見出し画像

美しく整備されたネオ空襲

私がゴチャゴチャ考えたところで何の意味も効力もないのはわかってるんやけど、今この国で生きてる1人の人間として、「都市」とか「豊かさ」とかについて考え込んでしまうことが多い。

確か人生で初めて東京行ったのは小3の頃やったと思うんやけど、ビルだらけな場所ばっかりでストレスを感じまくった記憶しかなく…

昨日、出張でみなとみらいに行って、「あ、自分の感覚は変わってないんやな」と再認識。こういう人工的な場所はニガテなんやわ。

これは首都圏だけの話と違うかもしれんけど、どこの駅行っても商業ビルの中って、田舎のイオンモール並みに特色ないよな。LUMINEもアトレも、俯瞰して見るとみな一緒ちゃう?

あと、渋谷とみなとみらいって、なんか違うんですか?みたいな。再開発って「美しい空襲」にしか見えんのだけど。

つまり、判で押したように同じ内容物が入った爆弾を投下する破壊。日本人って定食大好きやん?どこの店でも大抵、思考停止してても選べる定食メニューがあるように、再開発された都市空間は「定食」が並んでいるような感じというか。

そして街の整備のされっぷりは、近年の美しく、ボタンがいっぱい並んでて、めちゃくちゃ整備された便所を彷彿とさせるというか。

言い過ぎ?なんか私、見落としてる?

さらに、子供の頃と違って、この美しいビルの中に、どれくらいの人が働いてて、そこにどれくらいの意味があるんやろうとかも考えてしまう。自分のやってることも含めて。

薄暗いビルの中に入るとベンチの横に立派な木の植栽があって、「いやー、こんな日陰に植えられた植物、かわいそうやな。枯れへんのやろか?」と思って近づいて見ると、人工物、つまり偽物。わかった瞬間、なんとも説明しにくい複雑な心境になる。なんと言うか、いろいろなレイヤーでいろいろ間違ってる感じがして…。

これ、フェイクグリーンでしたわ…

多くの人々は、ほんまに都市がこういう風になっていくことを良しとしてるんかね??

だからたとえビールの空き缶とタバコの吸い殻が隠されていても、都会の一角にこれでもか!!ってくらい雑草生えてるとなぜか安心する。けど、たぶんそのうちこの雑草も根絶やしにされ、「美しく」整備されるやろうね。

もっと草生やすと涼しくなると思うけどね、都会も。

せやけど、こんなに手垢が全然付いてない、カオスの入る余地がまったくない都市ってつまらなくないのか?

私の感覚ズレてんのかね…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?