タケシとシゲルが働いている職場での出来事の話【短編小説】
タケシは、一緒に働く仲間のシゲルに今日も仕事の指示を出していた。
タケシとシゲルは、同期入社で同年代である。
会社は、段ボール内を組み立てたり、その周りを片付けたり、段ボール内に商品を入れたり、それに付随する備品を準備したり、片づけたりと言葉は悪いが簡単で単純なそんな仕事をしている。
今日の業務もタケシとシゲルで一緒に段ボールを組立商品を入れる作業だった。単純な作業なので、今日も、明日も、明後日も、殆ど毎日仕事に変化はなかった。
『シゲル、その段ボールに商品を入れて梱包が終わったら、こっちの段ボールにも商品を入れて梱包を頼む。』タケシはシゲルに、そう伝えた。
シゲルは、『わかった。こっちが終わったら取り掛かるよ。』
タケシとシゲルは、同期入社で同年代である。
給料もたいして変わりはない。
かれこれタケシとシゲルは入社して10年目を迎えていた。
しばらく時間が経過したので先ほどのタケシがシゲルに言った事を、シゲルが行っているかをタケシは見渡した。
案の定、いつものようにタケシが言った事をシゲルは忘れていた。
シゲルが言われたことを忘れて、違う事をやりだすのは、毎度の事なのでタケシは慣れっ子になっていた。
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