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【ワットラーチャプラディット】猫が案内してくれたラーマ4世の菩提寺

寺院大好きおじさんとワットラーチャポビットを見学し、お茶をしてからバイバイした後に寄った寺院。
おじさんはあまり中小規模の寺院には興味が無くて、だいたい毎回朝早くに待ち合わせして1か所だけを一緒に見学します。

昨年行った時には布薩堂が空いてなくて、2度目のチャレンジ。

この【ワット・ラーチャ・プラディット・マハー・シーマーラーム(วัดราชประดิษฐสถิตมหาสีมาราม)】は、大理石のタイルが美しい第一級王室寺院でラーマ4世の菩提寺です。

ワットラーチャポビットからは運河を挟んで向かいにあり、規模も小さく地味だからか観光客にはあまり人気がないようで、地元の人がぱらぱらといるだけ。

ワットラーチャポビットから行くと裏手になるので、僧房を通り境内に入りますと…
ハチワレ猫さんがお出迎えしてくれました。

散々スリスリ甘えた後に、こっちを振り返りながら前を歩いて行くのでついていってみました。

ハチワレツアーの最初は鐘楼

小さな鐘楼ですが青のタイル細工がとても美しいです。
ひとりだからハチワレ猫さんに「きれいですねぇ」と言うと、さっさと先に行ってしまいました。

次に連れて行ってくれたのは、ラーマ4世の像の祠
そうですね、やっぱり彼の菩提寺ですから先にご挨拶しなければ。

西洋の言語や科学、動向についてよく学ばれ、他にも堕落しかかっていた僧たちを見て、仏教の原点に立ち戻るという厳格な宗派「タマユット派」を設立した王でもあります。

本を手に持っていて勉強家だったんだということが分かりますね!

そのあとは、ハチワレさんの給水時間だったので、私も一緒にお水を飲みました。
そんなところまで気をつかってくれるなんて優秀!

さて、最初にハチワレさんに出会った布薩堂前に戻ってきました。

柱も壁面も大理石のタイルでみっしりと装飾されています。
どれだけの時間がかかったんだろうと思うとため息がでます。

細部の装飾もとても美しく、荘厳な布薩堂に花をそえています。

ハチワレさんに話しかけようと思ったら姿が見えません。
ちょっと寂しくなりましたが、そんなに大きくない寺院だから、またどこかで会えるだろうと思って中に入りました。

壁画下部には寺院の年中行事が描かれています。
昔ながらの壁画とは異なり、若干奥行きのあるように描かれている西洋風の壁画です。

外壁だけでなく、床に近い所のタイルもとても美しいのです。

上部には天人が描かれています。
所々スポットライトが当たっていて、本当に天国を見ているよう。
濃紺の背景に金箔で書かれた持物や衣装がキラキラと輝いています。
これが本尊を背景に見るとさらに美しいのでぜひご覧ください。

ね?とっても美しいでしょう?
本尊自体はそんなに大きくありませんが、上品で、凛とした良い像です。

下町のお寺のようにお線香やお花を奉納したり、お布施を入れる場所も無くお参りするだけになってしまうのが申し訳ないくらいでした。

布薩堂内は螺鈿細工も素晴らしいのでぜひ見ていただきたいです。

誰もいなかったので、ゆっくりとさせてもらい十分堪能した後、外に出ようとするとハチワレさんが私の靴の上で寝ています。

「あら、また来てくれたん」と声をかけてもどいてくれません。
どうしたものかと、ふと入り口横の壁画に目をやると望遠鏡をのぞく人を発見。
ラーマ4世は独学で天文学を学び、日食の日時を当てた人。
もしかしたらこの人はラーマ4世の姿なのかも。

全体像では分かりにくかったので部分だけ切り取ってみました

興奮しながら写真を撮り、出口を見るとハチワレさんが起きて待っていてくれました。
靴を履きながら「これ見せてくれてんな。ありがと。」
と言うと、またスリスリ。

普段、タイで猫を見かけても絶対に触らないと決めているのですが、優秀なツアーコンダクターさんだったので、下あごをなでなでしてお寺を後にしました。

派手な寺院ではありませんし、いつでも布薩堂が開いている訳ではないので、物足りないかもしれません。
外観だけでも美しい寺院ですので、もし時間があれば立ち寄っていただきたいです。
もしかしたらハチワレツアーに出会えるかもしれませんよ。

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