某団体戦将棋大会の振り返り(4)
こんばんは、Kです。
少し遅くなりました。
某団体戦で指した将棋の振り返りも今回が最後になるかな。
今回は、角換わり。新型(48金+29飛)vs旧型(52金82飛)。
私が先手。
1つ目のポイントがここ。
▲45歩と仕掛けることができるかどうか。
本譜は、後手からすぐの攻めがないとして1手見送っても良さそうと見て
▲79玉と陣形整備。
次に何を指されても▲45歩と行く気満々ではあった。
で、検討の結果としては、▲45歩はやはりあったみたい。
▲45歩△同歩▲同桂△44銀▲46歩△65歩までは実戦中でも読み筋。
次に、△64角が見えているが、角換わり頻出の▲35歩が急所。
1)△同銀だと▲71角で良し。
2)△同歩だと▲24歩△同歩▲同飛が銀当たりで
▲23歩や▲64角が残ってて良し。
よって、第3の△64角だが、
以下▲34歩△46角▲47歩△64角▲46角△同角▲同歩で再度の△64角に▲15歩。
後手の対応としては、1)△同歩と2)△46角。
まず1)△同歩は、
▲33歩成△同桂▲15香△同香▲24歩△同歩▲同飛で、
44の銀取りと次の▲14飛があり先手良し。
▲15香に△13歩と我慢しても、手に入れた1歩で▲34歩が生じている。
よって、2)△46角しかないが
素直に▲33桂成△同桂▲同歩成△同銀▲14歩と進めば、
桂が捌けて端を取り込めて先手満足と言える。
おかしいな。本譜では仕掛けに入る前なんだが丁寧に書きすぎた。
ここからが気持ちよくなるところなんだけど……。
どうせ、もう読者も何の局面の話してたか忘れてるって。
上に再掲しておいたので、ここから▲79玉△62飛と進んで局面2。
たぶんここでも▲45歩△同歩▲同桂の攻めでいい。
指し方は、局面1と同じ。
もしかすると局面1の時よりも条件がいいかもしれない。
本譜では、▲45歩△同歩▲35歩と仕掛けた。
習いある△44銀で受けてきたが、あまりよくなかったみたいで
△46歩と伸ばす方が難しかったらしい。
以下、本譜は、飛車先の交換を入れてから▲34歩と取り込んだが
単に▲34歩の取り込みが成立することに局後のソフト検討で驚いた。
もちろん、▲34歩と取り込むと△36歩が気になるところだが、
切り返しの▲66角が痛いようだ。
△43金▲45銀で攻めが止まらない。
この局面、実は相当起こりえない稀な状態だと思う。
それは、62飛+64歩型であることだ。
この66に角が設置でき、かつこの角がなんと84に逃げることができる。
(まあ、たとえ82飛型で角が84に行けなくても成立はしてそうではある)
さて、少し脇道に話がそれた。
数手進んで、局面4の▲15歩が自慢の読みを入れた一手。
私の読み筋では、△同歩▲12歩△同香▲13歩△同香▲25桂△14香に
▲58角が狙いの手。
次に、33の地点で清算してから▲14角で先手良し!これを後手は防ぎにくい、という読み。
ただ、実は自慢の読み以上にいい手順があるくらいには、
すでに形勢が離れてはいた。
さらに実際には、自慢の▲58角にかえて▲33歩成でいい。
△同桂だと、▲13桂成があるため△同銀▲同桂成と進み駒得確定だった。
さて、本譜は局面4で△55銀左と暴れてきたため、
一気にこちらがわかりやすい将棋に。
▲同銀△同銀から丁寧に読みを入れて着実に攻めてこちらの勝ち。
以下、局面図をさらに多めでご覧いただきたい。
この▲33歩成から一気呵成の寄せが始まる。
△同金なら天使の跳躍▲45桂。
本譜は、△同桂▲34歩△36銀と苦心の受け。
しかし、▲33歩成△同金に再度の▲34歩が激痛。
△32金にも▲33銀と押して調子のよい攻め。
さすがにノリノリの私、だいぶ読みの調子が良く
本譜の△43金右も読み筋。▲51角△42飛に▲同角成。
△同金引に▲71飛。後手は底歩が打てない。
△41角と打つしかないが、そこで▲32銀成△同金に▲33桂。
これはもう痛すぎる。
△52銀と受けたが、▲41桂成△同銀▲63角で受け無し。
ここで投了となった。
途中から、私が気持ちよくなりたいがための振り返りだったが、
振り返ってみると角換わりの怖いところが表れた将棋だと感じる。
中盤で、少し危険な手を指してしまうと、
そこから一気に負けになってしまう。
攻めがひとたびハマってしまうと抜け出すのは容易ではない。
陣形が薄く、桂馬が躍動しやすく、持ち駒に角があるという
角換わりの特性のためだろう。
定跡と前例と自分自身の経験値が大事だなと再確認した。
さて、冷静になったのだが、どうして約2000文字も書いてるのかな?
次こそはもうちょっと簡潔な振り返りにしたい笑
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