Give me a Note ♪ 夜曲 / 中島みゆき

はじめに


娘からお父さんに捧げる成長記録を歌にした物。そんな大胆な仮説のもとでお届けする note です。

たったひとりのあなたのために歌を届ける恋愛ソングというカム・フラージュを纏っている。

けれど、本当は、そうなんじゃないかな、と思っています。

Give me a Note ♪

隠れた名曲


みゆきファンの間では、隠れた名曲として有名です。

どうして隠れているの?という素朴な疑問が浮かぶと思います。
答えは簡単で、アルバム「臨月」に収められているだけで、シングル・カットがされていないのです。そのために隠れたままになっている、というわけです。

余談ではではありますが、隠しきれなかった名曲に、ファイト!があります。アルバム予感に収録されている一曲でしたが、その後シングル・カットされています。

中島みゆきではないのですが、山下達郎のクリスマス・イブも隠しきれなかった名曲のひとつです。アルバムMELODIESに収録されているアカペラの名曲。山下達郎の遊び心とエンジニア魂を発揮するがごとく、これでもか、これでもかと、繰り返し録音された音声を、重ね合わせたひとりコーラスが圧巻です。

ひとりコーラスの場合には、それぞれのパートの音程が安定している、ずれていないことが大切。それを成し遂げた山下達郎の歌唱力を見せつけた作品ともいえます。

単なるアルバム収録曲のひとつでしたが、その後のヒットはご存知のはず。

夜曲 / 中島みゆき


夜曲はアルバム「臨月」の最後を飾る夜曲。

あなたにあてて私はいつも
歌っているのよいつまでも
悲しい歌も愛しい歌も
みんなあなたのことを歌っているのよ

たったひとりのあなたのために歌を届ける恋愛ソング。


冒頭部分はこちら。

街に流れる歌を聴いたら
気づいて私の声に気づいて

冒頭からは、圧倒的な歌姫の存在感がうかがえます。

私が作った歌は街に流れるのよ、という、少しだけ大きくて強めなひと言を、さりげなく加えているのはなぜかな、とふと思うのです。

中島みゆきの夜曲というのは、中島みゆきのデビュー曲「時代」に対するアンサーソングじゃないかな、と思うのです。

たったひとりのあなたのために歌を届ける恋愛ソングというカモフラージュを纏っているのだけれど、本当は、娘からお父さんに捧げる成長報告なんじゃないかな、と思っているのです。


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