sayuri ueda ウエダサユリ ウニマ舎

落ちている針金、穴の空いた鉄のカケラ、布のハシキレ、踏みそうになった小さな花、落ちている羽、窓からの雨、すれ違う人。流れてくる事柄がいますべき事だと思って六十年。起こる出来事の中に何かを発見しながら毎日暮らし、生きることはその連続。^ ^

sayuri ueda ウエダサユリ ウニマ舎

落ちている針金、穴の空いた鉄のカケラ、布のハシキレ、踏みそうになった小さな花、落ちている羽、窓からの雨、すれ違う人。流れてくる事柄がいますべき事だと思って六十年。起こる出来事の中に何かを発見しながら毎日暮らし、生きることはその連続。^ ^

マガジン

  • 言葉 ? ウニマ誌

    言葉とアートです。言葉もアートもなんなんだろう。言葉は人間が伝達するために用いている音。音ではなく視界から入る言葉もある。言葉はある程度の共通の認識はあるけれども、その音や形は他の目に見えないモノも含んで、受け取った人間によって様々な色や形で落ちていき根をはやす。そんな生き物。としての言葉。を観察して飲み込み吐き出してみます。

  • 原爆で消えた32歳祖母 1945,7/23まで息子宛の手紙

    生き物や空を観察するのが好きでちいさな舞台の美術や小さな世界、拾ったモノや集まったモノで作ったりしています。父も母も広島市に落とされた原子爆弾で両親を失いましたが、ふたりは支え合って明るく大切に新しい家族をつくってきました。戦争の話も聞いたことがありませんでした。しかし、私が50歳の頃、母の母が疎開先の息子に送った明るいお茶目な手紙が沢山出てきて、急に私の目の前に戦争が現れて、その続きで私たちが存在していると気がついたのです。それからその手紙をきっかけに当時や身内の人たちの人生を探す様になりました。その1945年以前に生きていたそこにいた人たちの生の声。それを伝えようと思いました。伝えつつ、戦時中の言葉でもそこに明るく温かさを感じた。それを伝えたく。印刷物という本の形にもしていますが、それよりも手軽に届けることが出来るこのマガジンを作ることとしました。    ウニマ誌

  • 1946年 BC級戦犯死刑囚 獄中日記 小野哲  ウニマ誌

    私の祖母の弟の親友が太平洋戦争で終戦後、南の島で26歳で処刑されました。彼は5月に上官は逃げた部隊の責任を取り他の隊員たちを守り投獄されて7月に処刑されるまでに、なにかしらの紙橋切れなどに日記を残し、その後遺族に届けられたその紙の束の文字を父が泣き泣き書き写し、同期の生き残った仲間たちが冊子にしました。

最近の記事

細胞の心

ただ、ただ、平らな心でいきていたい。 心というものは勝手にざわついたり 勝手に沈んでいったり 底の底にただ、ただ、漂っていたら 空気の泡が水面にゆらゆら上がっていく様に ふわって顔を出して あーーーー、空ってこんなに青かった。 雨ってこんなにしっとりしてた。 って気がついたりもする。 心って細胞ひとつひとつにある感じがする。 それらがざわめく。 そこが喜ぶ。 そこがぐらぐら沸いてしまう。 コレも人間の醍醐味でこの揺らぎは楽しむべきか? とも思ってい

    • +4

      1945年4月15日疎開先の豊へ母より

      • 若き青年の獄中日記1946年5月10日

        私は 母方の祖母横山幸子の弟の友人である小野哲さん の獄中日記を手にしてしまった。 彼はBC級戦犯で南の島で処刑をされたらしい。 まずはワタシの祖母幸子の話だが 幸子は佐賀県から広島の江戸末期から創業のワカサヤという足袋屋にお嫁に来ていた。幸子は東京の大学に進学し先に進学していた兄と暮らす。兄が熱心にしていたテニスサークルで夫となる横山寿郎と出会い結婚。寿郎の家は平和公園のすぐそばの本通りという商店街。それは現在、西から東へ伸びているが江戸時代は、北側のお城から南へのびてい

        • 日記は1日ぼうず ^-^

          2024年8月13日晴れ36度 広島市の郊外の山の端っこ。 今日は日記を書いておきたいと思い、パソコンを開けた。 日記、、、今日から書こう!  と1日分書いては メモ紙になっているノートが部屋の中には沢山ある。 3日坊主にもなっていない。こんな人は多いかな。 日記、今日の出来事、を書こうかなと思いながらも、 ここ数年、私の中での気になっている事から書いている。 数年前、 原爆で若くして亡くなった祖母の手紙が見つかった。 その手紙は戦時中の紙も不足する中、そこらへんにあった

        マガジン

        • 言葉 ? ウニマ誌
          3本
        • 原爆で消えた32歳祖母 1945,7/23まで息子宛の手紙
          2本
        • 1946年 BC級戦犯死刑囚 獄中日記 小野哲  ウニマ誌
          1本

        記事

          15月の夢のはなし

          15月のお月さま 砂色の雲の虹 後ろ向きの猫 明日の中の昨日 13月のおひさま 草色の雲の雨 横向きのしっぽ 生まれてないワタシ これは夢のはなし コレは夢のはなし 31月の星々 空色の涙 とまらないブランコ ぐるぐる回る未来 あの月の風 はじめましての空の下 イライラひかる砂の川 知っている螺旋階段 コレも夢の話 これも夢のはなし 夢の中の言葉たち 流れかすめて穴の中 この月の匂い くるくる笑う瞳 葉っぱのざわめき 森の呼吸ひんやり これは夢じゃない これは