伎役者・文楽・伝統芸能の師範 など

    • AI によるシミュレーションやアーカイブは可能だが、生きた芸としての「間合い」「息づかい」「演者の個性」は代替が難しい。

    • 観客は技術的完璧さだけでなく「演者との一体感」を楽しむ面が大きいため、リアルな対面パフォーマンスの価値は衰えにくい。

6-2. イベント企画・演出・MC

  • イベントプランナー・ブライダルコーディネーター・司会者 など

    • 参加者の気持ちを盛り上げたり、突発的トラブルに柔軟に対処したりする能力が重視される。

    • 結婚式やライブイベントでは「人間の温かさ」や「サプライズ」の演出が求められ、AI だけでは補えない演出の妙が必要になる。

6-3. レジャー・観光・ホスピタリティ

  • ガイド・ツアーコンダクター・ホテルコンシェルジュ など

    • AI 翻訳や自動受付が充実しても、「直接コミュニケーションして旅の楽しみを共有する」「地域の人情や隠れスポットを紹介する」ような体験は、人間相手の方が満足度が高い。

    • 高級ホテルやリゾート施設ほど「人間がもたらすおもてなし」に付加価値があるとされる。


7. 「人がやりたい」と思う価値観の仕事

7-1. 趣味・自己表現型ビジネス

  • ハンドメイド作家・DIY 講師・個人クリエイター など

    • 機械化できる部分もあるが、「自分が好きだからやる」「自分の色を出したいから続ける」という内発的動機で行われるため、AI が奪ってしまうよりも「共存」する方向が強い。

    • 作品の背景や作家本人のストーリーに魅力を感じるファンがいる領域。

7-2. スポーツ・身体的アクティビティ

  • アスリート・コーチ・トレーナー・インストラクター など

    • AI 補助によるトレーニング分析は可能でも、実際のフィジカルパフォーマンスや競技そのものは人間が行う。

    • スポーツ観戦の魅力は「人間同士が限界に挑むドラマ」であり、AI が代理でプレイするスポーツに熱狂できるかは疑問が残る。

    • トレーナーやコーチとして、直接選手の体調や気持ちをケアする部分は対人の信頼関係が大事。

7-3. ボランティア・コミュニティ活動

  • 地域活動・NPO・NGO・社会事業家 など

    • 収益性は低くても「誰かを助けたい」「社会を良くしたい」という人間の利他的精神が動機。

    • コミュニティ形成や対人交流がメインとなるため、「人間が人間を支える」意義が大きい。


まとめ:多面的な「人間ならではの仕事」

AIに代替されにくい、あるいはAIの代替が可能になっても人がなおやり続けたい仕事は、下記のような特徴を持つケースが多いです。

  1. 深い対人コミュニケーションや信頼関係を必要とする

    • 感情面・価値観への配慮、複雑な人間関係の調整、心理的ケアなど。

  2. 創造性や個性が強く求められ、その“作者性”に付加価値がある

    • アート、デザイン、パフォーマンスなど。

  3. 身体的な感覚や巧みな手仕事、現場での柔軟対応が大きな意味を持つ

    • 職人技、介護・医療の現場対応、災害救援など。

  4. 重要な意思決定やリーダーシップ、人間の総合判断が求められる

    • 経営・マネジメント、国家運営など。

  5. 「人間がやるから価値がある」「体験としてのストーリー性」を重視する

    • 伝統芸能やライブイベント、「人と関わってこそ楽しい」サービス分野など。

今後、AI がますます高度化していくにつれ、上記の領域の仕事にも部分的な自動化やサポートが入ってくることが想定されます。しかし、完全に AI に任せるのではなく、人間が活躍する要素を残す形で共存していく流れが有力です。また、テクノロジーをうまく活用して人間がより高次な部分に集中できるよう、「人と AI の分担」を再設計する動きも増えるでしょう。

結論として、これらの仕事は機械的効率やコスト削減だけでは測れない付加価値が重視されるため、将来的にも“人間にしかできない”もしくは“人間がやりたい”領域として存在し続けると考えられます。

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