【アジャーンに会いに】師匠だって人間だから悩み苦しむこともあるよね
サクヤンを入れてもらったアジャーン・ヌンに挨拶に行ってきました。
仕事が終わってからの移動だったので夕方17時頃でしたが、先生の娘さん達が会いたいと言うのでお話ししながらのんびり待たせてもらいました。
先生とそのご両親へは釜山で買った高麗人参茶、娘さんへはミニオンの東京ばななを持って行きました。
タイって大抵お土産持って行くと渡してる最中の写真撮るんですよね。謎の習慣。
サクヤンを入れてもらうと先生とその教え子という関係になります。
教え子は師匠を敬い、師匠は教え子が困っている時の心の支えになります。
サクヤンホルダーの戒律を破ってしまった時には、先生の所でリセットする儀式【ワイクルー】をしてもらったりします。(まだ私はしてもらったことがないですが)
今回は、海外からの観光客が増えたことで先生が色々と嫌な思いをしているようなので、気晴らしになればいいなと思いお伺いしました。
技術の対価とは
海外からの観光客の中には、ろくにサクヤンについて調べずに、ただかっこいいからと入れに来る人も多いです。
「サクヤン風」のタトゥーならバンコクに数多あるスタジオで安く入れられます。
本物のサクヤンはその図柄や文字だけでなくサクヤンに魂を入れる【カタ】の儀式が重要で、学んだ人で無いとできないのです。
先生のところは結構良心的な価格にも関わらず、「サクヤン風タトゥー」と比較して値切ってくる人が絶えないそう。
先生は下積み時代、毎日バイクで往復4時間かけてアユタヤの師匠の下で2年間勉強したそうです。
帰ってからはパーリ語やお守りの図柄や意味をお父さまから叩き込まれたとのこと。
その後ひとりで担当できるまで4年かかっています。
こういう目に見えない価値は、自分の自信や腕前に対して価格を設定しますよね?
駆け出しとベテランのイラストレーターの価格が違うのと同じです。
何でもそうですけど、積み上げてきた技術に対して値切るなんてもってのほかです。
落ち込む先生に、先に値段を言って文句を言ってくるような人は弟子になる資格が無いから断ればいいですよ!と弟子のくせに生意気にも励ましてきました。
絶賛思春期の女子ふたり
先生や先生のお母さまと一緒にお話しをしていたら、長女のミナちゃん(13歳)が学校から帰ってきました。
テンションあげあげで来るかと思ったら、ちょっと恥ずかしいのか話しかけてもあまり反応なし。
スマホでtiktokを見たり、猫と遊んだりしています。
先生が申し訳なさそうに、ミナちゃんに返事を促しますが、もーうるさいなぁって雰囲気満々。
私の娘も同じくらいの年齢の時はこんな感じでしたよ、とふたりで苦笑い。
少しして、次女のナナちゃん(11歳)も帰ってきて、彼女はまだ思春期の入りくらいかな?
割とフレンドリーでした。
一緒に写真撮ろう!ってナナちゃんに言われて、指定されたポーズがおばさんにはやや厳しかったっす。
歳を重ねると色々あるのだ
先生は見た目と異なり、割とナイーブで優しい人。
先生のお母さまが白内障でもうすぐ手術するとのことで、とても心配していました。
タイ国内の医療事情はよく分かりませんが、私の両親も白内障手術をしたので、そんなに気に病むことはありませんよ、と伝えました。
まぁ、そんなこと言ってる私もタイから戻ってすぐに母を亡くしてしまったのですから、人生何が起こるかわかりませんね。