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本のご紹介11 シュタイナー心経

「シュタイナー心経」西川隆範 風濤社

 まえがきから少し。

シュタイナーの著書・講義録を順次翻訳してきたなかで、「これ一冊あれば生きていける」「これ一冊で生死を乗り越えられる」と言えるものを訳出しておきたい、と四半世紀前から思っていました。「大般若経」六〇〇巻が「般若心経」二六二文字に纏められたように、「エッセンシャル・シュタイナー」というべきものを纏めておきたいと思っていたのです。
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のびのびとした生命力が、本書から皆さまの心と魂に湧き出ることを願っています。
平成二十年孟秋   西川隆範

目次
シュタイナー心経          1
緒言               11
シュタイナー流イニシエーション  19
基礎・人智学レクチャー      75
基本・人智学スタディー     103
宇宙扁・古代扁         131

少し引用。

内的な高次の人間は安らぎと確かさを通して成長する。外的な生活の波に翻弄されていると、高次の人間は成長できない。内的な平安が内的な人間を育てる。そして、内的な人間が内的な支配者になり、外的な自分を導くようになる。喜怒哀楽が自分以外のものに拠っているいる場合、人間は自分の主人になっていない。                 24ー25頁

静かな思考活動に、いきいきとした感情を発展させる必要がある。精神が自分のなかに流し込むものを愛することを学ぶのだ。そうすると、思考世界が日常の事物より非現実的だとは感じなくなる。精神存在のなかでの生へと拡張していく静観的思索、すなわち瞑想によって高い認識が開かれていく。
                         25頁

なによりも必要なのは忍耐力だ。性急さは人間のなかにまどろむ力を枯れさせる。忍耐は認識を引き寄せ、性急さは認識をはねつける。要求と欲望を沈黙させることが大切だ。達成したことに満足し、心に平安があるようにする。魂と心の開発に努めつつ、自分が悟りを開くにふさわしいと天が見なすまで、静かに待つ。そうしていると、まなざしや身振りが安定し、決断力が増してくる。                   37頁


 こんな感じで奥付まで続きます。日常をよく生きるための情報満載だなあと個人的には感じ、とある情報からなのですが宇宙扁・古代扁については三分の一ほどはそうであるのかなあと話半分くらいに捉えて読むようにしています。
 地上生から死後の生活のことにもシュタイナー流で詳しく語られていて、そこらへんの未知に対する不安があればまあ若干気持ちがやわらぐかもしれません。また、人によっては幾つかの指針を得られる本であるかもしれません。

 そんなかんじ。ではでは(*'▽')。
 
 
















 


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