グランド・ワズー
鍋の蓋とホームセンターで入手した白木の角材で、アンクル・ミートが作り出した妄想の支配者クリータス・オウリータス・オウライタスの失業したミュージシャンで構成される軍団と、幻の宿敵ミディオークラッツ・オブ・ペデストリウムの軍団によるバトルに加わる。どちらがカウンターカルチャー側、つまりはザッパの擁護する軍であったかもう忘れたので(取り敢えずアンクル・ミート関連のクリータス側をそうであるとする)クリータス側で参戦、にしたのだがこの音楽家集団軍団の兵装の下は、ハナモゲラ語族文法、ジェリー・ガルシアの、ロバート・クラム・デザインの(以下略)プリントTシャツで裏を返せばいかようにも楽隊に転じる所存、軍隊で糊口をしのぐことは不本意な選択であることを暗に表明していて、セカンドパート的に、やんややんや由緒ある音楽業界正規軍と矛盾の打撃音をたてている。
梶薪はそんな装備で大丈夫なのだろうか?リッキーリージョーンズのアルバムジャケットのプリントTシャツで戦場に到着したのはまずかったような気がするが。鍋の蓋と角材をもってしかるべく鍋の調理進行と本棚の拡張にあたらなくてもへっちゃらなのか?
グランド・ワズーのCDをゲットした頃は盤を入手しないと音楽が手に入らない頃だった。その日、フランクザッパのグランド・ワズーとニルス・ロフグレンのソロアルバムを手に持ち、レコードショップで店長さんに「クラシックの音楽でなんかありませんか」と漠然と丸投げレスキュー久々な困ったちゃん級此処に辿りつけりだなっの質問をしたのだが、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」が収録されたCDをう~~んと唸った末薦めてきてソノママ購入。この店長さん、両軍に通じている人物で私の手元を窺い咄嗟に考えたのかもしれない。ワズー(wazoo)がらみの場面であるから、洒落だが敵軍の間諜であったのかもしれない。
だいぶ月日が経過しわたしは「亡き王女のためのパヴァーヌ」のスコアを入手しギターソロアレンジ用のそれをも入手して。こうして忙しい中(笑)クリータス側で参戦したりしているのだが。
(文脈のごくちいさな断絶)
ロシア式に頭部のほうをライターに近づけ着火させても、煙草を咥え頬を窄め思い切り胸を膨らませても夕闇はいつもよっかはやく到着したりはしない。胸のプリントシャツは背景がいつも黄昏ていて、今日はその時間帯がはやく来るのもいいかなっつ、と思ったりするけれど。
(*'▽')。