自分のキャリアにちゃんと向き合う1年にしよう

さて、2025年はどんな1年にしようか。
自分はいま、まあまあ悩んでいる。

これまでのエンジニアキャリアを雑に振り返る

インフラから始まりプログラミングの世界へ

はじめはしがないSESで、プログラミングをやりたかったのにインフラ部門に配属され、社内データセンターの運用保守をやっていた。3年ぐらいで痺れを切らして別のSES企業に転職し、1年ぐらいAWSやAzureの案件をやった後、研究開発系のプログラミングができるチームへの配属が決まった。

そこからは本当に大小さまざまな案件に携わらせてもらった。技術要素でいうとナチュラルなJavaでフレームワーク自体を作るとか、大学の研究室と組んでPython+Chainerで試験実装をして論文が出たりとか。
この頃は特にチーム開発という世界でもなく、「いまから新しいプロジェクト始めるから自走できる人ちょうだい〜」みたいな案件にぶちこまれて、プロパの何もしないPMと私(+プロパ若手1名)、みたいな構成で半年以内ぐらいの単発の案件が多く、周りにわかる人も助けてくれる人もいなかったので、とにかく技術的なことは調べまくってなんとかしていた。

マネジメント職へのチャレンジ

で、しばらく経験を積ませてもらった結果、運良く自社の評価も得られて順調に昇進し、28歳のときにマネージャ職に就いた。社会人歴としては6年目ぐらいのことだった。
これまで自分自身も大して1on1してもらった記憶もないのに、自分が1on1をする側になってしまったり、大して経験もない若造が7歳ぐらい年上のエンジニアの目標設定や評価をしなければならなかったりで、結構大変だったのを覚えている。

合間で採用活動や営業のようなこともやった。
弱小SESの営業はあまり向いていない気がしたが、採用活動は自分の組織に引き入れたい人と巡り会い、その人の活躍イメージを想像しながら夢と現実を語るのは楽しかった。

そうやって、色んな人と色んな話をしながら、一緒に相手の理想的な未来を思い描いていくことがとても楽しかったのだ。これを自分の主たる仕事にしたいと思った。
自社内での新卒研修の立ち上げを経験したことで、特にエンジニアのキャリアを始めたばかりの人に対して、きちんと教育をして自分のような(あまり意味のない)苦労をさせたくなかったのも、要因としては大きいと思う。

EMとして活躍の幅を広げるために転職

調べていくと、エンジニアリングマネージャという職種があるらしいことを知った。確かに難しそうだけど、これは自分の思い描く理想的な未来に一致する部分が多いなと思った。そう思った瞬間にはもう転職活動をしていて、2023年のはじめごろから現職で働いている。

ただ、ミドル層の不足もあって2025年現在、未だにEMの仕事はメインにすることができておらず、「リードエンジニアのうにさん」と語られることが多い現状である。リードの経験もなかったのでよい経験を得られているし、リードとしてはそれなりに評価を頂いて昇進もしている。チームを率いている立場ではあるのでピープルマネジメントもしているし、それ自体は別に構わないのだが、丸2年経ったいま、改めて自分の理想的な未来を思い描き直す必要があるんじゃないかなと感じている。

これからのキャリアを雑に考える

それを踏まえて、2025年はどんな1年にしようか。

そもそも自分は何がしたいのか

自分が楽しいと思うこと、達成感を感じることはなんだろうと考えると、

  1. 技術的に、自分の存在価値を示せたとき

    • 不可解な不具合の原因を解き明かし、修正方針を立てられたとき

    • 他者への技術的なアドバイスによって、何らかの問題が解決したとき

  2. 組織やメンバーの未来を思い描きながら話をしているとき

    • 組織の現状を把握したうえで、採用活動で出会った方の活躍イメージを想像しながら、酸いも甘いも伝えていくこと

    • 既存メンバーのキャリアイメージと事業活動を一致させ、双方が更なる成長を遂げられるように支援すること

という感じ。「エンジニアリング x 未来を見据えた採用/育成」が自分のキーワードなのだろう。エンジニアとして軸足を置きつつ、目の前のことに追われすぎずじっくりと考えながら未来を作っていくことがしたい。

現状との差分から考える

少なくとも、リードエンジニアとして技術力を活用できている瞬間は上述の(1) に該当するので、不満ではなさそう。では自分は何を思い悩んでいたのか。
それはきっと、いまのリードエンジニアというポジションで求められることに「過去の負債から起きる日々の問題への対処」が多すぎて、目の前のことに精一杯。メンバーのことも組織のことも碌に未来を考えられていない。そういう自分に嫌気が指しているのだと思う。

思えば、現職に就いてからというもの、SESで経験していた炎上プロジェクトの火消しとそう大差ないようなことが多かったような気もする。1つ1つの規模は小さくて気づかなかったけど、そういうことなんだろうか。

あと、自分を犠牲にしていた気がする。現職に就くまでは「自分のキャリアのためにEMを目指して経験を積んでいこう」と未来を思い描いていたはずなのに、今ではもう自分のキャリアの現在地も目的地もよくわからなくなっていた。これでは他者のキャリアに向き合えるはずがない。

キャリア実現に向けて

何を変えられるか

転職しちゃうのが一番簡単なんだけど、それだと単に逃げるだけで何も変わらない気がしている。結局、物量に押されて自分のキャパシティを超えたことで本来やりたいことができなくなっているだけなので、どこに行っても起こり得ることではある。自分が活躍できる環境を探すのも当然すべきだが、それ以前に自分が変わらないといけないんじゃないか。

キャパシティを増やすのはそう簡単にできることではないので、やり方を変えるのか、何かを諦めるのか。いや、性格上、諦めるのはできないかも。
となると、根本的な考え方の部分に、新しいソフトウェアをインストールした方がいいのかもしれない。

何をするか

ということで、定期的に自分の考えを整理したり、インプットすべき何かを得るためにアウトプットの機会を作ることにした。
EM Meetupとかイベントにも行こうな。他者のキャリアに寄り添う前に、まず自分自身のキャリアに寄り添って、自分自身の未来を思い描かないといけないはずだ。

2025年の目標

  1. noteを定期的に書く。具体的には、月1程度の執筆を1年継続する。

  2. EM系、エンジニアリング系の色んなイベントに行く。リアルのイベントで同職種の人とのコミュニティを構築する。自分のキャリア形成のために。

  3. 自己犠牲しない。

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