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舞台「恋する男」が良すぎて胸焼けしてる

タカハシシンノスケは生で観ても最高!!!!!
ごきげんよう。限界オタクです。

ドンブラザーズの沼に落ちてあれから2年ですか?
あの頃生まれたお子さんはもう立って走ったりしてるのかな?
私のタカハシシンノスケへの愛は掴まり立ちをはじめましたヨ〜!!!
毎週あなたの声が聴けた去年が愛おしいよ!!!

失って初めて大切さに気づくものランキング第6位は『毎週聴いてたラジオ』
第2位は『恋』!!!!
恋といえば「恋する男」めちゃくちゃ良かったね〜!!!!!!!!
本当に面白かったから絶対観てくれみんな〜!!!!
(ちなみに第1位は『健康』だよ〜!みんな、ガチで気をつけれ〜!!!)

恋とは、自我とは、愛とは、俺とは、お前とは、私たちとは、何なんだろうね。ということを風呂敷を広げすぎず、コミカルに描いていました。
2025年の初観劇が恋する男で本当に良かったです。

もう何がネタバレで何がネタバレじゃないか判断がつかないからここから下は自己責任で読んでください!
オチは言わないけどこのシーンが良かったとかはめっちゃ書いちゃってます!
何も知らずに観たい人は読むな!!!!!!!!
チケット取ってない人は薄目で読め!!!!
そんで興味出たら行け!!!!!!!!






こっからネタバレ行くよ?いいね??


んも〜〜〜めっちゃストーリーが良い!!!!
脚本・演出の鳥皮ささみさん、天才か〜!!!!

多分、主人公は記憶喪失になる前からとっくに自分を見失っていたのに、自分は自分だっていう自信だけはあって、向き合うことをしなかったのでしょう。
自分が何者かわからなくなることなんて普通ないし、あったら凄く怖いことだから。
(コロナ禍で知り合いが3名ほど統合失調症になったのですが、みんな凄く怯えていました。自他の境界を持つことがいかに大事かということを改めて気づかされました。自他の境界の大切さに初めて気づいたのはエヴァンゲリオンを観た時だけど、そういう話をタカハシ君と永遠とする夢が今晩見られますように)
だから、自分を失って、取り戻す、というより再構築する過程で、主人公は何度も苦しんで泣いています。
自分がわからないから、感情もろとも信じられなくて、人への感謝も嘘みたいに感じて罪悪感がある。
人間の解像度が高すぎるだろ。
記憶失ったことないのに心当たりがある。凄いよ。

そして鳥皮さん、多分大喜利力がめちゃくちゃ高い。
泣ける話からダンボール肉まんに繋がった時、大笑いしてしまった。中国で肉まんの餡をダンボールで作ってた事件誰が覚えてるんだよ。最高か。
前回のバーイベの映像やシンフミラジオのエイプリル・フール回に通ずるものがあるんですが、不条理なユーモアがタカハシ君のキャラクターとめちゃくちゃマッチしてるんですよね。
私はずっとこの世界に居たい。

時系列が割と行ったり来たりするストーリーでなおかつ出演者も4人とかなり少ないのでテクニカルというか難易度高めの舞台だったと思うのですが、まぁ〜めちゃくちゃまとまってましたね。
とっ散らかってない。
伝わらないことが一つもなかった。
だから没入感があって凄く楽しい。

これくらいの規模の舞台だと「演ってる方はわかるだろうけど初見じゃ伝わらないよ〜!今誰が何のこと話してんの〜?」みたいなことがあります。
パラレルワールド系やタイムリープものだと特にそう。
これ、伝わりやすさを重視して親切にしすぎても野暮というか、なんか舞台舞台してしまうというか、フィクション要素が大きくなってしまうきらいがあると思うんです。

そこが本当に自然でおしゃれでキモくて素晴らしかった。
何気ない日常が苦い思い出のトリガーになってて、急に気分が変わっちゃうこととかあるじゃないですか。
あの、喉奥の方からじわーっと苦ーくなってくるような、ついつい唾を飲み込んでしまうような瞬間が何度も何度もあった。
鬱映画に造詣が深いタカハシ君と、そんなタカハシ君が惚れ込んだ鳥皮さんだからこそできる芸当なんじゃないか。
嫌な想いにさせたくてやってるんじゃないんだろうけど日常をリアルに忠実に描くと、ちょっと心がざわつくよね、みたいな。
わからない、私が根暗すぎるだけかもしれないけど、私が心底好きになってしまうのはそういう作品なのです。

自分の記憶が無いな、って確信する場面。
落ちてる新聞をみて日付が合ってないって気づくとか、巷のニュースで違和感を覚えるとかじゃなくて、自分の一人称がわからない、というところから芋づる式に自分が何者なのかわからなくなっていって腕をさすったりしながら身体のことを確かめるのに心の中は手探りでも何も見つからなくて気持ち悪くて物理的にも吐いてしまうあの感じ。
タカハシ君の表現力が遺憾無く発揮されていて、他の回のU君も観たくなっちゃうなー!
あー、本当にありがとう。私はもうあの時点で6500円の元を取ったと思いました。

その時はまだ"親切なおばさん"である倉谷さんがティッシュを持ってくるのをきっかけにセフレ止まりだったはなちゃんとの事後に場面が切り替わるところ、あまりに生々しくてグッと来ました。

ずーっとシナリオの話をしてしまっているけど、特にこの舞台に関しては演者の裁量が大きいと思います。
4人ともバカ、クズ、加害者、被害者、あらゆる角度の役を満遍なくやられていて、本当に最高でした。

私はガッチャードを観てないので熊木さんのことを全然知らないのですが、生で観たらかっこよすぎてメロついてしまい大横転。プロマイドも買ってしまいました。
(2024年便利すぎてタブーにしてたワード「メロつく」「大横転」を2枚抜きしてしまった。熊木さん、ストラックアウトの達人?)
野球少年の純朴で可愛いけど割としょうもない感じとか親切なおばさんが時折見せる色気とか、何というか、演技って奥が深いなと思わされました。
追いたい、熊木さんを。
不倫もののドラマで敵か味方かわかんない同僚とか日曜劇場の一筋縄では行かないキーマンとかやってほしい!
そういう年齢層高めのドラマや映画でガンガン堕としていっていただきたい。世の女性も男性も。

本当に凄い女性さんはオーラを操れると最近知ったんですが、中尾有伽さんはまさにオーラコントローラー。ボールの魔術師がペレなら中尾さんはオーラの魔術師。オーラ界のペレ。
寝ている主人公の元に幸薄そーな女がゆっくり近づいて名残惜しそうにバイバイするシーンから始まるのですが、全然パッとしない印象なんですね。
でもそのあとミネムラさんとしてミニワンピ着て出てくると華があって、何より危なっかしい。変な男ばっかり寄ってきそうな危うさがすぐに伝わる。かと思えば吹奏楽部のモエナちゃんの処女を奪っておきながらヤリ捨てる自信満々の男子高校生も違和感なく演じてしまう。
ミスiDの大森靖子賞を取ったことがあると知って、納得です。
主演映画、大成功しますように!

あみさちゃんを生で観るのは多分FLTぶり。
あれからかなり舞台のお仕事があったのは知っていたのですが、やはり表現力の幅が出ていたというか、なんだろう、絶妙な違いの演じ分け方が素晴らしかったです。
吹奏楽部のモエナちゃんもテニス部のミホちゃんも同じくらいの年齢だろうし、同じ恋する乙女なんだけど、全然違って見えたから凄い。
根暗さとか自信のなさからはっきり言えなくて結局泣き寝入りしてしまうモエナちゃんの友達少なそうな感じ、初々しいのにグイグイ行けちゃうミホちゃんのモテそうな感じ。
あみさちゃんだけでスクールカーストコンプできちゃうよ…。良い女優さんになりましたね…。
相変わらずカーテンコールでは客席に手を振っていて、とっても癒されました。

そしてそしてタカハシシンノスケ氏!!!!
初主催、初主演おめでとうございます!!!!
敬語で下手に出る役柄は珍しいと思うんですが、ピュアな感じが可愛くて新たなタカハシ君を見せていただきました。
一方、当たり前みたいなことを「こういうことか!」って学んでいく様子はソノザにも通ずるところがあって、頑張れ頑張れって思ってしまったよね。
そうやってホワホワしてたらサブリミナル的に煮えきらねぇヤリチンUくんが出てくるので「おまえ、船降りろ!!!!」って心の中のルフィがうるさかったです。身体のことを船って言うな。クルーは自我じゃない。

と言った感じてとにかく素敵な舞台でした!
マジで楽しかった〜!!
次のバーイベも楽しみです!!!!


それではまた次のオタク語りでお会いしましょう〜!


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梶本時代
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