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ナニカ
タイトル:ナニカ
人は何かを源に生きて居る。
自分の意思で生まれて来ず、
目的を持ってこの地上に立たず、
またこの地上を去った後
自分がどこに行くのかわからない
人間を見て居ると、
おそらく生かされて居る
と言うのが正しいだろうか。
「ふぅ。ちょっと休憩するか」
コーヒーを飲む。
昼からまた仕事。
家の中でずっとして居る仕事ながら、
世間のことがあまりよくわからずに、
それでも自分のノスタルジー…
創造力が掻き立てられて、
このパソコン…いやこの白紙の上は
文字の渦で埋められて行く。
さて…
男と女、彼らは一体どこから来たのか。
人は何かを源に生きて居る。生かされて居る。
部屋の中の空気とベランダの空気との違いは?
人は何かを源に生かされて居る。
テレビの向こうの世界と
今自分が居るこの世界との
空気と経過と人間の違いは?
人はその源を見て生かされて居る。
人の肌を取れば真皮が見えて
真皮はまた筋肉とも呼ばれ始め、
その真皮が神秘に見え始めた時、
人は自分の中にさえ神様を見る。
既に自然の中にそれを見て居る。
感じて居る。
人は何かを源泉に生かされて居る。
何か、何か、何か、
何か、何か、何か、何か…
この何かを究明した者は今までに居ない。
どんな文学者も哲学者も聖書学者も自然学者も、
みんなそれを語って居る様に見えて避けて居る。
人にはあらかじめ、
知識の範囲が設けられて居るのだ。
そうに違いない。哲学。神学。
初ボス・中ボス・ラスボス…みんな同じに見える。
部屋に帰ってきて、いろんな歌が心を巡る。
一言では語り尽くせない、何か細胞の数程の、
おぞましいほどたくさんの記憶が甦る。
この記憶と感じ方は一体どこから来たのか。
男女ともに、その感覚があるんじゃなかろうか。
男は女に成った事が無い。
女は男に成った事が無い。
だから両者は分かり合えないんだ。
お互いの隅々までを知らないから。
心理を知らないから。
でもワンセットで生かされて居る。
共存させられて居る。
これは一体なんだ。
この事についても
これまでに何度も何度も書いて来た。
自然に記して居る。
骸骨・髑髏が見える。人の真髄…
空気と精神…煙草の煙が二性(ふたり)を割いた。
外には空があるはずなのに、
天井が遮ってその空が見えない。
部屋の中に居る神秘のこと。
今、これを書いて居る時、朝の9時20分。
時間。
この時間は、一体、何ものだ?
「一切は過ぎてゆく」…確かにそう。
過ぎてゆくばかりが真実なのか?
これを書き始めてから今まで、
おそらく5分程度が過ぎた。
この5分。
一体その正体は何なのか?
父が今、階下の部屋の中で、
何かトントントントンと…
日曜大工をして居る。何のために?
すべての人の足並みは、何のために?
この雑踏はどこへ?…
店が建っているこの事は何のために
人がしゃべる言葉は何のため?
歴史は何なのか。何のために…
哲学の精神。
「ご飯よ〜!」
大きめの母の声が、
又よく通る声で階下から聞こえた。
「おーう」
と言ってノートをバタンと閉じ、
俺は二性(ふたつ)に分かれて
それぞれの場所へ。
また明日も同じ様な繰り返しが来る。
動画はこちら(^^♪
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