OMat24の応用例②:不均一触媒表面上におけるNOの解離反応
1. はじめに
前回の続き。意地になって不均一触媒上におけるNOの解離反応についてもNEBによる反応経路解析を行うことにした。
2. 対象とした反応
今回もAtomic Simulation Tutorialに記載の検討内容から、不均一触媒(Rh)表面上におけるNOの解離反応を取り扱い、PFPとの精度比較を行った。
3. 計算結果
こちらがOMat24による計算結果。
一方こちらがPFPによる計算結果。OMat24は活性化エネルギーを若干大きく見積もる傾向が見られたものの、全体的な経路の形状はほぼ相似であった。
反応のアニメーションは下に示す通り。表面のRhと相互作用しながら解離反応が進む様子が描写されており、非常に勉強になる。
4. まとめ
より複雑な不均一触媒上における反応経路解析にも、当力場は適用が期待された。ということで、次回からはいよいよもってさらに複雑な冒険に出ることにする。