物を与えながら侵入しようとする親
私は、子どもの頃から物を欲しがりませんでした。「大人から与えられる物が自分に興味のない物」であることが多かったから。私の欲しい物は「大人がもっと良い物を買ってあげたい」と思う物をだったみたいです。でも、本人が喜ばない物をあげようと思うのは、大人のエゴですよね。
親からの連絡は物を送る時
こちらから連絡はしないので、親が私に物を送る名目で連絡が入ります。以前は、こちらの都合や希望を聞かずに送ってから連絡があったので、昨年ストレスになってやっと伝えました。送られることがストレスであること、送る前に何を送ろうとしているか私に確認してからにして欲しいこと。特に布製品は要らないと。
これでも、線引きがしっかりできていないようで、「受け取る許可」をしたらたくさん送ってくるんです…日持ちする食品や消耗品、そんなに要らないわ!置くところも困る。しかも、一度受け取ると、「これなら受け取る」と解釈するのか、毎回送ろうとする。そうじゃない。
物を与えることでしか子どもと関われない親
子どものころからそうでした。気持ちに寄り添ったり、理解できないからか、「物を与えて機嫌を良くする」ところがありました。親はきっと、子どもにお金を使うことが、不自由のない生活で幸せなことだと考えているんだと思います。でも、私は違うんです。断ったら親の機嫌が悪くなるから、渋々受け取るようになっただけで、大人になるにつれ、親が問題から目を背けて、与えることで親から誤魔化されてる気持ちになりました。
数カ月ぶりに親から連絡があり、今回は全て断りました。事務的なやり取りとはいえ、どっと疲れたのかがっつり昼寝をしてしまいました…身体は正直です。
残された時間の親孝行は自分への無理
おそらく、親もあと数年で居なくなるでしょう。不器用な親なりに、私に対してどうにか喜んでもらいたい、会う理由を作りたいのはわかります。これからの数年を、親との限られた時間として会う方が親孝行なのだろうとも思います。でも、それは私の気持ちに無理して体調を崩すほどのストレスです。親の気持ちを優先して生きてきて、ようやく距離を保って自分を守れるようになったのに、親孝行で体調崩すなら線引きは失敗です。親孝行は、親の期待に応える行為なので、もう私にはできません。子供時代に先払いしたと思って欲しいくらいです。
距離を置かれる親には原因がある
毒親のように、子どもから距離を置かれる親は原因があるはずです。それを根本的に認めず、変わろうという意識も感じられない、もう限界、揉めたくない。だから距離を置かれることに親は気付かない。
近い関係だから、無意識に精神的に侵入してくる。肝心な時には力にならず見てなかったのに、関わりたくなくなってから関わってくる。もう、今さら遅いし、時間も良好な関係も取り戻せないんですよ。一見良好に見える大人の対応ができるようになっただけで、ものすごい負担ですから。
自分の領域を守る
何かを与えられると、「してやった」的に口出しされることにも繋がりかねない(もう信じられないので、そう思ってしまいます。)ので、受け取らない。親にとっては愛情かもしれないけど、私にとってストレスならそれは親のエゴ。今回、初めてやっとキッパリ断れた気がします。今までは入り込む余地を残してしまったいたので、侵入されていました。少しですが、私なりに修正できて成長できた変化です。情に流されたり、親のペースにはならないことで、自分の領域をこれからも守りたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。