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2002年 ウィンスロップ・コレクション
フォッグ美術館所蔵19世紀イギリス・フランス絵画 2002年度カタログから。
はじめに と 書籍冒頭を喜多埼親(当時国立西洋美術館客員研究員・一橋大学院助教授)のあいさつ。1997年フォッグ美術館の改修工事のためコレクションが外に出る可能性があることを東京新聞文化事業部から伝えられ、19世紀画家の想像力の側面に光をあて企画することを提案、作品の選定、翌年のフォッグ美術館での補完的調査を経て全86点のリストを形成するまでの経緯などについてふれられている。86点のリストは「過去と東方」「神秘と顕現」「誘惑と堕落」「象徴と偶像」の4つのセクションから成る。
続くエッセイをジェイムス・クノー氏(フォッグ美術館館長)、ステファン・ウォロホジアン氏(同美術館学芸員)、ミリアム・ステュワート氏(同美術館学芸員)がそれぞれフォッグ美術館とウィンスロップコレクションについて、アメリカの個人コレクションについて、ラファエル前派について順番に綴っている。
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上記写真書籍から。ハーヴァード大学付属美術館資料室蔵。
ウィンスロップがどのような人物だったのか、下記の外部サイト、林哲夫さんのブログに詳しいことが短く纏められているかと。
各セクションから一画像ほどを紹介したい。選ぶことに困難を覚えるセクションばかりが多く。スマホ撮影の際に冊子の見開き構造の為ときには不本意ながら写真はいくらかゆがんでしまい、縁は少しばかり欠け、ピントがシビアではないと思う。裁断は出来ず。今後工夫。どうか。
「過去と東方」セクションから
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「神秘と顕現」セクションから
ロセッティ「ベアータ・ベアトリックス」、モロー「出現」、ブレイクなど著名な作品多数。
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「誘惑と堕落」セクションから
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「象徴と偶像」セクションから
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会場では「無垢なる幼児たちの勝利」を暫くずううっと見入ったことを今でも思い出せるかなっ。うまく言えないけれど生きている女性が放っているような生命を纏っている絵画だったような気がする。
もう二十数年前のことになりましたハイっ(*'▽')。