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フォレストスクールの後、ティーンになったからこそ、自然の中で身体を動かし、自由に遊ぶ時間を

🌳ずっと気になっていたフォレストスクール

息子が小さかった頃から、共感する点が多くずっと気になっていました。

フォレストスクールは、1950年代にスカンジナビア諸国(特にデンマークやスウェーデン)でスタート。「自然の中で過ごすことが子どもの成長に良い」という考えから、森や自然を舞台にした学びが広がった。

その後、1990年代にイギリスでも取り入れられ、自然環境での体験型学習が注目されるように。子どもが自分らしく学べる環境を大切にするという基本理念のもと、現在世界中で取り組まれている。

特徴ポイント
自然環境で活動: 森や公園で、木や土などを使って学ぶ。
子ども主体: 興味に応じた探求をサポート。
体験型学習: 身体を動かす活動中心(火起こし・工作・生き物観察等)。
リスク体験: 適度な挑戦を通じて自信や問題解決力が育つ。
継続的な参加: 定期的な自然体験で長期的な成長を目指す。

信頼関係を築くには時間が必要。ゆえに、継続的な参加の利点を理解し共感しつつも、当時は定期的にコミットするのが難しかった。

当時息子はフルタイムで学校に通い、私もフルタイムで働いていました。セッションのタイミングが息子の生活に合わないことや、継続的に週末コミットメントすることが難しく、気になりつつも、参加は見送り。

スクールホリデー中の単発のイベントに参加しつつ、息子の年齢は大きくなっていきました。

🌳フィリピンのフォレストスクール

フィリピン移住後に、ここにもフォレストスクールがあると知りました。

ソーシャルメディア等で参加者の写真等を見てみると、なかなかプレティーンの姿を目にしない。異年齢で交流することに100%賛成なのですが、3歳から12歳の年齢の幅の中、大多数の参加者は低年齢層のように見受けられます。

そろそろ移住後の生活も落ち着いたので、グループ創設者に問い合わせしてみようか。

そんなタイミングでカジュアルな集まりがあると知りました。

(もう1ヶ月半前の11月末のことだけれどね)

勿論ネットで質問は出来るのですが、フォレストスクールフィリピンの創設者と実際にお話しが出来る機会があるのならば、行きたいなあ。

ただ、自分の中で聞こえる声

「遠いなあ~」

シンガポールからフィリピンに来て適応が必要になったのが、この広さ!興味があっても、先ずは場所チェックしないとね。開催場所が遠いことが多いのです。

しかも、マニラの渋滞!

11月末になり、Grabで車を予約するのが難しくなってきた時期でした。

自宅から開催場所までGrabで車を予約できるか⁉

遠いよなぁ。
帰りGrab捕まらなかったら、どうしよう。
行けたとしても、帰りの車予約できなかったら、家に戻れないよなあ…。

🌳気になったら、アクション

行かない「言い訳」を作り出す脳内の言葉。
「言い訳」は、自分を守ろうと私の脳が働いてくれている証拠。

「ありがとう。」と、まずは認めます。

「行かない」理由は確かにある。その自分の中の防衛反応を認めつつも、「行きたい」気持ちにフォーカスをシフトします。

とにかく行ってみよう。

自分の中で言い訳がグルグルする時は、それだけ「やってみたいのだ」ということで、とにかく自分を押し出しちゃう(身に危険があることは、しないよ!)。

だって、興味がなかったら悩んでいないはずだから、ね。

🌳フォレストスクールの集まりへ

(当日、往復とも問題なくGrabの車は予約出来ました。)

その場所に集まったのは、フォレストスクールに興味がある保護者や以前トレーニングを受けた保護者達。

参加者と創設者のカジュアルな座談会でした。

自己紹介等落ち着いたころに、気になっていた参加者の年齢について質問。

創設者シャロンに話を聞くと、やはり10歳が今までの参加者の中で一番上の年齢だそう。

続けて気になっていた質問を投げかけます。

  • 年齢が上になると参加者がいないのは、なぜだと思う?

  • 参加者の毎年年齢が上がるわけで、彼らの受け皿は?

  • 参加年齢がもっと上をターゲットにしたセッション始める予定は?

ここでのお話が興味深かった!

低学年の年齢でフォレストスクールに共感して参加していたとしても、学年が上になるにつれてアカデミックの結果を保護者達が気にし始める時が来る。すると、フォレストスクールではなく例えば、バスケットボールやサッカー等にシフトしていくのではないか。

参加者の答えのまとめ

おお!

やはり、アカデミックフォーカスの影響は大きいのね。

スポーツグループに属するのも素晴らしい。
同時に、指導者がいるスポーツと自由な遊びは目的が違います。

🌳自然の中、子ども主体の遊びの重要性

ティーンになったからこそ、「遊び」を続ける重要性を感じるんです。

自由な遊びが子どもの発達にとって不可欠であり、特に自立心や問題解決能力、社会的スキルを育むためには遊びが重要。スポーツも価値のある活動だが、既定のルール、勝敗結果、指導者の期待に応える等の特徴がある。自由な遊びが子どもの発達にとって不可欠であり、特に自立心や問題解決能力、社会的スキルを育むためには重要


Dr. Peter Gray

幼児期に自然の中で過ごす重要性は、よく耳にします。同様に、ティーンになっても、大人の監視を気にせず過ごす「遊ぶ」時間が重要です。けれど、幼児期程その重要性が説かれていないように感じます。

フォレストスクールやマニラで自然の中で活動をする幾つかのグループも、対象年齢は11・12歳迄。ティーンになると、「もう、自然の中で自由に身体動かして遊ばなくていいよね。」と、放り投げ出されてしまうのね。

ティーンになると、自然の中で遊ぶ重要性が無くなるのでしょうか?幼児期とはまた違い、ティーンだからこそ「遊び」が必要になってくる理由が生まれてきます。

だって、羽目を外すと注意されがちになるこの年齢。身体が大きくなりふざけていると、どうしても目立ってしまう。学校でゴミ箱に入って遊んでいたら、注意されちゃうしね(詳しくは、👇)。

リスクある遊びをしたがるのが、特に男の子達。

走り回っていたら注意をされる。だから、友達と集まり、デバイス内のコンピューターゲームにリスクを求めていくのも無理ありません。

ゲームがいけないというのではありません。息子を観察したり、男子校で働いた経験も含め、多くティーン(特に男の子達)の休み時間の様子を見ていて、身体を動かし「遊ぶ」重要性を実感しています。

教師として働いていた当時は、仕事なので注意する側でしたが、心の中では「身体動かして、突拍子もないことをして、仲間と一緒に笑う」大切さをしみじみ感じていました。

🌳プレッシャーが増える10代の時期

この年齢は、アカデミックやピアープレッシャーも増えていく時期です。成長のプロセスとして、精神的に不安定にもなります。

メルボルンでセカンダリーレベルを教えていた際、いつもは明るいケアフリーな性格のYear 11 の男子生徒が、周囲と自分を比べ、自分の力不足を嘆き、アセスメントの最中に突然泣き出すこともありました。テスト開始前、ストレスで身体をガタガタと揺らしている、ハイアチーバーのYear 8の生徒も…。

抱えていたストレスが成長過程のティーンに与える影響を、学校の中で数えきれない程目にしてきました。

No Worries!
そんな土壌で育つオーストラリアのティーン達も、大きなストレスを感じていました。身体が大きく変化する時期です。気持ちも不安定になります。

だからこそ、ティーンになり身体が大きくなってきても、先生・大人に注意されずにフォレストスクールやDr.Grayが提唱するポイントを満たすような環境で遊ぶ場所・時間がある大切(爆音出して、改造車を乗り回すとかは違うからね~)。

🌳「ご迷惑をおかけしませんように」との心配

「ご迷惑をおかけしませんように」と、保護者が心配しなくていい場所が必要なのよね。

最近の私の実体験です。

息子と公園で過ごしていると、
「体操選手?」
す~いすいと、遊具の雲梯を軽々移動していく低学年の学齢の男の子がいました。

ブランコの上のポールに軽々よじ登り、近くの木の枝から何かを触ろうとしている。TBSテレビの「SASUKE」を見ているようでした。

「あれだけ動けたら、気持ちいいよな~」

なんて眺めつつ、「大丈夫かな」と、安全の心配が気になりもする。けれど、運動能力がとても高く、引力の影響なぞ全く心配がない様子。

しばらくすると、セキュリティーのスタッフがやってきました。軽く声をかけられて、「SASUKE」君は、華麗な移動をストップ。

その子に刺激を受け息子は、同じようにブランコの上のポールに登ろうとしてみる。

けれど、登れない。

「何かの上に足をかけたら乗れるだろう!」
そう考えたんでしょうね、大きなゴミ箱を動かそうとしました。

もうここでね、見ていた私はやはり介入してしまうんです。

「危険」だからというよりも、「公共のゴミ箱」に乗ることに抵抗がある。

チャレンジさせてあげたい気持ちと同時に、「ご迷惑をかけないように」と、ストップをかけてしまう。

だからこそ、意識的に自然の中に連れて行かなければと感じるんです。

「世間」の皆さんに「ご迷惑」をかけず、公共の設備を害さず、自分の限界を考えながら思いっきり動ける場所で「遊ぶ」時間を持つ重要性を痛感しているから。

🌳Meet upについて

メトロマニラの南のエリアで、定期的に家族が集まり、子ども達が自由に遊ぶ時間をもっています。

「自然の中で、思いっきり子ども達で遊ばせたい」

そう思われたら、メッセージ下さいね。
次回のMeet Upの場所と時間、ご連絡します!

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