見出し画像

R18.心不全と硝酸薬【救急・集中治療Reference】


概要

◇硝酸薬は静脈系、高容量では加えて動脈系も拡張する作用がある。
◇特に血圧の保たれている急性心不全、慢性心不全増悪時の肺うっ血によい
→つまり、CS1心不全によい。
◇ニトログリセリンと硝酸イソソルビドに明確な使い分けはないが、硝酸イソソルビドのほうが降圧作用がマイルドとされる。

禁忌

◇PDE5阻害剤の投与中は禁忌
◇循環が破綻している場合も基本的には使いにくい
◇緑内障患者もNG

ニトログリセリンを投与する

◇心不全用量としては0.05~0.1μg/kg/分で開始
……だが、実際には5μg/kg/分くらいまでは使えるので
◇50mg/100mLのキット製剤で
1~3mLを静注の上、2~4mL/hで開始するのが一般的
◇体重50kgで0.05mg/kg/分だと、0.3mL/hになる。

硝酸イソソルビドを投与する

◇心不全用量としては、1.5~8mg/hを点滴静注
◇まず、注射液5mg/10mLの原液で2~3mLショット
◇その後、50mg/100mLなどキットで4mL/hから開始する。

いいなと思ったら応援しよう!