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【ワットシースダーラーム】これはなんだ?がいっぱいの不思議な寺院

お堂の中一面に広がる美しい壁画とイケメン仏像を求めてバンコクを中心に寺院めぐりをしている私ですが、時々不思議満載の寺院に出会います。

だいたいそういう寺院は後から調べても、あまりその部分に触れていないことが多くて、結局もやもやしたまま終わってしまうことがあります。

今日はそんな寺院のひとつを紹介してみようと思います。

MRTバーンクンノン駅からバスで2駅、バイタクでも行ける、割と駅近の【ワットシースダーラーム】は、川沿いにあるとても静かで美しい寺院です。

黄色の結界石が印象的。

生花ではありませんが、マーライのカーテンがとても美しいです。

白色と黄色の幕が本堂をぐるりと巻いてあったので、前国王記念日か何か祝日仕様なのかもしれません。

ラーマ4世だと思う

さて、中に入ってみます。

入口の扉には大きなタラパットが描いてあり、下部には虎(?)が描いてあります。

祀られているのは降魔印の仏像。
堂内の壁画も修復して間もないのかとても綺麗でした。

後ろに回ると弟子のひとりが仏陀を敬っています。

こんな風に隠れキャラぽく仏像があったり、浮彫があったりするので、後ろまで見られるときはぜひチェックしてみてください。

壁画の上半分は昔の人の暮らしや天人達が描かれていますが…

よく見るパターン

注目したいのは下部の壁画!
干支だと思うんですけど一面に描かれています。

!?!?

ここに書かれている文字を翻訳機にかけても全く意味不明。
この壁画について詳しく書かれたブログや研究論文も見つけられず謎のまま。

左上の丸の中にマスがあり文字が書いてものは、タイの週間占いなどでよく見かけるので、ホロスコープなんだと思います。

呪術や占星術に長けていたチーパーカーオ師に縁がある寺だそうで、それもあり、このような壁画が描かれているのかもしれません。

干支の守護神や基本性格などが書いてあるらしい

なんか分からんけど珍しい壁画を見られて良かったなぁと本堂を後にしました。

そしてその隣にある祠に祀られている女性。
こちらも王族の方であることは見た目から分かりますが、この寺院にとってどのような貢献をしてこのように祀られているのかの説明はどこにもありません。

その奥には仏堂があります。
割とこじんまりとした仏堂で地元の方が何人も入れ替わり立ち替わりお参りにきます。

さて、どんな仏像がいらっしゃるのかお顔を拝見。

中に入って仏像を見ながら、なんだか違和感…と思ったら、ラッサミーが無いのです!

ラッサミーとは肉髷のことで、タイの仏像のほとんどは後光が無い代わりに炎のような肉髷が付いています。

調べてみると、こちらは弥勒菩薩だそう。
弥勒菩薩はゴータマ仏陀の死後、長い時間をかけてネクスト仏陀となる方。

でも降魔印だし服装も豪奢では無いし、私が知っている弥勒菩薩とは違うなぁ…。

こちらの壁画は何と言うか…うん…
味のある絵でした(頑張って言葉を選んでる)

この寺院はタイの詩聖・スントーンプーが幼少期から10代にかけて学んだ寺院でもあります。

そういうことも合わせて、タイでは昔から文学、占星術など色々な文化活動が寺院で行われてきたことがよく分かりますね。

バーンクンノンロード沿いはベトナム寺院、占いで有名な寺院、空海の仏像がある寺院などちょっと変わった寺院が多いエリアです。

変わったお寺が好きな方はこのエリア、おすすめです!


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