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【映画感想①】偽りのないhappy end
視聴後、タイトルの皮肉さにひっくり返ってしまった。
え、これで終わり?エンドロール流れ始めちゃった、本当に終わりなんだ……
何一つハッピーエンドではなくない?
そもそも分からないまま終わったことが多すぎて……
結局はユウがどこに行ったのかも、どうして姿を消したのかも、生死も、美月が自殺なのか他殺なのかも、作中では何も明かされずに終わってしまった。
なので、最後まで観れば全てが分かる!という気持ちで視聴すると、肩透かしを食らう作品ではあるかも。どちらが良いとか悪いとかは置いておいて。
ただ私は最終的には上記のもの全てが明かされるんだろうという気持ちで視聴していたので、シークバーが右側に寄っていくにつれ、え、まだ何も分かってませんけど!?あと5分しかないよ!?と別の意味でそわそわしておりました。
調べてみましたが特に原作もなさそうなので、原作で補完ということも出来ず……
私はハッピーエンドでもバッドエンドでも鑑賞後に心地よい余韻に浸ることができればそれで満足なんだけど、この、作品、は……うう〜む……
あらかじめそうだと知った上で観ていればまた違った感想を持ったかもしれないなぁ……
と、視聴直後はほんの少しモヤっとしていたのですが、ユウ役を演じられた河合優実さんがインタビュー上で、「余白を楽しむ作品」だとおっしゃっていたので、そういうものなのかも……!となりました。ふむ🤔
私の感想よりもずっとずっと深いところからこの作品について語られているのでぜひこちらも👇🏻👇🏻
ユウ、ユウなぁ〜〜……
もう二度と帰ってこない気も、そのうちひょっこり顔を出す気も、する……
そもそも生きているのか死んでいるのかも謎だが……
例の踏切のシーン、妙に印象に残っているんだよなあ。
前に道はあるのに進まない、物理的な障害はないのに進めない。
姉と向き合うことを避けている暗喩のようにも感じられました。
この作品の中の唯一と言っていい幸運なことって、エイミとヒヨリが出会えたことだと思っていて。
妹のことを知っているつもりで何も知らなかった同士の姉たちの傷の慰め合いが惨めで、でも美しくって私は大好きだ。
何というか、私自身も近しい人のことを上辺だけしか知らないんだろうなあと思ってしまった。
でもそれって悪いことじゃないと思うんだけどな。
秘密の多い女って好きなんだ、私は。
トゥルーエンド=ハッピーエンドとは限らないと分かってはいますが、どうしてもハッピーエンドに夢見てしまう人間なので、ユウはまだ生きているし、何なら男も生きているし(救助が間に合う)、美月は他殺(ヒヨリの心の安寧のため)って考えちゃおっかな🎵
流石に夢見がちが過ぎるよ、分かってるよ。
そもそもこのタイトルは誰目線のものだったんだろうな……
誰にとってこの結末が「偽りのないhappy end」だったんだろう。
その答えは視聴者の数だけあるんでしょうね。