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ACの強み

機能不全家族、毒親育ちのACということで、今まで消化できないエピソードを綴ってきました。今回は、そんな環境で育ったからこその「強み」に気付けましたので、ご紹介します。

手に入らないことに固執しない

自分の興味・関心の高いことに対して結果が出るように努力するのは好きです。でも、心のどこかで「ここから先は手に入らないレベル」と、自分の幸せに対して諦めているというか、低く見積もって受け入れるところがあります。
おそらく、「遠慮する癖」がそうさせるのかもしれません。そのため、自分が幸せな人生を送るための「がめつさ」みたいなものがなく、肝心な時に遠慮したり、「自分の努力の範囲」を超えると、「手に入らないこと」として受け入れたりするところがあるように思います。

友人の言動から気付かされたこと


最近、友人の言動をきっかけに、私は自分で感情を整理して機嫌を取れることに気付きました。
彼女は、欲しいものは何でも手に入れてきたタイプでしたが、手に入らないものが出てきました。それは、「若さ」です。高齢出産をすると、必然的に周りの保護者よりかなり年上になります。
「自分の白髪に、子どもがショックを受けた」ことに凹み、(私には子どもがいないにも関わらず)同い年の私に共感して欲しかったと、愚痴がありました。

私は、周りの保護者との年齢差や、高齢出産ゆえの悩みも納得の上で、彼女が出産したと思っていました。彼女にとっては「白髪の悩み」かもしれないけれど、私には「自分が若くない母親であること」を悩んでいるように感じたんです。
その時に、申し訳ないけれど、手に入らないことを受け入れたり、自分で自分を落ち着かせたりする経験がないのかなと感じました。
私にもし子どもがいるなら、「子どもがいるからこそ」の悩みを、子どものいない人にはしないでしょう。自分にとって悩みであっても、相手の立場や気持ちを考えて相談するものだと思うので。

ACは自力で何とかしてきた人生

ACは、心のどこかで「親はあてにならないから、自分で解決しなければ」という気持ちがあるように思います。そのため、悩んだとしても「限界まで自分で何とか解決しようとする」か、「自分ではどうにもならないことは諦める」という選択を幼い頃からしているように思うんです。
そのため、「人の力を借りてまで良い結果を出そうとする」とか、「幸せになるための貪欲さ」は持ち合わせていないと思っています。

それに、幼い頃から常に「不安」を抱えながら生きてきたので、「不安と付き合う」「自分なりに気持ちを紛らす方法」が身についている気がします。ある意味「孤独」に強いのかもしれません。

壮年期以降は孤独になるもの

若い頃は人との関わりも多く、そういった関わりから社会性が身につきます。その後、成人して働き始める頃からライフステージの違いなどで、疎遠になる人が増えていきます。人と常に賑やかに過ごしてきた人は、このタイミングで孤独感を強く感じるでしょう。
私は、壮年期以降の「人と疎遠になる時期」に、ACは強みを発揮するのではないかと考えています。
人は皆、孤独になるとはいえ、孤独を紛らわせたり、解決したりするために、自分に合った解決策や趣味を持つようになります。おそらくACは、自分と向き合って一人の時間も充実させてこれたタイプの方が多いのではないでしょうか。
おひとり様の時間を楽しめることが、後半の人生の楽しさを左右するようにも思うんです。

ACだからこそ強い

今までは、自分は損な環境で育ち、生きづらさを抱えて辛いということにフォーカスしがちでした。でも、人生が順調そうに見えるどんな人も、実は上手くいっていないことや悩みは抱えていて、周りに上手に見せないようにしているだけなんですよね。そのことに気付き、基本的に「我慢」があったACの自分は、すごく強いんじゃないかと思うようになりました。約15年、親との関係を振り返り、向き合い、分析してきましたが、ようやく自分をありのまま受け止め、肯定できる段階に到達した気がします。

「私、すごい」「私、よく頑張って生きてきたよ」
シンプルにこんな自分で良いんじゃない?っていうのが、今の私です。この気持ちをキープするのが、フラットで良い感じですね。ポジティブはハードルが高いから、これくらいが負担なくてちょうど良いです。うん、その調子で行こう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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