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本のご紹介4 怪奇版画男
「怪奇版画男」 唐沢なをき
版画ですべて彫った日本で初めての漫画。
単行本のほうが版画の迫力が段違いでよいかと。基本木版画で台詞はゴムで紙版画イモ版プリントゴッコ魚拓も時に使われ、あとぼり奥付に至るまで版画である。
版画男は棟方志功の衣鉢をつぐ意匠の外見、好き放題な荒くれ者で版画を馬鹿にする者、年賀状・暑中見舞いを木版画で出さない奴に容赦無く制裁を加える版画至上主義者。
最後は難病の少年のために4色刷りの版画を完成させた後、人知れず消え去る。
低生産性を極めたその身を切った行為自体がギャグで、俺はもう褒めあげたい気持ちで胸一杯になる。
もしかしたら、生涯で一番笑かしてもらった漫画かもしれないのだっ。
馬鹿馬鹿しさに満ち溢れたこの本を とにかく買って読んでみてほしい。