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鹿児島県志布志市で実現!紙おむつの「水平リサイクル」による“循環の輪”が完成!

2024年8月、鹿児島県志布志市の保育施設で「マミーポコパンツRefFの手ぶら登園®専用品」(以下「マミーポコパンツRefF」)導⼊がスタートしました!

「手ぶら登園」とは、BABY JOB株式会社が展開する、保育施設向けの紙おむつとおしりふきの定額制サービスのことです。詳しくは、昨年の「紙おむつのサブスク『手ぶら登園』とは?」の記事でもご紹介しています。
*「手ぶら登園®」はBABY JOB株式会社の登録商標です。

これまでにも、志布志市の「手ぶら登園」を導入する一部の保育施設で、使用済みの紙おむつを回収する取り組みにご協力をいただいていました。
そうして回収された紙おむつから、私たちRefFプロジェクトは「紙おむつの水平リサイクル」に取り組んできました。

ですが「リサイクルされた紙おむつを、再び使ってもらう」ことまではできていませんでした。

今回、志布志市の保育施設でマミーポコパンツRefFが導入されたことにより「RefF紙おむつの使用→回収→RefFパルプ・紙おむつへの再生→RefF紙おむつの使用」という“RefF紙おむつの循環の輪”完成したんです!

ユニ・チャーム 商品開発と営業企画の担当者、東京都の保育施設、「手ぶら登園」を展開するBABY JOB株式会社にお話を聞きました。


ユニ・チャーム 商品開発 上條さん「鹿児島県志布志市で“紙おむつの循環の輪”が完成しています!」

鹿児島県志布志市で実現した“紙おむつの循環の輪”と、ユニ・チャームで初めて“保育施設での使用”にこだわって開発されたマミーポコパンツRefFについて、ユニ・チャーム 商品開発の上條さんにお聞きしました!

ユニ・チャーム グローバル開発本部 上條さん。「ご家庭では保護者の方が紙おむつを履かせることが多いと思いますが、保育施設ではお子さまが自分で紙おむつを履く練習をするのも印象的でした」と語ります。

ー志布志市で実現した“紙おむつの循環の輪”について教えてください

上條さん「志布志市は、RefFプロジェクトの紙おむつから紙おむつへの“水平リサイクル”にご協力いただいている地域です。住民のみなさんのご協力により、紙おむつを分別回収し、リサイクルから生まれたRefF紙おむつに再生しています。

上條さん「2024年、志布志市の保育施設で『マミーポコパンツRefF』が導入されました。こちらの紙おむつには、一般販売されているマミーポコパンツRefFと同じように、使用済み紙おむつからリサイクルされた『RefFパルプ(再生パルプ)』を使用しています。

さらに、園でご使用いただいた『マミーポコパンツRefF』は、またリサイクルされます。これにより、保育現場での“紙おむつの循環の輪”を完成させることができ、とても嬉しいです」

リサイクルから生まれたマミーポコパンツRefFは、保育施設で使用された後に回収されて、またRefF紙おむつとして生まれ変わることができるんです。

ー「手ぶら登園」専用のマミーポコパンツRefFと、一般販売品は何が違うのでしょうか?

上條さん「ユニ・チャームのベビー用の紙おむつはこれまで、主にご家庭で使用するシーンを想定して開発しています。

一方、『マミーポコパンツRefF』保育所で使われるものです。保育士さんは何人ものお子さまのおむつ替えを一度に行う必要があり、紙おむつのサイズもお子さまによって異なります。保育現場でヒアリングを重ね、おむつ替えのしやすさ、管理のしやすさなど、保育現場での使いやすさを重視して開発しています」

Mサイズは手ぶら登園専用品のみの展開(2025年1月現在)。「手ぶら登園」ではMサイズはボリュームゾーンのため、Mサイズへの展開は必須でした。

上條さん「具体的には、紙おむつが入っている段ボール”と“パッケージ”、“紙おむつ自体”の3点がそれぞれ、Mはピンク、Lは水色、BIGは緑と、サイズごとに色分けすることでサイズをひと目で判別できるように商品設計しています」

「ズボンの上からおむつを確認する時もサイズが分かりやすいように、文字の大きさと位置を工夫しています」と上條さん。

ー今後、めざすところを教えてください

上條さん「お子さまは保育施設から『マミーポコパンツRefF』のおむつを履いて帰ることになります。保護者の方が『マミーポコパンツRefF』を目にしたことをきっかけに、RefFプロジェクトに興味をもっていただけると嬉しいです。また、ユニ・チャームが掲げる目標に社会課題としてのSDGsがありますので、RefF商品も含めて、常に社会貢献に取り組んでいきたいです」

ユニ・チャーム 営業企画 那須さん「『マミーポコパンツRefF』は環境配慮と使いやすさにより選ばれています」

鹿児島志布志市で実現した“紙おむつの循環の輪”は、保育現場ではどのように受け止められているのでしょうか? ユニ・チャーム 営業企画担当の那須さんにお話を聞きました。

ユニ・チャーム ジャパンプロケア営業統括本部 営業企画の那須さん。BABY JOBとの協業事業である「手ぶら登園」を立ち上げ時から担当する責任者でもあります。

ー“紙おむつの循環の輪”や“紙おむつのリサイクル”について、志布志市の保育施設ではどのように受け止められていますか

那須さん「志布志市は紙おむつの分別・回収を行うなど、環境意識がとても高い地域です。保育施設の横に紙おむつの回収ボックスが設置されていることもあり、保育士のみなさんも“紙おむつのリサイクル”について認知度が高く、よく理解していただいていると感じています」

ーマミーポコパンツRefFについて、志布志市の保育施設からの反応を教えてください

那須さん「志布志市の保育施設で保育士の方に『マミーポコパンツRefF』の使用感をお伺いしたところ、『今まで使用していた紙おむつと変わらずに使える』『リサイクルから生まれた紙おむつでも、きれいな状態なので安心』『紙おむつを使いながら環境配慮ができる』という声をいただいてます」

ー「手ぶら登園」のサービスでは、一般販売品と、手ぶら登園専用のマミーポコパンツRefFのどちらを使用するか、保育施設が選ぶことができます。マミーポコパンツRefFはどのような理由で選ばれているのでしょうか?

那須さん「『手ぶら登園』のサービスは、全国5,100以上の保育施設で展開されています。マミーポコパンツRefFは、その中の1,000か所以上の保育施設で使用されており、“リサイクルにより環境に配慮している”、サイズごとに色分けされているなどの”使いやすさ”という2つの理由で選ばれています。環境配慮に加え、保育現場で保育士さんや保護者さんの育児負担が軽減されるという点でも喜びの声をいただいています」

ー今後、「手ぶら登園」専用のマミーポコパンツRefFの取り組みでめざすところを教えてください

那須さん「『手ぶら登園』は保護者と保育士の育児負担の軽減をめざすサービスです。ユニ・チャームはSDGsの実現に向けて、さまざまな事業を行っていることもあり、『手ぶら登園』で使用される紙おむつを提供する際に、環境に対して何か貢献できることはないか、という想いから、マミーポコパンツRefFの取り組みがスタートしました。

今回、志布志市で“紙おむつの循環の輪”が完成したことで、私たちがめざす、”紙おむつを使い捨てない未来”への第一歩が実現しました。今後、このサービスを多くの施設に採用していただくことで、さらにこの取り組みを広げていきたいと考えています」

東京都小石川ここわ保育園 主任「紙おむつの管理がしやすくなりました」

次に、マミーポコパンツRefFを導入する、東京都の小石川ここわ保育園の主任にインタビュー。

「手ぶら登園」導入により「紙おむつやおしりふきのストックを気にせず、子どもの様子を見ながら、おむつ替えができるようになりました」と語る主任に、今回のリニューアルについてお聞きしました。

東京都 小石川ここわ保育園 主任(写真中央)。「子どもたちが毎日楽しく登園できるように心がけています」と保育への想いをお話ししてくれました。

ーリサイクルから生まれた、マミーポコパンツRefFを同園で使用されていかがでしょうか?

園の主任「2024年の秋から、グループ園全体でリニューアルされたこちらの紙おむつを使用しています。リサイクルされる際にきちんと処理されていると思うので、リサイクル品に対する抵抗感はありません。ほかの保育士からも紙おむつのリニューアルによるトラブルもなく、以前と変わらずに使用できています

(写真左)園内の収納。取材時は通常品とマミーポコパンツRefFの切り替えのタイミングでした。(写真右)倉庫の様子。「段ボールの箱にもサイズが大きく書かれているため、管理がしやすくなりました」とのこと。

ー今回のリニューアルにより、保育現場でのおむつ替えはどう変わりましたか?

園の主任「紙おむつのサイズ表記の文字が大きくなり、色分けでサイズ分けされているため、サイズがわかりやすくなりました。ほかの保育士からも、子どもたちのおむつ替えをする際に『サイズが見やすく、わかりやすい』という声を聞いています」

「2歳ぐらいになると、子どもが自分で紙おむつを履くことも。子どもたちも自分のサイズを確認して履いています」と主任。

―マミーポコパンツRefFを他園に勧めるとしたら、どんなところでしょうか

園の主任「やはり、保育士として紙おむつの管理しやすい点はとてもよいですね。何より『手ぶら登園』自体が、『保護者が毎日登園時に紙おむつの残り枚数をチェックして、その都度、紙おむつを用意する』という手間が省けるものです。そういった意味でもよいと思います」

BABY JOB 東さん「新しい手ぶら登園専用品は保育現場でもご好評いただいています」

“紙おむつのサブスク”こと、保育施設向けの紙おむつとおしりふきの定額制サービスである「手ぶら登園」を運営する、BABY JOB株式会社 マーケティング 東さん、カスタマーサクセス 木内さんにインタビュー。
今回のリニューアルについて、保育現場からの声をお聞きしました。

(写真左)BABY JOB株式会社 マーケティング 東さんと、(写真右)カスタマーサクセス 木内さん。東さんは『紙おむつのサブスク「手ぶら登園」とは?紙おむつのサブスクと回収スタート!』の記事でも登場いただきました。

ー現在の「手ぶら登園」の広がりと、今回のリニューアルの状況について教えてください

木内さん「現在、『手ぶら登園』は全国5,100の施設で導入されています(2024年10月時点)。その中で、これまで『手ぶら登園』で提供してきた通常品のマミーポコパンツから、マミーポコパンツRefFへと切り替えを行っている段階です。マミーポコパンツRefFは関東・関西圏の保育施設を中心に全国で導入を進めています」

ーマミーポコパンツRefFの保育現場からの反応を教えてください

東さん「保育現場からは『サイズごとに色が異なり、おむつ交換が圧倒的にしやすくなった』とご好評をいただいています。また『遠くから見ても箱の色だけでどのサイズかがわかるので、紙おむつの在庫管理がしやすくなった』という声も届いています」

素材はBABY JOB株式会社プレスリリースより。保育現場からは「紙おむつの発注が楽になった」という声も届いているそうです。

木内さん「今回のリニューアルは保育現場でポジティブに受け止められています。また『手ぶら登園』自体が、保護者の方から感謝の声をいただくことが多いサービスです。解約理由としても『おむつを卒業することになった』が多く、解約時に保護者の方から『ありがとう』とお礼の言葉をいただくこともあります」

ー今後のサービス展開でめざされるところを教えてください

東さん「紙おむつのサブスクと併せて、食事用エプロンと手口ふきのサブスクもスタートしていますので、保護者の方にとってさらに便利で負担の少ない“手ぶら登園”に近づけていければと思います。また、手ぶら登園の導入施設が広がることで、保育施設、保護者ともに保育での負担を減らし、保護者が子どもと向き合う時間を増やせるようなサービスを展開していきたいです」

あとがき

2024年、鹿児島県志布志市でついに“紙おむつの循環の輪”が完成しました。“紙おむつの水平リサイクル”をめざす、RefFプロジェクトの一員として、この一歩を進めることができ、とても嬉しいです!

今回、ユニ・チャーム 那須さんの取材で印象的だったのが「紙おむつに解決できる問題は、私たちが想像している以上にもっと大きい」という言葉です。この一言を聞いて、紙おむつという製品の可能性にあらためて気づかされました。

紙おむつ自体の使いやすさや便利さはもちろん、紙おむつが必要とされる社会全体に目を向けることで「手ぶら登園」のようなサービスや、RefFプロジェクトのような新しい取り組みへとつながっていきます。

さらに、新しいチャレンジも準備中です!
紙パンツ・紙おむつを使い捨てない未来への実現に向けて、これからもRefFプロジェクトの取り組みをご紹介していきますね。

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★RefFのブランドサイトができました!
ユニ・チャーム「RefFプロジェクト みんなでつくる、みらいサイクル。

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