イルカがせめてきたぞっ
ちいさな頃うちに「なぜなに学習図鑑」という図鑑が何冊かあった。そのなかに高等知能生物であるイルカが人類の侵略をはじめる挿絵があり、しばらく心配で夜も眠れなくなったことを思い出す。学習図鑑だったら家族は気前よく本を買ってくれた。
よく子供向け商品のヒットにつながるには、サイフを持っているのは両親であることを意識せよというような言説があったと思う。
この「なぜなに学習図鑑」は図鑑を擬態したオカルト本やSF本であったのではと。すこしのちに読んだ楳図かずお の恐怖漫画も怖かったが、怖い という感情の芽生えはこの学習図鑑シリーズだった。
イラストを手掛けていた絵師は石原豪人、小松崎茂のほか、南村喬之、梶田達二、柳柊二、水木隆義などなどの昭和の挿絵画家たちである。
小松崎茂ONLINE美術館
ではでは(*'▽')。