競争社会でのストレスを減らすには?
好むと好まざるに関わらず、私たちは競争社会の中に生きています。
周りと自分を比べてみては、喜んだり落ち込んだり。
疲れませんか?
生きづらくないですか?
どうしたら、ストレスを減らせるのでしょうか?
もっと平穏な心で、自分らしい毎日を過ごせるのでしょうか?
競争ストレスをなくすには?
競争社会でのストレスをなくす1番わかりやすい方法は、競争社会から離脱することです。
極端なことを言えば、社内での昇進競争がストレスなら会社を辞めてしまう、婚活に疲れたら自分1人で生きる決意をする、などです。
でも、そんなことを言えば「それができれば誰も苦労しない」という意見が、当然ながら出ますよね。
その通りです。
なので、今の居場所を変えることができないのであれば、ストレスを減らす方法は、自分の「心と思考」に探すしかないんです。
競争社会でストレスが生まれる理由
ストレスが生まれる背景は様々ですが、一般的なパターンを下に4つ書き出します:
比較と競争への圧力: 競争社会では、他の人と比べられてしまいます。その結果、勝ち負けや優劣といった評価が生まれます。そうすると、自己評価が他者との比較に左右され、自己肯定感が揺らぎます。
成果や成功への過度な期待: 競争社会で高く評価されるのは、成果や成功です。それがプレッシャーとなって「成功しないといけない」という強い思い込みから、失敗への不安や恐怖が生まれてしまいます。
リソース競争: 競争社会では、資源や機会に限界があると、どうしても奪い合いになります。言ってみれば『椅子取りゲーム』です。このゲームに”負ける”ことは、自分が手にするものが減ることになりますから、緊張感が続いた状態になってしまいます。
社会的規範や期待: 競争社会では、社会的・一般的に「良い」とされていることや「あるべき」姿に合わせるのが「正しい」とされる場合が多いです。もし、これに合わせられないと、社会不適合者として批判されたり、自分で自分を責めてしまいます。
比較的身近な例を2つ、下に挙げます:
競争社会のストレス1:受験
日本人ならほとんどの人が経験する「受験」
「良い成績をとって、良い大学へ」というのは(時代によって多少の違いはあっても)私たちが避けて通れない競争です。
受験を上の4つに当てはめてみます:
比較と競争:学校での成績、模試A判定、受験合格
成功への期待:志望校への合格(受からなかったら?)
リソース競争:志望校の定員数
社会的規範:浪人はダメ。ランク上の学校へ行くのが良い。
といった感じになると思います。
競争社会のストレス2:会社での評価
会社の中であれば、こんな感じになりそうです。
比較と競争:売り上げ業績、顧客獲得数、昇進試験
成功への期待:業績、社長賞、上司からの褒め言葉、昇進試験合格
リソース競争:顧客リスト、プロジェクトメンバー定員
社会的規範:キャリアアップすべき、肩書重視
ストレスは本当に避けられないのか?
上の2つの例でも実感できますが、これで疲れないほうがどうかしています。
それでも、自分の将来のためや家族のために、どんなに大変でも、そこに留まって頑張っているんですよね。
では、退職などの極端な策を取らずに、どうしたらいいかという問題ですが、この答えは実はシンプルです。
「自分」を変える、です。
「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる」という内容です。
自分を変えると言っても、もちろん「違う人になれ」というのではありません。
単純に「ポジティブ思考になれ」というのでもありません。
「自責の念」や「罪悪感」を持つのをやめましょう。
「比べる思考」と「自己否定」をやめましょう。
自分にとって良くない心の持ち方、思考の癖を直しましょう、ということです。
いわゆる「1人反省会」を開催しがちな人には、ぜひ覚えてほしいと思います。
成功や失敗を「自分」という人間の価値に紐付けしないでください。
今の環境がかえられなくても、心と思考を変えて、ストレス軽減しませんか?