「WIERD」編集長が語る未来像とは
2018年の締めくくり。今年一番おもしろかった本のことを書こうと思ったが、すっかり年が明けてしまっていた。
2018年:私のベスト本
▼『〈インターネット〉の次に来るもの: 未来を決める12の法則』
この本は2018年の4月末に購入してから、4分の1まで読み進めたまま、そのまま放置されていた。いわゆる積ん読状態となっていた。
半年前から仕事が落ち着いて時間ができたので、少しずつ読んでいると「こんなに面白いのか」と驚いた。なんで途中で読むのを止めていたのか、昔の自分が全く理解できない。
著者は「WIRED」創刊編集長のケヴィン・ケリー氏。彼の文章が面白く、それぞれの章末に未来の予想が事細かに記載されている。
だから、この本を読んでいるとありありと30年後の未来が頭に描くことができる。公開前の映画を先に見ているような優越感に浸りながら興奮を得られた。
本を読み始めてから著者がWIREDの創刊編集長だと知り、雑誌WIREDにも興味が湧いてきた。
ちょうどデザイン・判型を刷新した日本版が発売されたところだったので、即買いした。
「予測できるもの」と「予測が無駄なもの」を切り分ける
この本の内容は、以前読んだnote CXOの深津さんのインタビューともリンクした。
個々のテクノロジーも同様で、点として見れば選択肢が多過ぎて、先の予測は困難です。でも、「大きな流れがどこに向かっているのか」や「この選択肢には未来がない」ということは、ある程度判断できます。
(中略)
大雨の日に川の決壊場所を算出しなくても、高台にいれば安全です。もっと言えば、川に行かないだけで生存率は相当上がる。テクノロジーやトレンドの未来予想にも同じことが言えるのではないでしょうか。
深津さんは、村上春樹のように喩えが美しい。
僕自身、もともと仮説を立てて検証するのが好きなんです。大学生のころから、「テクノロジーで生活や文化がどう変わるか」に強い興味があって、「この技術はどう使われ、普及するのか」というテーマは、今でも最も興味があることの一つ。世の中の事象に対して、「この後はこうなるのでは?」と可能性を想定する、思考実験を常日頃からしています。
大きな潮流を掴んでいれば、点の技術やニュースに踊らされることがなくなる。先の見えない未来にも明るい展望を持つことができる。
それはライフスタイルを決める判断材料にもなるし、キャリアプランにも良い影響を与えるだろう。
SFは苦手なジャンルだったけど、この「サイエンス・カルチャー」という分野は自分にとってかなり好奇心が掻き立てられると気づいた。
「私はテレビのニュースは絶対に見ない」
WIRED編集長の松島倫明さんとの対話「get WIRED」の内容を紹介だけしておく。動くケヴィン・ケリー氏はこちらから見れます。
「テレビのニュースは絶対に見ない」という彼の理由の真相を聴いて、僕も納得しました。
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