創作アルバイト募集3
■給与
日給:2万円(業務達成ボーナス1,000円)
※交通費全額支給
■勤務地
青井区榎形町10-12
カフェ「Pastel Leaf one」リニューアル準備室
■交通
最寄り駅:白木坂駅から徒歩5分
■時間
平日または土日祝 8:00~16:00
※早めの終了でも日給保証
■業務内容
・閉店したカフェの「装飾品」の整理と運搬作業
・壁に残された「手書きの文字や絵」の清掃(指定された方法に従うこと) ・備品や家具を指定場所へ運搬し、簡単な組み立て
・古い記録ノートや文献などのチェックと整理
・閉店作業に必要な機材やツールの管理と倉庫への搬入出
■待遇
・業務用手袋・マスク支給
・昼食代支給、軽食提供あり
・仕事に必要な機材は全て支給
・リニューアル準備終了時には皆勤手当支給
■採用対象者
・体力に自信があり、整理整頓が得意な方
・古い物や資料の取り扱いに慣れている方歓迎
・空き店舗の作業や閉店作業に抵抗がない方
・過去の雰囲気を感じさせる物品や場所に敏感でない方
■注意事項
・作業中に発見したメモや書き込みには触れないでください
・壁や家具に「汚れや手形」が見つかる場合がありますが、報告は不要です
・「装飾品」を触る際、まれに冷感を感じることがありますが問題ありません
・特定の装飾品(指定あり)を持ち帰ること、移動することを禁じます
・全ての作業が終了した後、スタッフ全員で一度退室の確認を行うことが義務付けられています
「20代女性の体験談」
求人票には、閉店したカフェの装飾品整理と清掃としか書かれていなかった。リニューアルの準備だし、日給も良くて交通費も支給されるというから、深く考えずに応募した。でも、初日、青井区榎形町の「Pastel Leaf one」の入口に立った瞬間から、何かがおかしいと感じた。朝8時だというのに店内は薄暗く、どんよりした空気が漂っていて、入るだけでひやりとした冷気に襲われた。
その日は数人のスタッフが一緒で、みんな無言で作業をしていた。私の担当は、壁に残された手書きの文字や絵の清掃と、装飾品の整理だった。壁には、まるで何かのメッセージのように古びた言葉や奇妙な絵が書かれていて、それを指定された方法で拭き取る作業がメインだった。ところが、拭いても拭いても、いくつかの「手形」や意味不明な「文字」は薄く残り続け、いくら力を入れても消えることがなかった。最初はただの汚れだと思っていたが、何かが違うと気づいたとき、背筋に寒気が走った。
装飾品の整理も、また異様だった。鏡や人形、絵画などがカフェ内に散乱していて、何も知らないで触れたらいけないものがあるように感じた。特に「鏡」には「触れるな」と指示があったが、私の手がうっかり触れてしまった瞬間、息が詰まるような冷たさが全身に広がり、頭がクラクラして、その場から動けなくなった。周囲にいたスタッフたちも一瞬で私の方を見たが、誰も何も言わなかった。ただ、何かを知っているかのような冷たい表情で私を見つめていたのが、今でも忘れられない。
カフェには裏手に倉庫があり、そこに古い記録ノートや日記のようなものが積み上がっていた。中には、何かの「声」を記録したような書き込みもあったが、注意事項に「メモや書き込みには触れるな」と書かれていたので、心の中で祈りながら整理を続けた。それでも、ノートに目が触れた瞬間、不意に耳元で囁くような声を感じた。振り返っても誰もいない。まるで、自分一人だけが別の空間に取り残されたような感覚に襲われ、早く終わらせたいという気持ちだけが募った。
数日後、業務が終わりに近づくにつれて、不安感がさらに強まっていった。全員で「退室確認」を行う日がやってきたのだが、退室しようとした瞬間、背後のドアがギィと音を立てて開いた。誰も触れていないのに、ドアがゆっくりと動いたのだ。全員が息を呑み、私も恐怖で足がすくんでしまった。最後には、仲間たちと一緒に慌ててその場を離れたが、その時の奇妙な音と恐怖は今も頭から離れない。
バイトが終わってからも、夜になるとカフェで聞こえた囁きが耳に残り、寝るたびに目が覚めてしまう。カフェで見た手形や冷たい鏡の感覚が鮮明に蘇り、思い出すたびに胸がざわつく。私が見たもの、聞いたものが本当に幻覚だったのかどうか、確かめる術はない。ただ一つ言えるのは、このバイトは
異常だ。
負った傷病:
不眠症気味。また、無意識に誰かに見られているような錯覚を感じることが増え、日常生活に影響が出始めている。